ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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真実に迫るほど増幅する恐怖。
ホラー映画を期待すると痛い目見る作品。
各所に恐怖演出は散りばめられているものの、
1番怖かったのはチャーリーが描いたピーターの
絵だった。生々しく描かれた絵にはそれまでの
伏線も相まって途轍もない邪悪さを含んでいた。
ストーリーは1度見ただけでは理解が難しい。
亡くなる所から始まる王女エレンを筆頭に
その右腕として暗躍するジョーンがアニーを
ペイモンの呪いに全身を引き込み、男の器が
必要だった完全体のペイモンをピーターに宿す。
その際、条件があってエレンの血を継ぐもの、
血筋の首を3つ献上すること、宿主の体が
傷ついていることが揃って完全体になる。
王女エレンがピーターに干渉したがったのは
ペイモンを宿すためで叶わなかったが、
執拗さに仕方なく娘チャーリーを差し出す。
16歳時に死んだ息子チャールズと似た名前は
チャーリーが男であることを信じて、生まれる
前にペイモンを召喚したが、実際は女の子で
未完成の復活となった。しかしエレンは
未完成でもペイモンを愛し可愛がっていた。
しかしエレン亡き後ペイモン完全体の復活を
望む信者がエレン、アニー、チャーリーの首を、生贄にピーターの体に宿した。
かなり難しいカルト映画だが、禍々しさと
真実に迫るにつれ増幅する恐怖が良かった。
怖すぎる
主人公が得体の知れないなにかに追い詰められ、堕ちる話。
展開が予測不能で緊迫感をもって視聴できる。
決して怖がらせのシーンが多い訳では無いが、不快な音楽(良い意味で)と劇中の嫌な空気でじわじわとメンタルを削ってくる。
胸糞悪い映画とホラー映画とグロ要素、全てが好きな人にお勧めです。
妹が事故で死ぬシーンが作中で最も怖く、数日間はふとした時に思い出してしまうくらい強烈だった。
妹を振り返らず、何も見ず、家族に何も言わずに一晩過ごす兄。
ベッドに横になり一睡も出来なかった兄がどんな気持ちだったかを否応なく想像させられる。とても苦しい体験だった。
最終的に、カルト教団により兄は家族を失い、教団の王へと仕立てあげられてしまう。
戴冠の儀式には妹と母の首なし死体、裸体の信者。悪趣味過ぎる。
ラストの猟奇的な現場での笑みは、兄は狂気に堕ち、カルト教団の長として君臨することを示唆している。
この映画のいまひとつな点をあげるとするなら、公式サイトの解説を見なければ気づかない伏線や設定が多いことだ。全部カルトの仕業でしたというラストはあまりに唐突すぎると感じた。
個人的に、今一番怖い映画。
ホラー好き皆に見て欲しいけど、自分は二度と見たくない。
ミッドサマーだったか…
同じ監督とは知らずに観てしまったが、終わりの方がぽいなぁ、と。
そこで妙に納得してしまった。これからも注目しよう。
生前のチャーリーが、失礼なことを言ってしまうがめっちゃ怖かった。
そしてお母さん。この人だからこそなんだけど表情とか怖い怖い。(個人的にナイブズアウトの印象が強い。カメレオン女優といえばこの人かと)
チャーリーが亡くなったところから、お母さんが絶叫するシーンまで。そしてその後事故について語られるのは食事のシーンで初めて。こういう描き方も結構好きである。
かわいそうだったのはお父さんとピーターだな。あ、ピーターは死んでないけど。
最後はなんちゃら王として崇められるピーターだが、それならなぜあんなにひどい仕打ちを受けたのか?
得体の知れないものに追われるとか、そういう恐怖はないが、ゾワっとなるシーンが多かった。そういう意味では良かった。
ピーターが屋根裏で上を見上げたシーンなんてもう…。
ミニチュアハウス(ドールハウス?)からの実際の部屋とか、写し方がきれいだし独特。というのは、ミッドサマーでも思ったこと。
最後の方のあの儀式、必要だったのかなぁ。
あれがミッドサマーと共通しているような気がする。
ミッドサマーではジャックレイナーが全裸にされちゃったけど、今回も最後の方に出てきた。(笑)
儀式に全裸は付き物なのか?
