ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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クイーンこそボヘミアンだ!
ボヘミアン・ラブソディ
ボヘミアンとはジプシーのこと。
いうまでもないクイーンの代表曲だ。
これまでにないようなドラマチックで、大げさで、多国籍的な曲。
完全にロックの枠をはみ出している。
これは現実か?幻か?
から始まるこの曲、得意のクイーン独特のハーモニーが美しい。
そして「ママー、ウウウ〜」
フレディのもの哀しい独唱、極め付けのスローバラード。
そこから幻想的な展開が始まるのだ。
そう、イタリアのオペラチックな流れというのか
特にガリレオ、ガリレオと叫ぶ独特のハーモニー
フレディのハイトーンの上をいくロジャーのファルセット。
忘れられない名場面といっていいだろう。
天国に行ってもいいですか?いや、ダメだ。
天国に行ってもいいですか?いや、ダメだ。
という神との問答、悪魔との問答、自問自答がドラマチックに表現される。
次は思っ切りロックテイストのパートに
そして、誰のものでもないブライアン・メイのギターが宙に彷徨う。
こんな言葉で静かに終える
「どうせ、どこかで、風は吹いているのだから」
こんな大仰な曲はあったろうか?
デビュー当時の頃、クイーンはションベン桶といわれていた。
こんな仕掛けの多い必要があるのか。
自分を問うなら、もっと内省的な音であるべきなのでは?
など、いろんな声が聞こえていた。
僕もそんな意見に共感したり、でも、そのドラマチックさに心惹かれたり、
まさしく、ボヘミアンなのだ。自由気まま、住む場所がないジプシー。
だから、今でもクイーン?っと否定的に捉えられたりする。
それでいいのではと思う。
この映画は、クイーンのというか、バンドのある側面を見事に捉えていたと思う。
単独でやっていたフレディが、ライブエイドに出たいとメンバーに言った言葉「バックバンドとやってみたが、全然ダメだった。
彼らは言われた通り演奏するだけ。刺激がないんだ。高みに持って行こうという気がないんだ。」
最後にこの映画の主人公たち。
フレディにしても、ブライアンにしても、ロジャーにしても、ジョンにしても、この映画の俳優よりも20%増でいい男である。なんというか深みがあるってことを書いておきたい。
事実と違うからなあ。
フレディーがまるでそこにいるかのように動きや仕草がそっくりで胸が熱くなった。ライブエイドの場面では感動!
ただ、メンバーの出会からして様々な場面が事実と違う。
フレディーとメンバーが仲たがいして長い間会わなかったように描かれているが、事実はライブエイドの2ヶ月前まで9ヶ月に渡りクイーンは世界ツアーをやっている。
メアリーはフレディーからゲイと告白された時、私が支えると言ってその後もマスコミに対し恋人の役割を演じ続け、同じ敷地に住んでずっと一緒に仕事していた。フレディーは仲間数人と同居していて寂しく暮らしてもいなかった。
フレディーは決して傲慢な人ではなかった。気まぐれではあったかもしれないが、ちゃんと皆の意見に耳を傾け、心優しくいつも周りに人が集まるような人だった。旅先から毎回必ず両親にポストカードを送ったり、撮影でペンギンを使った時、乾燥するからとずっと水をかけてあげたり、皆で食事した時一つフォークが足りなければ皆に先に食べさせて自分は待っていたり、そういう人。
まるでフレディーが独裁的で我が儘みたいに描かれて悲しかった。きちんとフレディーの人となりや事実を描いて欲しかった。
映画としては、凄いけど、フレディ好きなので嫌いな映画です
感動でした
震えた
これはライブだ!
天才あるある
久しぶりに大満足の映画でしたが、あえて星4つ!
今日、地方の劇場で見てきた50代男性です。
青春時代に一応売れ線の洋楽だけは広く浅くかじっていて、クイーンもそのひとつ。CDはベスト盤しか持っていないし、ウエンブリーライブのDVDだけは持っていて、元気をもらいたい時に見るぐらいのレベルです。
フレディの病気(エイズ)のこともエピソードとして知ってるぐらいです。
友人から「絶対に見に行って!すごく良かったから!」と強烈に勧められていたのですが、その通り、2時間15分素晴らしい映像と音楽を浴び、エンドロールが終わったあともしばらく呆然でした。(ストーリーはクイーンのコアファンには正直物足りないかもしれませんが)
確かに、ラストの21分のウエンブリーでのライブエイドのライブの再現度はすごかったです。
が、文句をつけるとすればそこなんですよ!クイーンの出番の時に募金がいくら集まったとか、そんな余計なことは挟まないで欲しいんです!その21分間はライブだけに浸らせてくれ!と思いました。
それが星ひとつ減点した理由です。
あと、じじいの余計な苦言ですが、見に行ったのが平日の夕方の時間帯だったからなのか、500のキャパに客は20人ほどでガラガラ!そして、劇場に掲示してあるComing Soonの映画のポスターはアニメと青春映画ばっかり。グッズ販売も全くなし!チラシもなし!
