ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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観る度に感じる深さ。
公開日から3日連続で鑑賞しています。その度にこの映画に込められた深い思いを感じます。
冒頭のシーン。
Somebody to loveをバックに
ライブエイド本番前、待機していた車から降り、ジャケットを脱ぎ、自らに気合いを入れるようにピョンピョンと飛ぶフレディをカメラは追います。
すでにもう涙。
郊外でのレコーディング合宿中ボヘミアンラプソディーの曲を完成させるのですが、
ピアノを弾きながら
「I sometimes wish I'd never been born at all(時々考えてしまう。いっそのこと生まれてこなきゃよかった)」と歌いきってハッとする。
この言葉は歌詞ではなく思わず口から出てきたものだったのではないか。この思いこそがフレディの恐れていた「追いかけてくる闇」なのか?と、心が締め付けられました。
メアリーがもし早々にフレディの元を去っていたなら、バンドメンバーが二度と会わないと彼を見限ってしまっていたら、
フレディは本当に「いっそのこと生まれて来なければよかった」という思いで人生を終えていたでしょう。
でもそうじゃなかった。
時代考証に少し??というところもありますが(汗)それを差し引いたところで、まだまだこの映画に込められたものを探しに行く価値はあると思います。
クイーン史 ではなくて フレディマーキュリー史
親の影響もありクイーンとは長い付き合いのある自分としては、ロック史 というか 音楽史 においてクイーンがどのような存在であったのか を描くような内容を期待していたけど、見てみると今作はクイーンの話ではなくて 飽くまで フレディマーキュリーの物語と言える内容だったと思う
クイーンがいかに革新的な楽曲群を音楽界の中心に叩きつけてきたのか というプロセスは ボヘミアンラプソディー の製作時のエピソードに集約されているけれど、それも クイーン の物語ではなくあくまで フレディ の物語として語られているので、バンドの物語としては全体的に食い足りない印象が強かったと言わざるを得ない(自分が勝手にクイーンの物語を期待していただけだが)
また、日本のファンとしてはクイーンと日本という国の関わりの部分がほぼ触れられていなかったのも少し寂しい 手を取り合って という日本語の歌詞の歌を作るぐらいクイーンと日本は切っても切れない関係だ ぐらい思っている自分としては不満 (フレディの家の美術でやんわり言及はされていたと言えなくはないけど)
と、クイーンファン目線での個人的な不満が多かったのは事実だけど、今作はとにかく役者陣の再現度の高さが物凄い ブライアンメイなんて完全に本人としか思えないレベルだった
あとは何と言ってもラミマレックのフレディ!
彼の気合の入った演技がずっと映画を引っ張っていて文句のつけようのないレベル。俺よりもっと年が上の リアルタイム と言える世代の人たちも納得の演技だったんじゃなかろうか。
ラストのライブエイドのシーンは作り手も このシーンでこの映画は決まるぞ! と力を入れて作ったに違いない名シーンで、ラスト20分のライブシーンだけで クイーン というバンドの物語としてもぐっと熱量が増していたので最終的にはしっかり クイーンの曲聴きてぇ! と思わせてくれる素晴らしい出来だった。
あと笑ったのがジョンディーコンの扱い。
今作はブライアンとロジャーが内容にチェックを入れたとのことなんだけど、だとしたらジョンのあの扱いは悪意がありすぎる笑
口パク? 楽でいいじゃん のくだりとか完全に二人が
おいお前! そういうところだぞ!
と数十年越しに叱ってるみたいだった。
(ソングライター的な見せ場はロジャーのレディオガガではなくて、ジョンの地獄へ道づれになってたのは良かったけど)
とにかく
世界中で大ヒットしてるそうだし やっぱりクイーンは凄い! という事を証明したのは間違いない
伝説の天才
僕たちは音楽そのものだ
伝説のロックスター!
偉大なるフレディー・マーキュリーの物語。
名曲が誕生する瞬間、複雑なセクシャリティーの心情、文化の壁もある繊細な家族関係。抱えるものが多すぎた天才の生涯が誇張なく描かれています。
クイーンファンには勿論のこと、時代を超えた唯一無二の音楽も最初から最後まで楽しめます。94歳で逝去するまでフレディのお母さんとブライアン、ロジャーの暖かい交流は続いたとのこと。一度は壊れかけたファミリーの絆の強さもクイーンならではですね。
マネージメントの良し悪しや業界の大人の事情によるアーティストへの影響なんかも、スターの奇行のニュースを目にすると、今も変わっていないんだろうなあと思ったり。
脚本、監督、俳優、伝記映画としては最高レベルではないでしょうか。
迫力が違うので大画面で観ることをおすすめします。
本物のほうが素敵
何度でも観たい
お馴染みの20世紀フォックスのオープニング。ブライアン・メイのギターに早くも震えた。こんなカッコいいバージョンは見たことない!最高!
