ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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不気味
マニア向け
面白かった。ただ、もう少しこうすれば、、というところも
悪魔教の罠にはまっていく家族の姿、そしてその死にざまがとても痛々しいのですが、それはそれですごくはまりました。こういう映画にこういう評価は?という気持ちがいつもありますが、面白かったし、観てよかったです。抑圧的な映像音楽も好みです。
ただ、悪魔教の描き方がもっと何とかならなかったのかなと思います。
悪魔の王ペイモンが3つの首を生贄に召喚される絵だけで説明するところは三つの首の箇所を母親が気づいてアップにするとか(そうでないと、自分の首を切るシーンはショックが半減)、ラスト、離れのツリーハウスでの戴冠?の儀式はこれまでの抑圧感がなくなって平板なリアル映像になってしまって、裸の信者たちに淫猥さ不気味さは感じなかったし。悪魔教の映画はその後味の悪さが大事だと思うので非常にもったいないです。このスタッフならたぶんできたはずです。エンドロールの音楽も肩透かし感がありました。
ざんねん
こわい。
怖いけど、、トニコレットの顔芸がとにかく怖い。
死んだおばあちゃんのカルトもよくわからないし、主人公の仕事のミニチュアもなにかを示唆していたのかもしれんがよくわからない。
とにかく子供たちが可愛そうなのだが、
妹が死んだのはちっともホラー要素関係ない。
なんで兄が捕まったりしてないのか謎すぎる。
最後の方はエクソシストっぽかった。
トニコレットが大好きだから観たのだが、役者で選んで脚本に負けた感じがした。
4DXとはマッチしてなかったかな…
4DXにて初鑑賞。
アリ監督のミッドサマーは個人的には合わなかったが、公開後は数字は伸びてる事もあってもう一度アリ監督の作品にチャレンジしてみようと思った。
結果としてはやはり合わなかったかな。個人的にはまだミッドサマーの方が良かった。
2作品見た印象とさてはアリ監督が描く怖さというのは、人間が内に秘めた恐怖だったり、人が創造しえる恐怖ってのを描きたいんだろうけど、そのあたりが自分の怖さ、恐怖とはマッチしていないとやはり合わない。
どうしても作品で描かれている彼らの恐怖とは共感がうまれるず第三者の視線として見てしまう。
今回は4DXで鑑賞したがあまり作品とはマッチしてないようにも見えた。首を切断するシーンでは切断の動きとマッチするように左右に座席が動くのだが、なんかそこらへんは恐怖というより面白さや楽しさといった気持ちが個人的には先行してしまった。
予告のミスリードにまんまとハマった
予告だと妹ちゃんが邪悪な何かに取り憑かれて家族を不幸にしちゃう的な話っぽく作られていたけど鑑賞したら、ぜんっぜん違うw
A24の最新作「WAVES」と「ミッドサマー」を観てからの遡り鑑賞。「ミッドサマー」を観た人が釈然としない的な評価がちょいちょいあるからきっとめちゃホラーなんだろうな、と思いきや、、ぜんっぜん違うじゃん!
何系の映画なの?って聞かれたら「ヒューマンドラマ → ホラー → カルト映画」って答えるな。
助走が長い長い。後半急にダッシュする感じ。
ラストは音楽と光が神々しく見えて、悪魔と神って紙一重なのね、と思ってしまった。
主人公が途中で変わる作品は観たことあるけど、テーマが変化していく(ように見える)作品は久々。
ピーターの演技も母親の演技も、まー素晴らしくて惚れ惚れ!
評価が分かれているけど、伏線や演出の意味が深くて面白いよ。DVDだから伏線回収に何度も巻き戻してしまったw
この監督は、一筋縄ではいかない人だー!
ヘレディタリー 継承
これが長編デビュー作品だというから驚きます。
その位とんでもない作品でしょう。
張り巡らせた数々の伏線、様々なホラー要素も綺麗に詰め込まれており、現代ホラーの頂点も頷けます。
また、私は海外ホラーはそこまで怖く感じない方(あの驚かす演出は別)で、宗教的な文化の違いからだと思っています。
でもこの作品は本当に怖かった。日本人でも実に神経に触ります。
あと、軸が家族という人間だからでしょう。
グロ描写はほぼ無いのですが、その「ほぼ」の1カットが結構重いです。陰鬱な音楽も良く、とても効果的でした。
音楽なのかSEなのか入り混じってますけど、とても気持ちがざわざわしました。というか終始ざわざわしっ放しです。
そして何より舌を鳴らす音、あれは劇場を後にしてからも頭から離れませんでした。
話の視点が何度も切り替わる様に作られているので、先が見えにくく不安だけがずっと続くんです。
先がどうなるのかよく分からない、でも絶対悪い事が起こる事だけはわかるんですね。
カメラワークもよく、スクリーン端を使った演出も素晴らしかったです。
観客に「え?」とさりげなく気付かせるところ、うまいですね。
また母親役のトニ・コレットの演技が素晴らしかったです。
だんだんと崩れていく様は本当見事でした。
終盤の畳み掛けるテンポも良く、観客の自分も逃げられない恐怖に取り込まれてました。
ラストこそは見えてしまいましたが、散々伏線を出していたので敢えてそうしたのでしょう。
逆に、絶対に覆る事の無い運命がひしひしと伝わってました。
終始作品に圧倒されてしまい、こんな監督が出てきた事に驚きです。
「ミッドサマー」の話題性からポツポツとアンコール上映が出てきているので、是非この機会にスクリーンでの鑑賞をお勧めします。
狂気に満ち溢れた、とんでもない作品です。
怖すぎて、半星減らしました
監督曰く「実際の出来事を下地にした」怪作!