終盤で拍子抜け
何かあからさまな超常現象が起きそうで起きない、ひたひたと恐怖が迫る描写が続く。
…が、なかなか霊的な類の力が顕れないため、家族の中で異常性を垣間見せる女系の精神疾患の気質が、遺伝として「継承」されてしまうことを指しているのかとさえ疑いった。
血脈の異常性が周囲を狂わしていくストーリーならば、私としてはそちらのほうが怖かったのだが、結局悪魔に落ち着いちゃうんだな。
もちろん序盤から自殺したリーの兄の話や祖母のカルト性など悪魔を示唆するエピソードはプンプンしていたのですが、「悪魔を信じる人間の精神」が植え付けられていく人間の怖さ、というオチも想像したわけです。
しかしガチで悪魔とわかっていく過程で、なぜかどんどん怖くなくなっていきました。
精神疾患か悪魔つきなのかわからない【エミリー・ローズ】のほうが個人的には精神的にきつかった。
代々、高位の悪魔「ペイモン」が継承された割には信者も少ないし、あまり大したことは成し遂げていなそう。
妹の首がちょんぎれてしまう事故が一番グロくて恐ろしかった。
まあそれら全てが悪魔のなせる業なのであれば…とは思うが、むしろこれからペイモンとカルト信者たちが何を成し遂げていきたいのかが、気になる。
うーわ。最悪(最高)
この話どこにいっちゃうの?が全然わからんまま、とんでもないとこ連れてこられる。
なんも情報なしで観てよかったし、そうした方がいいです。
初っ端から最後まで、ミニチュアの家がいい感じ。
何が現実か作りものかがごっちゃになる。
この家自体が、神やら悪魔やらの箱庭なのかと思えてくる。
とにかく、1番怖くてびっくりして最悪な気持ちになったのは、あの事故のあと。
取り返しがつかな過ぎて、確認するのも怖すぎて。
ほんとにありえるかも。。。怖っ。
チャーリーの口鳴らす音めっちゃ怖い。
あの音があんな不吉な感じするとは。
ペイモン万歳!
1度観たらOKレベル
まぁ、他の批判的なレビューと同じく、最後は「なんやこれ?」の一言で終わった。
これホラーなんかなぁ。オカルトでしょ?まぁ、大きいくくりだとホラーなんやろうけど、
とにかく「怖い」と言うより、まぁ、気持ち悪い。これが他の人が言う「不気味」と同義語なのかはわからないが、とにかく気持ち悪い。
いきなり小さい女の子の顔からして、申し訳ないが気持ち悪い。
お母さんの表情も気持ち悪い。
(お母さんが、突然息子を追っかけだすシーンだけは、ちょっとびっくりした)
お母さんに近づいてくる老婆も気持ち悪い。
それから、妹がどうなってしまったか、わかるまでの待ちの時間が長くて退屈。
また、家の中が広いのはええとして、そんなに暗いか普通? まぁ、山奥の家で陽が入りにくいからやとしても、暗いなら暗いで対策しいやぁ~、と思わず突っ込んでしまった。
ストーリーの進行中、ずっと疑問だった「この映画、誰が主役なん?」と言う答えが、最後の最後にわかるのだが、だからと言って驚くわけでもなく、「あぁ、そうですかいなぁ」という感じ。
まぁ、もう観ないね。
B級
うーん...微妙の一言。
海外の素人が作ったsteamホラゲーにありがちなストーリー展開。
途中までは音や女優の演技力もあり常に恐怖を感じるような空間を保っていて良かったが、終盤から壁を這って急にアクロバティックになったり不自然な感じで浮遊したり(ここでの「不自然」は不気味な感じではなくチープで怖さとは乖離した感じ)で、むしろ少し笑ってしまった。
でももしかしたらキリスト教圏の人々にとっては悪魔信仰関係の話は身近で、悪魔というもの自体に強い恐怖心を抱いているのかもしれない。それなら評価が高いのも納得できる。
でもやっぱり急に全裸の人がいっぱい出てきてニヤニヤしてたら笑っちゃうって...
てんこ盛りの先が、そこ?
「ミッド サマー」が話題になり、予告編でも気になって気になって。
で、どうも、これワタシは映画館で観ないな、と思って(ビビリなもんで)、もう映画評を観まくってしまい、観てもないのに、すっかり観た気分 www
で、この「ヘレディタリー」は、観とかないとな、と思っていても、ビビリなもんで、(そういう監督なんでしょ?と) 今日、やっと、アマプラで鑑賞、PCの画面に出しながら、遠巻きに観ておりました。。。
いやぁ、すごい演出ですね~ 突然グロっぽい画面とか、音とかもすごい。ホント、ホラー苦手なんですよ~ それと、チャーリー、絵がこわっ!
