ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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才能あるゲイが劣等感と孤独感で世界中を We will rock you する話
コンサートのシーンが圧巻。Dolbyなんちゃらで鑑賞できて良かった。ラストのライブエイドはもちろんだしボヘミアンラプソディーが生まれた瞬間のフレディマーキュリーの弾語り迫力がすごかった。「うぉぉ…」って声出た。
ストーリーは『8 mile』や『ストレイトアウタコンプトン』と同じようにスーパースターがスーパースターになるまでの伝記。どの年代かわかんないけどフレディマーキュリーのデニムやアシックスのシューズやライダースジャケットがかっこよかった。
フレディマーキュリーの歌の強さが増大していく様に震えた。出っ歯でもともと歌上手い→コンプレックスで気持ち入る→恋人できて気持ち入る→QUEENとしてのプライドで常に過去を超える→ゲイ言えなくて孤独→ゲイ受け入れて晴れやか→自分の人生はパフォーマー→最強。
エイズ告白したとこかっこよかったー。
映画館で観られて良かった。
強烈なインパクトと感動を味わえる
2回目
オリジンクイーンファンの一人として
姉がクイーンを日本に初めて紹介した会社「シンコーミュージック」に勤めていたため、かなり早い時期からクイーンを知った。思春期の私は当初から強烈な衝撃を受けた。
最初に聞いた曲は、姉が聞かせくれたLP「シアーハートアタック」の最初の曲、「ブライトンロック」。まるでロンドンの遊園地にいるような情景が今も聞くたびに蘇る。そしてそれに続く名曲「キラークイーン」。なめるような甘いメロディ、フレディーの甘い声に、完全にノックアウトされたのを覚えている。
その感動を胸に初めてお金を出して買ったLPが恐らく。。「オペラ座の夜」だった。何の先入観もなく期待と不安を胸にレコードに針を落とした。そして。。最初の「デスオントゥーレッグス」から最後の「ボヘミアンラプソディ(BHR)」までを一気に聞いて、その世界感や独創性の凄さに衝撃を受けたことを、今でも鮮烈に覚えている。
そして昨日夜24時からとしまえんで、初めてBHRを観た。いや体感した。クイーンがなぜ画期的なイノベーションを出し続けるチームなのだったのかが、よくわかった。当時英国では異端に見られていたクイーンを、日本が世界で初めて最高に認めたのは、彼らの王子様のようなルックスに女子が食いついたのはもちろんだが、その独創的でイノベーティブな楽曲が、純粋に公平にいいモノ/コトを評価する日本人の心に響いたからだと思う。自分がその一人であったことが、今になって素直にうれしい。
そしてそんなクイーンの、フレディーのイノベーティブでギラギラとした生き様は、今イノベーションの大海を前にした若者達の心にも、響いている。そんなクイーンの全てを体感できるエキスペリエンス型映画「BHD」は、イマジネーションの心に再び灯をつけるだろう。あの時クイーンが日本に出現した時、ふたたび。
「Queen」は何故今も多くの人々の心に残るのか?
