ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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大晦日に劇場で観ました!
QUEENは正直、曲ぐらいしか知らなくて特にファンでもなかったんですけど、上映後には涙でぐしゃぐしゃになってました。
たまたま隣に座ってたロッシーさんも涙でぐしゃぐしゃになってました。
昔の音楽っていいなーっとしみじみ思いつつ、そのまま実家に帰省しました。
しっかりしたドラマ
洋楽一辺倒だったが、個人的嗜好からして、縁遠いバンドだった。天才をわかっていなかった。そもそもFreddie Mercuryが出っ歯だったなんて知らなかった。
おなじLucy BoyntonならばSing Street(2016)のほうがずっと身近な洋楽だった。
スタジアムを埋め尽くした何万人もの観衆に、自分のつくった歌を歌わせることのできる男が、サイドランプを窓越しに点滅させて、愛を語る──その、相反する孤独が、この映画には描かれている。
男色にしたって、グルーピーたちと壊乱した性生活をおくった──ように思っていた。スターなんだから、乱痴気騒ぎのように、なしくずしに傾向したのだろうと思っていた。
そうじゃない。
自分がゲイ文化を先導しつつ、信頼する異性がいるゆえに、性指向に禁忌をかんじている男の孤独。
華やかなFreddie Mercuryが、そんな純情な男だったことを、映画ではじめて知ることができた。
いったんゲイを認めると、そこからはまるでケンラッセルのValentino(1977)のように人気と反して零落する展開が哀しい。
持ち上げまくって、偶像を殺したのは、周囲のシステムだという位相で映画が進んでいくのが、とても辛い。
ふつうの人間より、ずっと愛を希求している男が、大勢の人々に愛されながら、愛を見いだすことができずに、衰弱してゆく姿がかわいそうだった。
その時代とかれの立場をかんがえるとき、われわれが講じるLGBTなんて、なんと他愛ない話であることだろう。
Freddie MercuryをRami Malekが演じると知ったときの、違和感は、すなわちわたしたちが、QueenもFreddie Mercuryも、わかっていなかったことに所以するものではなかろうか──と思った。
そもそも、ゲイ文化を知らないわたしが、Freddie Mercuryの外面に感じていたのは、たくましさや力強さである。その文化圏にいる人間からは、所謂タチにしか見えない、のだろうが、おぼこな一般人からは、ひとめでわかる特異性と意匠をもった短髪のロックスターがFreddie Mercuryだった。
かれが、かかえていた脆弱を知らなかったゆえに、いっけんひ弱に見えるRami Malekの配役に違和をおぼえたのである。ただし、Rami Malekはメイもテイラーもディーコンもみとめた、Freddie Mercuryの分身だった。それは映画ではっきりと理解できる。
みんなわかっていなかった──がもっとも痛烈だったのはBohemian Rhapsodyにたいする同時代評だった。と思う。
Bohemian Rhapsodyがキャピタルで初オンエアされたときの、メロディメイカーの、ローリングストーンの、タイムマガジンの評をご覧になっただろうか。
contrived、not the stuff of sonnets、a brazen hotgepotge・・・不自然、詩的じゃない、ごたまぜ・・・。
だれひとりとしてこの神曲をわかってなかった。天才はいつでも早すぎる。
映画は、緻密に監修されたqueenの歴史であると同時に、愛を求め、孤独とたたかいながら、太く短く生き抜いた男プラス、queenという家族プラス、ほんとのかれの家族──善い行いをせよと口癖にように諭していた父親のことばを果たすライブエイドのステージにすべてが集約されていた。
あの当時わたしたちがWe Are The Worldを二番煎じ物としか感じなかったBand Aidの興奮。
クイーンも洋楽も知らなくていい、だけどクライマックスのWe Are The Championsの叫びに涙しなかったら人間じゃない。と思える映画になっていた。
数多の素晴らしい音楽映画に!刻印を残すマスターピース(=´∀`)人(´∀`=)
圧倒的ではないか!!!
全ての天才達に言える事。
溢れんばかりの才能を、優れた環境にて、惜しみない努力で昇華させる!