で、ですよ。
あ、オカルトに行ったんか~ と思ってたら・・・
そうそう、ワタシが映画館で観て、これはおもしろい! と思った 邦画「来る」 を思い出しまして。
日本のオカルトは、ちゃんとそれぞれ、深い歴史があるので、あれは、エピソードてんこ盛りであっても、嘘がないんですよね、ある意味。
ところが、この映画、「パラノーマル アクティビティ」(あれも珍しく観た)もそうだったんだけど、オカルト現象が適当なんだよな~ 聞きかじりの不思議現象を、ちりばめとけ、みたいな。
で、この映画のラストですが、結局、なんか、土着的な宗教みたいなの、馬鹿にしてない? って思えちゃう着地に、がっかりです。。
思い返しても、なんで、この一家なの? なんでこの人とこの人が、こういう風になるの?
で、結果、王妃? なに教? なにめざしてるの? (「ナウシカ」好きとしては、こういうのやめて~って感じ) そういうとこも、無理に出してこない、「来る」が、一枚も二枚も上手です。
納得いか~~~ん!!
ちなみに、つい先日も、うちの家が、妙な(糞尿系の)臭いがしてきていて、夜中に、廊下のセンサー電灯が、点滅するので、何だろうと思ってたら、仏壇の花が痛んでいて、あぁ、そっか、ごめんごめん、と取り替えたら、すっかり臭いはなくなり、電灯も元通りになりました~ こんなん普通だし。
無題
信用できない語り手のアニー視点で進む話は物語に浸って怖がるというより、いつ裏切られるのか分からない緊張が続く。
けど最後の息子が目覚めるシーンから悪魔に取り憑かれたような母親との逃走劇、首を切る映像、幽霊のような死んだ登場人物の映像はめちゃくちゃ怖かった!
妹を殺した直後の学校でバックミラーを教室で浮かばせるシーンとか良かった~。
オチは悪魔崇拝でした!なんだけど、しっかりギョッとさせてくれた。
でも、なんだか作品って言うより一人の全裸を見せられているようで気持ち悪いんだよなあ。
頭のおかしい人間を出してる、人が見たくない面を強制的に見せている、露悪的といった嫌悪感じゃなくて、なんなんだろうこの感じ。特に変哲もない一人の人間の家庭内不和を精神世界よりに映像化して見せられているから?いや本編が正にそれなんだけど。
他人に継承する、親になるということの恐怖を肯定してもらいたい、難しいというようなメッセージを感じた。
「選択のない結果の悲劇と選択のある結果の悲劇でどちらがより悲劇的か」とか、「前者ならその悲劇の中の駒でしかない」とかなんか気持ち悪い。同情してもらいたいみたいな、そんなメッセージ全然ないのに言われたように感じる。
なにはともあれ母親のアニーは好きになれない。妹を殺した兄に同情してしまうし、この映画の中でなら、家系で継承された選択のない結果の悲劇だろう。
不気味なのよ
でもなんか所々面白くなかった?ギャグ的な意味で。
分からない、理解が足りなかったのかもだけど。
例えば、パパが燃えちゃったのも「いやそっちが燃えるんかい!」ってツッこんじゃったし、その後ピーターが暖炉の前に立った時背後でママが天井に張り付いてたり。
なにより、その後ピーターとママが追いかけっこを始めるあの瞬間、友達と爆笑してしまった...。
ホラーというホラーではなく、不気味な空気とグロさがあって中々目を背けてしまった。あとアリ!私アリがすごく嫌いなので、あのシーンはちょっとダメでした!笑
最後、ママが首を自分で切るシーン、最初何やってるのか分かんなくて、「ママ何やってるん?何その手の動き笑笑.....?ア!?ママ!?ママそらあかんて!!!痛い!」ってなってた。
他の方のレビューで解説を見て、継承の意味だったり、皆の不可解な行動が私なりに納得することができた。
分かりやすい解説してくれてありがとうございました!
新感覚
催眠術にかけられてる過程のような…そんな感覚を覚える作品だった。
脳内を侵食されていくような感覚。
正直…退屈だなぁと思いながら中盤あたりまでくる。前半から不穏な要素は散りばめられてはいて、何だかよく分からない不安だけを抱く。これらの前振りは一体何に結実していくのだろうか?