こんなこと、映画館に言えばいいことだと言われるのも百も承知で言いますが、映像と音響とも最高で、久しぶりに映画館で見るのに相応しい老若男女一人でも多くの人に見てもらいたい、心に何かしら残る映画に出会ったと思ったのですが、上映している映画館の姿勢がこれでは。。
全国的な話題作ではありますが、あまりにも訴求不足だと感じました。
今の若者は、本当にアニメや青春映画にしか興味ないんですかねぇ。
それこそ一人でも多くの若い人に見てもらいたい映画なんですが。
じじいの苦言にまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、期間中に見に行きます。円盤も発売されたら買うと思います。
見に行け!若者たち!君たちにこそ見てほしいのだ!
クイーンをそんなに知らない方にもオススメします!
もうひとつのQueen
5時間あっても良い。もっと聞きたかった。
会社を出る時、エラく気分が弾けてしまい浮き浮きしてる事に気付いた。どうせ見るなら爆音でと我慢した一週間が長かったが、待った甲斐はあった!
Brighton rockとKeep yourself aliveが初めてのQueenだったと思う。中2の時です。一発でブライアン・メイは私のアイドルになりました。当初、フレディは正直キモかったが、March of the Black QUEENにノックアウトされた。たたみかける様な早口で、you can be my sugar baby. you can be my honey chile.とか、I'll be your ba(e)d boyとかカッコ良過ぎて、妖し過ぎて、乗れ過ぎて、痺れまくり。懐かしい。オペラ座が売れまくり大衆スター化した辺りから熱が冷め始めましたが、間違いなくフレディは人生最高のアイドルだった。
そのうち、Somebody to loveとかカッコ良くカラオケで歌ってやろうと密かに企んでるが、現実的には無理。絶対無理。フレディみたいに歌い上げられたら、どんなに気持ちいいだろうか、って思う。
映画としては。。。
ダメだ。冷静に見れない。5時間でも良い。もっと聞きたかったし、別れたくなかったです。
開演前、樋口Pの挨拶あり。豪雨災害をお見舞い頂きました。ありがとうございました。
追記
鑑賞から一晩開けたので冷静に思い返してみると。「分かれ道」を象徴していた、あの場面が忘れられません。
糸電話でも届きそうな距離にある「窓」を見上げながら、受話器を握るフレディ。窓のあっち側には運命の彼女が居る。「一緒にライトを点滅させよう、乾杯しよう」。今日、付き合いだしたばかりの女みたいなことを言う、乙女メンタル。Hello Goodbyeなのに。可愛そうなくらいに初心なフレディを描いたあの場面が、脳裏から消えません。愛されていると実感できるものを欲してやまないフレディの心は、きっと隙だらけだったんだと思う。
Queenの音楽だけではない。フレディ・マーキュリーと言う男を愛する者が、世界中にどれだけ居たことか。彼は理解していたのだろうかと思うと、やっぱり切なく、やるせない気持ちになってしまったシーンでした。
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二回目鑑賞後追記
98年サッカーワールドカップ、フランス大会は地元フランスの優勝で幕を閉じました。決勝戦後、スタジアムに流れたのは、We are the champions。皆んなで歌っている姿に涙した。あの時、サッカーの感動以上の感情が湧き上がって来た事は、自分でも分かった。「フレディは今も皆んなの心の中に居て歌っている」。
映画冒頭の、Somebody to love で既に涙が溢れて来る理由が、やっと分かった。劇場に入る前から、私達はフレディに感情移入している。バンドの物語を知っている。Queenに会いに来ただけだと、分かっているからだ。
Somebody to love のギターソロがカット編集されているトコロで我に返ったが、あの編集が無かったら。。。どっちみち、ボロ泣きしたから同じことか!
やはり、何度見ても、純粋に「映画」として見ることは 不可能だと確信しました。
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忘れないうちに。
Can anybody find me somebody to love で始まった映画本編は、We are the champions my friends で終わります。自分が何を欲しているかさえ見失っていたフレディが、勝利者を名乗れるくらい揺るぎない境地に辿り着く、「友」と共に。
友達。本当の自分を曝け出すこと。死と向き合うこと。価値のある生を見出すためにフレディに必要だったもの。この映画は本当に、彼への鎮魂なんだと思う。
クィーン、全く知らないけど
これは素晴らしい映画でした。 でも映画館、そしてIMAXで観なけれ...
フレディがあまり似ていないけど……
“孤独”の描き方
20190728 4度目をドルビーシネマにて鑑賞。
この作品には、QUEENの楽曲、本人と見分けのつかないような演者たちの演技など、評価点はたくさんある。
ただ、個人的にこの作品の突出点は
「“孤独”の描き方」の素晴らしさだと感じる。
普通、人気者の失恋や敗北、孤独など、一種の弱みを演じる作品の場合、
観客からすると現実味が無くなったり、あり得ないなと疑念が少しばかり生まれたりするものが多い。
この作品も軸は同じはず。
だが、なぜか疑念といったものは微塵も感じなかった。
孤独=闇を押し退けようとするもできず、もどかしさを感じるフレディの演技。
孤独を表す一つ一つの描写が、驚くほど現実に近く、嫌でも自分と照らしてしまう。
圧巻だ。
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