アメリカン・アニマルズのレビュー・感想・評価
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真実に基づく物語ではない。真実の物語である
95.冒頭の説明に驚かされたが、本人達の登場で納得。彼等が語る言葉すら真実であるかわからないところが面白い。ぐだぐだな後半はコントのような展開にもかかわらず、緊張感が張り詰める
不思議な再現ドラマ
ケイパーものであり青春ものでありドキュメンタリーでもあるジャンルに囚われない映画でした。
自分が何のために生きているのか分からず生きている主人公。
大学の図書館で12億の本を見つけてふと思う。
「あれを手に入れたら⋯⋯」
価値のあるものを手に入れたら、自分も価値のある人間になるんじゃないかという幻想は普遍的な気がします。
この映画はドラマパートも凄いですが、ドキュメンタリーパートも凄い。
それぞれ証言が食い違っていたり、話の展開とともに口を開かなくなったりとしていて、自分が刑事になって取り調べをしているような感覚になりました。
最後はユージュアルサスペクツのようなサスペンスでゾワッとなりました。
内容自体は悪くないと思うけど…ちょっと納得いかない映画❗
星🌟🌟🌟 内容的には中盤ちょっと中弛みの部分があったが悪い作品ではないと思う❗スペンサー役のバリー・コーガンの悩める青年役良かったし…ただ実際の実行犯の人達が事あるごとに笑顔で当事の事を語るのは如何なものかと思います❗確かに刑を終えて罪を償なったとしても笑って話す事ではないと思います❗普通はラストに出て心痛な面持ちで事件を語る方が筋が通っていると思うのですが…たぶん鳥の絵も実際のスペンサーが描いたものだと思うのですが事件をネタに商売する精神が凄く納得いかないです❗こんな事で作品を台無しにするなんて一生懸命演じた役者さん達が可哀相です❗自分が払った映画代も一部は彼らの懐に行くんだろうな…
小説は事実より奇なり
ユージュアルサスペクトのほうが映画として「面白い」
ただ、今作、人が死なないのに、最後まで緊張感は出せていた。心情の機微はよく描けていたと思う。
アメリカの田舎町の若者って、みんな地元を嫌ってるよね。
映画みたいにはいかないのね
実際の事件を知らなかったので、稚拙な犯行にあ然。SNSにバカ動画をあげる若者と同じ人種なのかしらね。映画としては作りが嫌い。考えすぎて凝りすぎてやり過ぎちゃった感じ。バリーコーガンみたいな若くていい役者使うなら素直な映画作ってほしかったなー。
とてもよかった
現実の事件が、劇映画とは違った重さで描かれ非常に重い。これで人が死んだりしてなくて本当によかった。時折、本人が登場してコメントするのだが、それが役の人と重ならなくて「誰のこと?」と困惑した。『オーシャンズ11』の音楽に乗って華麗に強奪する場面が楽しかった。まさに若気の至りであるのだが、その後の人生に暗い影を落としていて、つらそうだった。
犯罪の準備の場面はけっこう退屈で時計をなんども確認したが、実行してからは完全に目が覚めて引き込まれた。犯罪行為は何か一つほころびが出たら中止しないとダメだよな~、プロなら絶対中止だと実行犯気分で思う。
日本でも早稲田や慶応の学生が時折犯罪で実名で報道されることがある。彼らはその後どうしているのだろう。
散文
劇中の登場人物がやろうとしてるのは「レザボアドッグス」で、作劇は「グッドフェローズ」とか「アイトーニャ」、なんなら「アクトオブキリング」。
実際に事件を起こしたヤツらがちょいちょい顔を出して、ドキュメンタリー的な事をやってくる。
その度にこっちは主観から客観に、そして相対的にこの映画を理解することになる。
そこで「知らんわ( ᷇࿀ ᷆ )」ってなったら多分ノれないんじゃないかなぁ。
自分は主人公の語る、「芸術家を目指すなら最高の人生で絵が上手いだけじゃだめだ」的な事に中学生時代の自分を見たので、すげぇ感情移入しちゃいました。
普通の、何かになりたい糞モラトリアム期間のガキ共の話なので、多かれ少なかれ響くとこはあると思うんですけどね。