霊のような存在も出てはこない。
起こる事柄は疑心暗鬼だったり、不信だったり、おおよそ人の業から発せられるもののようだった。
主人公は夢遊病を患っていて、自分の意思とは関係なく行動を起こしてしまう。その家族構成も散々たるものだった。
「サマーバケーション」の方を先に観てたから、恐怖の根源は人が自ら産み出すものみたいな事なのかと観てたら、悪魔崇拝の話だった。
どおやら、祖母は悪魔と結婚したらしい。
選ばれたって事になるのかな?
おそらく主人公の血縁者は、その犠牲というか贄というか…祖母がその資格を得るまでに払った代償なのかもしれない。
で、まぁ…孫に悪魔を転生させようとするようなのだが、ここら辺のシステムが複雑ではある。
その膨大な計画がタイトルである「継承」って事なのだろうな。
主人公は結局、悪魔に憑依され人外の者になり果てる。天井に頭を打ち付けてる絵は怖かったなあ…。
別に楽しいわけでもない。
面白いなあと思ってみてたわけでもない。
むしろ、つまんねえなと思ってみてた。
でも、なんだろ…全部観てた。
どころか…観終わった今でも「なぜ最期まで観てられたのか?」その答えを出せずにいる。
なんとなく、最期まで観ちゃった。
こんな作品を?
どこに惹きつけられてた?
飽きてたろ?…いや、飽きてはいない。
何で飽きてないの?
…何でだろ?
催眠術にかかったようなって印象は、こんな自問自答をしてしまえたからだ。
しかしながら…この監督の頭ん中はどおなってんだろ?ホラーとも言えずサスペンスとも言えず、よくまぁ、こんな話を思いつくもんだ。
好きなのかな?
その好きになる要素が、俺にはサッパリ理解できない。なんとなーくだけど「悪魔崇拝」自体はさして珍しいネタではない。ただ、原因というかスパイスで使われる事はあっても、こんな方向性に使われてる作品を俺はあまり観た事がない。
悪魔はいたとしても、それの触媒になってるのは人間で、その儀式を執り行うのも人間で…つまりは、人間を介してなければならないわけで、そう考えると悪魔云々よりもソレを盲信してしまえる人のキャパシティの方が怖いとも思えるのだけれど、どうもそういう事でもないらしい。
この監督の頭はおかしいと思う。
…どんな感想やw
disってるわけではないが、褒め言葉でもない。発想の源からして俺には想像もつかなければ、理解もできないって事だ。
■追記
ああ、そうか。
序盤からの流れもそうだけど、あまり誇張表現を感じなかったのか。起こり得る範囲の事、説明できる範囲の事しか起きない。ホラーらしい表現がほぼなかった。
最後にガッツリと起こるくらいだ。
悪魔を引き合いに出さずとも、幻覚やら幻聴、精神異常と、ほぼ自身が起こし得る精神的な病に置き換えられてしまう。
人間の内側に向けた陰惨たる疑念を引きずりつつ観てたのか…何気に父親の目線で物語を観ていたのだな。
全く意識してなかった。
どこかで見た設定に加え、複数の考察記事を見ても納得感を得づらい映画
①有名ホラー映画等の創作でよく見るテーマの組み合わせでしかない
エクソシスト、インシディアスのようなホラー映画で使われてきた「悪魔憑き」「家族崩壊」のテーマと、クトゥルフ神話のような「カルティスト」「儀式」のテーマを混ぜ合わせた映画である。
そのような「どこかで見た設定」の組み合わせ以上の見どころがが劇中になく、退屈に感じた。
②カルティストによる「呪い」が存在する世界観だということが、劇中で分かりづらいため、チャーリーの死の真相を納得しづらい
「カルティストがチャーリーに呪いをかけて、ペイモンの印が書いてある電柱にぶつけて殺す」というの殺し方は納得しづらく感じた。そのような効果を持つ呪いが存在する世界観であることを説明するか、もしくは何者かが暗躍していることをより分かりやすく示唆する殺害方法にすべきだったと思う。
③アニーに起こっていたことの背景が不明瞭
ただ狂気に陥っていただけの人間なのか、母を含むカルティストに操られていたのかが明確でない。前者であればラストシーン付近の天井際に張り付く描写と首を切る描写がよく分からなくなるし、後者であればジョーンから儀式を習うのではなく、操ることによって儀式を遂行することができるだろう。
期待しすぎた
期待してみたが、ナーンだ悪魔崇拝の話かとガッカリ。