ritual好きな監督さん。つぎは違う手で行って欲しいな。
①21世紀で一番怖いホラーという謳い文句だったので、部屋を暗くしてみたが言うほど怖くない。最後の方でゾッとはしたけど。②途中までは訳のわからない話だとおもったが、最後で伏線を回収してそういう話だったのかと納得させるのは、いわゆる(怖がらせ目的だけの)ジャパニーズ・ホラーとはレベルが違うとは思う。③どこに伏線があったのかもう一度観たい気にさせるのは「ミッドサマー」と一緒で巧い脚本だ。④夫が目の前で焼死するのを見て、それまで通り泣き叫ぶのかと思ったら、その代わりに一線を越えてしまったトニ・コレットの表情が凄い。⑤「ミッドサマー」と同じくヒロインの縁者に精神障害が多い設定には少々引っ掛かるが(監督に偏見が有るのか無いのか)、まあこの段階で目くじらをたてるのは止めておきましょう。⑥画面をひっくり返すのは、もうこの作品からやっていたというのが判った。⑦クライマックスで『病院阪の首くくりの家』になるかと思ったがなりませんでしたね。でもこのシーンはなかなかインパクトあり。
何を継承してるの
得体の知れない厭な話
ミニチュアハウスに引きずり込まれたのは…
アリ・アスター監督作品は初見。「ヘレディタリー/継承」が公開から絶賛されてるのは知っていたものの機会を逃し、「ミッドサマー」公開前になんとか観なければ、と思いようやく観賞。
クッソ怖いのは覚悟して観始めたんだけれど、終盤は歯をガチガチ言わせるほど恐怖に顔を歪ませ声を出し、劇場で観なかったことを心から安堵した。
それは個人的な恐怖の中で比重が高いのが"パーソナルスペースを恐怖が侵略していく様"だからだと思う。
冒頭のミニチュアハウスにカメラが寄っていって実際の部屋へ切り替わる演出や、外からミニチュアハウスの中を映す様なカメラワークは"悪魔によって母親が操られ、一家が弄ばれる"だったり、"一家がミニチュアの様にカルトに操られている"メタファーとして読み取っている解説を見たけれど、個人的にはもっとメタ的に"ホラー映画をミニチュアハウスの様に俯瞰して観てる観客を作品内に引きずり込んでいる"様に感じた。
恐怖と共に演出も素晴らしく、
"窓に激突した鳩の首を切り取って胴体を何かに捧げるチャーリー"
"道路上に放置されたチャーリーの顔に群がる蟻"
"就寝中のピーターの顔に群がる蟻"
"太陽光を反射した様な光の演出"
"夜と昼を電灯を点けた様に切り替える演出"
"屋根裏に向かって天井に張り付いた状態で頭を叩き付けるアニー"
"首吊りしながら糸ノコで自らの首を切り取るアニー"
"ハウスツリーへと浮遊していくアニーの胴体"
など、挙げればきりがない新鮮な演出に、冒頭から中盤は目を離せないけど見たくない状態に、終盤は目を覆うんだけど見ざるを得ない、ホラーでよくある『大きい音で驚かせる』ではない恐怖に初めて「呪怨」や「リング」、「パラノーマル・アクティビティ」を観た時を思い出した。
もちろん演出だけではなく、出演の役者さんそれぞれの演技がとても"異質"でとても"見事"で演技の意識は全く無く観れた。
それはピーター役のアレックス・ウルフさんを先に「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」で観ていたのに終盤まで気が付かなかった位。
作品内での設定も、観ている間は謎な部分でも観終えてみると細かい所の謎も解消する見事な種明かしの展開もあり、(作品の恐怖を考えなければ)拍手を送りたい位の出来だった。
作品を観て何が何やら…って人は是非公式サイトの完全解析ページを参照して疑問を払拭してからもう一度観て貰いたい。
観終わった結果2月公開の「ミッドサマー」(予告編のみ観賞済)を俄然観たくなくなった(怖すぎて)んだけど、どうにか叫び声を物理的に上げずに観れる方法は無いものだろうか…。
古典的なスリラーの中に惹かれるものあり
全編を彩る不気味さと観たものの心に突き刺さる気持ち悪さ。なかなか、評価が高かったのも頷ける。ホラーもビジュアルを工夫したアトラクション的なPOVが隆盛だかこういった気味の悪い、余り正面から対峙してはいけない危なさを持つ作品もそうないと思う。惜しむらくは多少ストーリーが複雑過ぎる点か。話が二転三転し、観る側を欺く為の伏線も多く、監督の手の内で料理される感満載ですね。ホラー好きには是非観てもらいたい作品ですが後味悪すぎでトラウマとなっても知らないからね。
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