そんなガキ共が楽しそうに犯罪計画を練っている間は青春映画的に楽しめたし、自分はニューヨークのシーンなんかほんと楽しそうで、多分二回目観たらその後に起こる事を思って泣きそうになると思います。
ほんで、そのガキ共が自分の中に「アニマル」を見て以降の痛々しくて絶望的な犯罪のシークエンス、その先の青春の終わりまでの一気に落ちていく感じがよかった。
その中で登場人物の一人が見るサブリミナルが痛々しくていいんですよね…。
最終的な着地も、監督の実際の人物達に送る視線も、ジャーナリズム的な視点を含めて何か「万引き家族」っぽいとこもあるかなとか思ったり。
怖かった
ドキュメンタリーに近く、実際に犯罪をおかした人の後悔の表情をみせられて、フィクションのホラー映画よりも怖かった。
自分も1歩まちがえたら、大小は違えど同じ道を辿ってはないか、自分の子供がもしかしたらその道をたどってしまうのではないかと、事件を他人事に思わせない作りだった。
前半は犯罪を夢見る少年の日常なので、大きな動きはなく少し退屈。もちろんその退屈のありがたさも後半でいやってほど突き付けられたが。
何故こんな無計画で大がかりな犯行を行ったのか不思議だったが、彼らの行動原理は「怖いもの見たさ」それだけだったのだろう。誰も本気でできると思っていなかった。それなのに不幸にも犯行の準備が整ってしまった。彼らは主体的になにかすごいことを起こそうと思っていたのに、結果的にはいつかはこの計画がとまるだろうと他人事で、受動的に犯罪を犯すという皮肉におわった。
悪いことはするな、それにつきるけど本当に改めて気を付けようとおもう。
がっかり
彼らの人間性も、犯罪計画も結果も全てがカス。
これってわざわざ映画にする内容ですか?
仕事終わりに急いで見に行ったけど、強盗計画してる時点でアホらしくなり、寝てしまってました。
運良く強盗入る場面で目覚めましたが、(あまり内容書きませんが)エレベーターのボタンすらまともに押せない大失敗ときたもんだ。
この辺りで仕事疲れもありイライラ満開となりました。
笑いどころ、共感どころ、なーんにもない明日の活力にならない映画でした、残念。
情けなくなる!
しっかり計画しないと!
感情と思いつきだけでは
ダメですよ。
学生さんは、怖くなると
すぐゲロ吐いて
かわいそうなのは、図書館の書士の
おばちゃん
怖くてお漏らししてたよ。
大学生やめて7年もブタ箱に
そのあとを映してましたが
幸せになってほしいなあ!
若気のいたり
欲していたものは…。
2004年12月17日にケンタッキー州トランシルヴァニア大学の図書館から美術価値のある本を盗んだケンタッキー大学の学生4人組の話。
現在の本人達や彼らを知る人物達のインタビューを交えながら計画や実行の様子をみせていくストーリー。
本人達が顔を出す、ということは結末はまあそういうことな訳で、インターネットや映画をヒントに企てた稚拙な計画とそんなことをやった彼らの葛藤や想いをみる作品。
本人達の言い分は少し言い訳じみた感じもあるけれど、心情を解説してくれるという意味では非常にわかりやすい。
この犯罪を「冒険」と呼ぶのが少しひっかかったけれど、まあ彼らにしたらそうなんだろうなあという感じ。
何かを変えたければ、自分自身が変われば良い
正直、ガッカリ。ハーフ・ドキュメンタリーの映画にではなく、4人の大学生に。
会社でも若い人が愚痴るわけです。「もっと創造的な仕事がしたい」。じゃ何がやりたいか言ってみろ、と言うと言葉に勢いがなくなる。「自由になりたい」。じゃ自由になれたら何をする?「世界を回って沢山の人と話しをして」。それで?「何かが変わる気がする」。
よくある、「現実逃避を美化変換」する類の話しをする。1200万ドルのお宝が、たった1人の司書が管理する部屋に保管されている。無防備だから奪える。そうすれば何かが変わる。
イヤイヤ、何も変わらないから。変えられないから、そんな事で。考え方も行動も変えずに、自分を変えられるはずは、ない。
強盗計画はズサンそのもの。失敗して当たり前、捕まって当たり前。建国歴史の浅いアメリカにとって貴重初版本は国宝級。お宝に手をだせば、やって来るのはFBI。