天才達は、何故か?皆が一度か二度か大きく間違う。
そのまんま突っ走る者。
気付いてやり直す者。
同じ過ちを踏みまくる者。
唯一無二のクイーン。
唯一無二のフレディマーキュリー!
唯一無二のボヘミアンラプソディー♪
二時間!アッと言う間に過ぎます。
どれも耳馴染み有る、聞いた事の有る名曲ばかり!
許されるなら大音量で!
部屋を真っ暗くして、一人で見て欲しい!
いや、二人とかでも良いけど・・。
見ながら飲みたいビバレッジ】
意外にも?赤ワイン!コートドロワールか?ブルゴーニュを!
見ながら食べたいフード】
濃厚なフルーツ!マンゴーやイチジクや熟しまくった桃!を、手掴みで!
カラオケでクイーン歌っちゃう度】☆⑤
でも、歌いきれずドッしらける度】☆④
エースてのは勘違いするよな?度】☆④
でも素直にごめんなさい!て言えるのは良いよな度】☆④
愚直に、一生懸命に、ただ真剣に!
迷わず行けよ!行けば分かるさ!!!
ありがとうフレディ。
ありがとうクイーン!!!
音楽がすばらしい
ピアノのイントロのシーンがいちばん好き
突然だろ
やはりデビュー曲だね
映画館で観るべき作品
遅ればせながら、観賞。 元々、伝記映画は得意ではないけど、これはそ...
遅ればせながら、観賞。
元々、伝記映画は得意ではないけど、これはそういう感じじゃなくて普通に映画として観れた。
カメラワークとか、切り口、アートデザインも新しくて、一つの作品として楽しめました。
最後のライブは本物のライブ映像かのような完成度に、やっぱり体が揺れた。
クイーンのファンではないけど、バンドの歴史を振り返るのにはとっても分かりやすく感じた。
なんといってもラミマレック!完コピはもちろん、演技力が凄かった。表情の作り方、目の配り方が印象的。
話の展開はどうしても早くなってしまうし、割と平凡で、淡々としていた気がするけど、それをカバーする役者さんたちに星4つ⭐️
(あと、あれ?この声聞いたことあるな〜と思っていたら、シングストリートに出てたルーシーボーイントンさん!)
やっぱ70年代最高ですね。
色んなバンドが過去のロックンロールを新しくしていこうと、実験的なサウンドを生み出して、それが未だに受け継がれてたりして。バンに乗ってツアーを回ったり、グルーピーがいたり。
期待せずにボーッと観てても、最後には感動しちゃう。
まぁ、本当にこんなに綺麗事ばっかりだったのか?(今なら分かるけど、その時代で、AIDSへのみんなの理解ありすぎじゃない?と…😅)と、穿った見方をしてしまうけど、でもフレディが誰からも可愛がられて、愛されていた事には違いないと思った。
私の中では、ブライアンメイへの知識が広がりました。
世代ではないですが…
フレディ・マーキュリーを称える音楽映画の理想的な表現
1970年の”クィーン”結成から1985年のライブエイドまでの、フレディとバンドメンバーの絆と葛藤、そしてフレディ個人のセクシャリティに苦悩する姿を平明にバランス良く編集した音楽映画。オペラを題材にしたアルバム「オペラ座の夜」の制作過程が興味深い。ビゼーの「カルメン」をEMIの重役に聴かせて説得するのは演出と思われるが、録音時の音作りにある独創性には目を見張る。ドラッグや酒に溺れるところの音楽家が行き詰まる表現は定石通りで、深刻さはあまり伝わらない。メアリーとの絡みもあっさりしている。解雇されたポールがテレビでフレディの私生活を暴露するのを挿むところは、技巧的には凡庸である。それでも”クィーン”の名曲を、フレディやメンバーの心理変化や楽曲の背景として簡潔に纏める編集の巧さがある。もっと深い人間ドラマを期待したが、音楽との併用ではこのバランスで良いのだと思い直す。伝説化した”クィーン”を汚さず、音楽の素晴らしさをラスト謳い上げたのがすべてである。プロローグのモンタージュとクライマックスのコンサートライブの映像は見事。それとアメリカツアーでカメラが車のフロントガラスから車内を通り抜けするカットが面白かった。
映画の中の一体感が心地よい。
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