既成宗教や民間信仰によりかからないものかと思った。
というのも、そういうのをベースにすると、超常現象の真実らしさは全てそこに理由を預けてしまうから。
ホラー映画は怖いかどうかより、オリジナリティがあるかどうかを見ている。
気持ち悪さはあるがオリジナリティは低い。従来のホラーの寄せ集め。
アニー役の女優が楳図かずおを実写した演技で点数を上げている。
何この物語…
結論として、地獄の8人の王のうちの一人を受肉させたかった話…でしょうか。元々は祖母にいたけど、健康な若い男の肉体に再受肉させたというお話。
妻が暖炉の前で謎のノートを燃やし、夫が燃えたのは意味がわからなかった。母親の夢遊病は、祖母(に取り憑いている地獄の王の力の一端)による「操作」だったのかもしれない。教室で頭を打ち付けたのは、「さっさと体を渡せ!」と地獄の王が直接手を下したのかもしれない。
ラストシーン間近、亡霊が家を取り囲み、王の帰還?降臨?を待ち望んでいる様子にも伺える。
ただ、チャーリーが死ぬ必要性はあったのか。単に祖母に操作されやすいチャーリーだったのか。正直、ホラー映画好きに好評なのは、予備知識(ホラー映画を観ている経験・情報量)があるからそれに基づいて(あーこれはこういうことかー)(そういうパターンね)とか、ヒモづけて楽しめてるのだと思います。
ほぼほぼホラー映画初心者の見解では、家族内でその地獄の王は継承(ヘレディタリー)されるルールになっていて、母親は祖母に操られていた節がある。
しかし、子どもへの愛から、その母親が祖母の操りに抵抗していた様子も見える。結局、最後には乗っ取られてしまったが、母の愛は、長男を堕ろそうとしていた罪悪感を地獄の王に則られて、勝てなかった。という風に受けとった。
この家族に加わった、祖母の血を引かない夫は邪魔者として燃やされたくらい。これが一番かわいそう。日記燃やしたついでに燃やされた感がすごいかわいそう。
シンプルに怖いけれど、カルトという価値感に馴染みが薄いと、ちょっと楽しみづらい。しかし、映画の雰囲気やセットへのこだわりが随所に感じられます。このへんはミッド・サマーと同じ。
最後に、母親の職業(個展を開くとか言っていたのでたぶんアーティスト?)柄で、ミニチュアを作っていたのが気になりました。
おそらく「地獄の王の目線」を暗示していたのかなと。俯瞰で全体をみえている異形な存在の視点。事故現場を再現する狂気っぷりは、アーティストそのもの。
「家族」ではなく、「家族になろうとしている」人たちの物語に思えました。
ピーターに受肉してしまったが、この血筋で、この継承(ヘレディタリー)が終るのは、本当に「家族」になれる世代なのだろうなと思う。
1度ではわからないけど面白い
主人公アニーの母の葬儀の朝から映画は始まる
子供達がまだベッドなのに
自分だけ用意して車で待っているアニーは
きっと子供の世話をほとんどしてこなかったのだろう
秘密主義で閉鎖的な母の葬儀に人が予想外に来たことに戸惑うアニー
実は母、リーはカルト集団のお后的な立場だった事は後からわかるのだが付箋だろう。
不仲だった母の死に予想外に苦しむアニー。
『なぜかわからないが母に責められている気がする』
『兄は母が自分の身体の中に他人を入れたと言って首を吊った』
『息子には近づかせなかった』
この事からアニーは過去に母のカルト的な秘密を知り、息子が狙われている事にも感づいていたようで縁を切っていたが自分でもその事について記憶がなくなっているようだ。
ピーターを産みたくなかった、という発言や夢遊病の症状で殺そうとしていたことからもわかる。
リーが死んで、魂がチャーリーに宿ったのか
光が部屋で動き、死んだ鳥の首を切る。
チャーリーのナッツアレルギーの症状やピーターが車で危険運転をしたことは偶然だが、事故にあい首がとんだのは悪の力が働いてるように思う
※首の切断は必要な儀式なようだ。
カルト集団の仲間の嘘で家で降霊の儀式を行い
王は男の身体ではないといけないことから
ピーターを悪の王に捧げるための手助けをしてしまうアニー
気づいた時にはもう遅い
ピーターにはチャーリーの魂がのりうつり、悪の8番目の王になる。
謎
鬱病で物が食べられなくなり餓死したアニーの父は
悪の王だったのか
鳥の首を切ったあとにフェンスの向こうからチャーリーに笑顔で手を振る人はだれ?