もう、人物、動機、やり方、何もかもが共感不可で辛いが、これが大学生だなんて…日本のバイトテロも大概だと思うが、あちらの大学生も劣らず酷いのが居るもんなんだなと。
もう一度言うと、ガッカリな奴らだった。
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5/30追記
若い頃は誰もが「何者か」になりたいと思う。「何かを変えなければ」と考える。それが「自立の工程」ではないのかとさえ思う。
だから人は努力する。もしくは、何かにこだわり、うちこむ。行動が変われば考え方が変わる。考え方が変われば生き方が変わり、自立して行く。
4人は、本の市場価値と強奪のし易さを天秤に掛けて行動を起こす。狡猾な計算高さを「卑劣」と呼ぶ。この4人は卑劣だ。そして稚拙。話題性の高い事件の真相は卑劣。顛末は若者の稚拙な人生哲学。しまらないドキュメントだと思う。映画化を途中でやめられなかったのかと思わずにはいられないんですが、それも皮肉だな、と思いました。
若いとは愚かで切なくて、でも愛おしい
面白いらしい という噂とザックリしたあらすじの部分だけ聞いて鑑賞
気の利いたオーシャンズ11みたいな感じなのかなと思ったけど見てみたら想像と違う方向からパンチされて切なくなってしまった。
まずは、本人達へのインタビューを挟みながら、そのドキュメンタリーな部分とドラマパートが完全に渾然一体となって映画全体で何かを浮かび上がらせるという手法がめっちゃ興味深い。どちらかのパートがどちらかを補っているのではなくて、完全に二つで一つの効果を上げて観客側に映画世界を飛び込ませてくる。
この手法を拝むだけでも間違いなく一見の価値あり!
彼らが犯した罪は言うなれば 若さ という罪といってもいいのでは無いかと思う。
でも、もがき苦しみながら 何か を探す彼らのワクワクもドキドキもイライラもハラハラも、こうしておっさんにさしかかっている自分にも他人事ではなかった。
最後に実際の 彼女 がインタビューで語る内容がものすごく重くて 鋭くて でもどこか少し優しいのは、彼らの葛藤が 生きること つまりは自分自身と繋がっているからだろう。
味わい深い良作であった
なんじゃこりゃ〜
酷評するのは好きでないが、これは自分には合わんかった。苦手な「道徳臭」が鼻をついた。めちゃ楽しみにしていただけに残念。
予告編を観てスタイリッシュなクライム・サスペンスを期待したが……そしてそれはある意味正解だったが、すべてを帳消しにしてしまう何かがあった。
映画って何が言いたいかに尽きると思う。結果、中学の道徳の授業で垂れ流しにして丁度いいような作品になってしまった。ホントもったいない。
本人が随所に登場
実話をドキュメンタリー的にドラマ化した作品でした。必要以上に本人たちが登場して展開に混乱をきたしていると感じました。テーマも世間知らずな若者の犯罪とあっては感心出来ないし届くものは何もない。残念!
分かる部分もある
70本目。
構成が面白かった。
プロじゃないからね、仕様がないけど仕切り役が頭悪いとこうなるよ。
でも分かるなぁ、退屈な日常。
自分だけは特別って、今でもたまに思ったりするもんな。
成長出来てないんだな、俺も。
道徳の時間に流したらいいんじゃない
見終わった後は、映画自体の説教臭い感じが鼻についていやな気分になった。免許更新時に見せられる「飲酒運転をしたあとは悲惨な人生になりますよ」みたいなビデオ見た後と同じ気分になった。
お馬鹿な主人公がたてた計画があまりに稚拙なうえに杜撰。失敗率100%じゃ「ケイパー・ムービー」としても見れない。
実在に人物が頻繁にでてきて、NHKスペシャルの再現ドラマを見させられているみたいで、青春映画として楽しむこともできない。
思いっきり脚色して、強盗大成功→リゾート地で馬鹿騒ぎ→そこにFBIがきて一網打尽ていうストーリにしてくれたら、おもしろかったのに。
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