まず始めに自分はかなりのにわかQueenファンです(最も好きな曲は「I was born to love you」なのでその辺で分かっていただけるかと)。この作品は70年~80年代まで活躍を続け、今なお多くの人々に多大な影響を与え続ける伝説のバンド「Queen」について、リード・ボーカルであるフレディ・マーキュリーを主軸にその成り立ち、成功とその後に待つ多くの困難を描き出し、解散寸前とまで言われた状態から伝説の20世紀チャリティ・コンサート「ライヴ・エイド」に出演するまでの軌跡をおっています。やはり圧倒されるのは音楽。ファンならずとも必ずどこかで(CMなど)で耳にしたであろう歌が必ず流れます。音質などについてはメンバーのブライアン・メイ氏とロジャー・テイラー氏が音楽プロデューサーを
担当しているので折り紙付き。映画館でこそこの音楽の圧倒的迫力は味わえると思います。正直、ディープなファンの方々からは実際より誇張されたり厳密には歴史的に異なる流れなどもあるのでツッコミどころ満載なのかも知れません。とは言えこれは映画。
ドキュメンタリーではなく、より盛り上げるための演出などは必要と思いますし、この作品においてその演出は間違いなく最大限物語を盛り上げる方向に作用しています。そして驚くべきはキャストの面々の演技力。フレディ・マーキュリー役のラミ・マレック氏は本人よりやや身長は低いようですが劇中では全くそれを感じさせない圧倒的存在感を放ち、まるでフレディ自身が乗り移っているのではないかと錯覚させるほどです。その他のメンバーも正直「昔の映像を一部使ってるのではないか」と疑いたくなるほどそっくり。
また、にわかファンとしては全く知らなかった曲作りの舞台裏(かなりぶつかり合ってます)、フレディが生涯抱えていたであろう出自へのコンプレックスと秘めたる欲求、実は解散寸前まで追い込まれていたメンバー間の確執、そしてやがてフレディに訪れる過酷な運命とそれを知った他のメンバー達は・・・。この物語を知った上で実際の「ライヴ・エイド」の映像を見たとき、その受け取り方は180度近く変わると言ってもいいでしょう。とりあえず見ると言うだけでも確実に何か得るものはあります。それだけの作品です。どうしようかなという方、まずは見ましょう。
歌の力
マーキュリーフェニックストラスト財団の宣伝効果抜群。
全編、クイーンの各楽曲のエピソードとなっていて、バンドの成り立ちからライブエイドまでの軌跡を追う事で、曲を通してしか知らなかったクイーンを、エピソードを通してもっともっと知りたくなる作品。
ブライアンとロジャーに教え込まれた、俳優陣のひたむきな楽器習得と演技への真剣味がより、クイーンのエピソードに真実味を与えている。手元も全て吹き替えなしで演奏していてすごい!
もちろんフレディもすごい!尋常でなく仕草や動きが似ている。
パキスタン系(本当はインド系)×出っ歯×ゲイという、有名人になるにはあまりに叩かれやすい要素が揃った弱みの塊のフレディを、メアリーもメンバーも、こんなにもまるごと根底から尊重し理解し愛し、その上で甘やかすことなくハッキリ伝えながら取り巻いていたんだなと、豊かな人間関係が魅力的だった。
だからこそ、音楽についてもフェアに議論をとことん重ねられるから、良い作品が沢山産まれたんだなと思ったし、規格外の集まりといえど、愚連隊ではない。それぞれは根が真面目で知的でまともな人間性の集まりだから成功したんだなと思う。
デビューや楽曲発表や損得のために人に擦り寄る事もしないし、お互いへの理解も深く、自分や自分たちや、周りの人間の尊厳を大切にできるメンバーだったから、自分達の心を掘り下げ、人々の心に寄り添う生きた曲を作れたんだなと思った。
それでも、フレディは周りとは違うアイデンティティに悩み、孤独ゆえにお酒に溺れ蝕まれていく。お金と反比例に信用できる人が寄らない。
フレディの変遷、バンドの変遷、全てが作品と歌詞にリンクした流れになっていて、多少美化されているのかもしれないが、ますますクイーンが好きになった。
ブライアンもロジャーもジョンもイメージ通りにキャラが最高!ロジャーの女装姿も実際に引けを取らず可愛かった。
改心し再結成を求めるフレディに、罵詈雑言浴びせる事もなく、心の中では許しつつも厳しくあたるところが、まさに家族だったんだなと、お互いへの踏み込み方がとても美しいバンドだなと思った。
フレディが心の揺れや様々な出会いと別れを通し、エイズにもなり、最後に多くの人々に心からの声を届けて元気付ける存在に変わるところがまさに不死鳥であり、マーキュリーフェニックストラストの真骨頂だと思った。
グリーンは、ロゴといい、クイーン前身のスマイルから発想を得ていたんだなと気付いた。
IMAX最高だね!
フレディに捧ぐ
「自分のままの自分」でいいのだ!
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