思いつくままの駄文の感想ですいません。
キリスト教徒にとっては心底怖いかも
厳格でやや常軌を逸した所があった祖母エレンが死に,彼女の怨念のようなものが残された家族を襲うのかと思いきや,そうではなかった。祖母とも深い関わりがあった第三者が実は悪魔崇拝主義者だったという点がポイントなのだが,彼女がなぜ一家に執拗に関わり続けたのかがよく分からない。それゆえ終盤で悪魔崇拝が関係していると判明した時の恐怖が減退してしまっている。それまでは地味な展開ながら,ジワジワと心が蝕まれるような恐怖が心に重くのしかかってくるようで,なかなか強烈な印象だっだけにちょっぴり残念だ。
面白かった。ただ、もう少しこうすれば、、というところも
悪魔教の罠にはまっていく家族の姿、そしてその死にざまがとても痛々しいのですが、それはそれですごくはまりました。こういう映画にこういう評価は?という気持ちがいつもありますが、面白かったし、観てよかったです。抑圧的な映像音楽も好みです。
ただ、悪魔教の描き方がもっと何とかならなかったのかなと思います。
悪魔の王ペイモンが3つの首を生贄に召喚される絵だけで説明するところは三つの首の箇所を母親が気づいてアップにするとか(そうでないと、自分の首を切るシーンはショックが半減)、ラスト、離れのツリーハウスでの戴冠?の儀式はこれまでの抑圧感がなくなって平板なリアル映像になってしまって、裸の信者たちに淫猥さ不気味さは感じなかったし。悪魔教の映画はその後味の悪さが大事だと思うので非常にもったいないです。このスタッフならたぶんできたはずです。エンドロールの音楽も肩透かし感がありました。
ざんねん
こわい。
怖いけど、、トニコレットの顔芸がとにかく怖い。
死んだおばあちゃんのカルトもよくわからないし、主人公の仕事のミニチュアもなにかを示唆していたのかもしれんがよくわからない。
とにかく子供たちが可愛そうなのだが、
妹が死んだのはちっともホラー要素関係ない。
なんで兄が捕まったりしてないのか謎すぎる。
最後の方はエクソシストっぽかった。
トニコレットが大好きだから観たのだが、役者で選んで脚本に負けた感じがした。
4DXとはマッチしてなかったかな…
4DXにて初鑑賞。
アリ監督のミッドサマーは個人的には合わなかったが、公開後は数字は伸びてる事もあってもう一度アリ監督の作品にチャレンジしてみようと思った。
結果としてはやはり合わなかったかな。個人的にはまだミッドサマーの方が良かった。
2作品見た印象とさてはアリ監督が描く怖さというのは、人間が内に秘めた恐怖だったり、人が創造しえる恐怖ってのを描きたいんだろうけど、そのあたりが自分の怖さ、恐怖とはマッチしていないとやはり合わない。
どうしても作品で描かれている彼らの恐怖とは共感がうまれるず第三者の視線として見てしまう。
今回は4DXで鑑賞したがあまり作品とはマッチしてないようにも見えた。首を切断するシーンでは切断の動きとマッチするように左右に座席が動くのだが、なんかそこらへんは恐怖というより面白さや楽しさといった気持ちが個人的には先行してしまった。
ritual好きな監督さん。つぎは違う手で行って欲しいな。
①21世紀で一番怖いホラーという謳い文句だったので、部屋を暗くしてみたが言うほど怖くない。最後の方でゾッとはしたけど。②途中までは訳のわからない話だとおもったが、最後で伏線を回収してそういう話だったのかと納得させるのは、いわゆる(怖がらせ目的だけの)ジャパニーズ・ホラーとはレベルが違うとは思う。③どこに伏線があったのかもう一度観たい気にさせるのは「ミッドサマー」と一緒で巧い脚本だ。④夫が目の前で焼死するのを見て、それまで通り泣き叫ぶのかと思ったら、その代わりに一線を越えてしまったトニ・コレットの表情が凄い。⑤「ミッドサマー」と同じくヒロインの縁者に精神障害が多い設定には少々引っ掛かるが(監督に偏見が有るのか無いのか)、まあこの段階で目くじらをたてるのは止めておきましょう。⑥画面をひっくり返すのは、もうこの作品からやっていたというのが判った。⑦クライマックスで『病院阪の首くくりの家』になるかと思ったがなりませんでしたね。でもこのシーンはなかなかインパクトあり。
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