なりたい自分になる。自分自身とリスナーへ、心を尽くし精神を尽くし思いを尽くして愛を送るフレディ。
その清潔な倫理観がクイーンをクイーンたらしめているように思った。
心境的なものに止まることなく、音楽の形に働き掛け、形を変じ、新しい形を作るという技術。それは心の技術であり、本物の知性だ。
「音楽をやるぞ」なんて決めて始めたようなミュージシャンではない。彼ら自身が音楽の一部なのだ。
生命とは虚無を掻き集める力なのかもしれない。砕けた心を掻き集めて作られたものは虚無ではない。愛だ。だから虚無(満たされない思い)は人間の条件である。
虚無を見事に昇華した彼を天は容赦なく召してしまった。
夢心地の135分。気がついたら泣いていた。
ライブ感半端ない
世代でない人こそ観て欲しい。
僕は平成生まれで、フレディ・マーキュリーが死去した時にはまだ1歳だった。正直、世代ではない。ただ、親の影響でQUEENのアルバム「JEWELS」を数え切れないほど聴き、アルバムにある歌詞の冊子をずっと読み返していた。
劇場で鑑賞していた人達は如何にも世代の人々で、鑑賞後誰一人立てない映画館内で僕も彼等と同様に放心状態だった。それほどまでにこの皆この映画に圧倒されていた。
僕みたいに世代じゃない人にこそ観てほしい。
フレディ・マーキュリーという稀代のパフォーマーがいて、QUEENという伝説のバンドがあって、人々を熱狂させ、全力で生き抜いた姿をこの映画で観てほしい。
正直、こんなに心を掴まれ、揺さぶられ、感涙どころか嗚咽しそうになる映画だと思わなかった。上手くレビュー出来ない。とにかく観てほしい。
これは泣ける
ほぼ曲も知らずに観たが、
孤独を感じるフレディが悲しくて
和訳付きの歌も感動した。
最後のwe are the championsは
自然と魂が震えて涙が出てきた。
また映画館で観たい。
2019.4.28追記
DVDリリースに伴い5回見たので追加レビュー。
ライブ中の細かな目線や、
映し出される観客の表情等がマジで細かく撮られてる。
上にも挙げた、
we are the championsのラストで
ブライアンメイが溜めを作るフレディに対して
やってやったぜとも、お前の雄姿に感動したとも
取れる表情で興奮を抑えられずに息乱れている姿が
一瞬映し出される。
ライブエイドの退場シーンで
フレディがメンバーひとりひとりをしっかり
見回して、ステージからはけていく。
メンバーの信頼感等が感じられる演出で
涙が出た。
観客の中にも同曲で
泣いてる親父?に息子?が肩を組んでいるシーンがある。
メアリーも楽曲中に涙を流していた。
同じ気持ちで俺も泣きました。
細かいところまで見れば見るほど感動した。
We are the CHAMPIONS of the WORLD!
わたしはQueen世代じゃないし、Queenのファンとも言えない。
Queenの曲はよく聞くけれど、彼らのことを何も知らなかった。
だから、"Queenの伝記映画をつくってるらしい"という話を聞いた時、これは観に行かなければと思った。
大好きな楽曲をつくってる人々が、どんな人たちなのか知る良い機会だと思った。
この映画を鑑賞しながら、自分は思った以上にQueenが好きなんだということに気付けた。劇中で流れる聞き慣れた楽曲に興奮が止まらなかったし、何より彼らの物語に惹き込まれた。そうか、彼らがあの曲たちをつくっているんだと、初めて曲の顔が見れた気がした。初めて本当に聴いた気がした。
"ラスト〜分"という広告をよく見かけたが、そのラスト何分に何が起こるかは知らなかった。
オープニングクレジットから、あぁ、これはこの男の物語なんだなとテンションが上がったが、そのラスト何分で第一印象は見事に吹っ飛ばされた。確かに泣いた。
彼らの物語を目の当たりにした上で彼らの楽曲を聴くと、歌詞の見え方がまるで違う。今までわたしの耳に届いていた音楽たちは、今までの間、わたしに本性を見せていなかった。わたしも知ろうとしなかった。
特に"Radio ga ga"だ。無限の可能性を示してくれたように思う。
この映画を観てよかった。心の底から熱が込み上げた。彼らに心酔した。自分があの場に居なかったことが、真に悔やまれる。残念で仕方がない。
しかし、この映画はそんな気持ちを求めていない!
Queenというバンドのすばらさ、フレディ・マーキュリーという名の伝説を、音楽が持つありったけの力で魅せ付けてくる、そんな映画だ。
“食わず嫌い”だった!?
私は,クイーンの音楽を自ら聴きたいと思ったことはなかった。バンドとしても,フレディ・マーキュリーとしても…
何故だろうか?
映画の中で聴く曲は,ほとんど,一度は耳したことのある曲ばかりだった。意外にも,曲作り,ライブ・パフォーマンスとも魅力的だった。
当時受けつけなかったものが,この映画を通して偏見が少なくなった。その音楽の背景をいくらか理解できたからかもしれない。
観て良かったと思う。
「僕は死にたくないよ 時々 考えてしまうよ,いっそのこと生まれてこなきゃよかった」
この歌詞は強く印象に残った。
Too late, my time has come
もう遅すぎる 僕の最期が来た
Sends shivers down my spine
体中を震えが走る
Body's aching all the time
体中が苦痛に責めたてられる
Goodbye everybody - I've got to go
さようなら みなさん 僕はもう行かなくては
Gotta leave you all behind and face the truth
あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ
Mama, ooo - (anyway the wind blows)
ママ ああ ママ
I don't want to die
僕は死にたくないよ
I sometimes wish I'd never been born at all
時々 考えてしまうよ、いっそのこと生まれてこなきゃよかった
グレートムービー!
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