「フレディのセクシーさがまるっきり出ていない」ボヘミアン・ラプソディ ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
フレディのセクシーさがまるっきり出ていない
フレディの冗談が多くて笑い転げながらこの映画を観た。年寄りの私にとって、笑いは健康的なのだ。
クイーンはよく知っている(ファンではなかった)けど、真剣に一曲一曲を聞いたことがなかった。映画の主役フェレディ役のラミは(フレディとラミ マレックの声を混ぜたと聞いた?)高音が出ていないし、フレディのようなセクシーさはまるっきりない。ラミの動きは私の描いていたフレディのセックスシンボルに程遠い。誠にがっかりした。
本物のフレディは4オクターブも声の幅があり、艶があり、彼はインタビューの話し声と歌声は全然違う。
この映画で一番好きなシーンはボヘミアンラプソディーを作り上げるシーンだ。デモテープをフォスターに聞かせたが6分は長すぎると言われたが、クイーンは自分たちの作品が良く、クリエイティブだと信じているから、信念を曲げなかったところがいい。
それに、この映画のおかげでなぜ、なぜクイーンが人気があるのかがわかった。最後のボーイフレンド、ジムのインタビューを聞いてみたが、いい人と過ごせて良かったと思う。それに、クイーンがフレディの死後、クイーン+ポールロジャース、やクイーン+アダムランバートというバンド名なのは四人は家族ということで、フレディが死んでも家族としてかわらないという意味だと思う。
そうだよね。クイーンの第一線で注目を集めていても、私たちと同じ人間なんですよね。どんな病気になるか誰もわからないんですよね。
おすすめの映画ありがとう。インスペクション(2022)を最後に
レビューを書くのをちょっと休みます。映画は見てるんだけど、書くのに時間がかかりすぎるんです。
私はこの作品がかなり好きです。
最初に見た時には、フレディ役の口許を見て、パロディ映画かと思ってしまいました。
しかし、最後のコンサートの場面は何度見ても「いいなあ」と思ってしまいます。これは元々のクイーンのファンでないことと、実際のコンサートの映像を見たことがなかったのも理由の一つなのでしょう。それにしても、単なる「ラジオはよかった」というラジオに対する郷愁の歌が、あんなに感動的になるのは、やはり凄いことだと思います。
フレディのセクシーさが出ていないとのこと。賛成です。というか、フレディはかっこよかったけれど、この映画の彼は、全くかっこよくありません。
ただ、私がこの映画を好きになった理由の一つに、フレディの弱さを描いてあるからというのはあるような気がします。
このレビューの、人気があるのがわかった理由の部分や「いい人と過ごせて良かった」という言葉がとても印象に残りました。
最初に「この作品はかなり好きだ」と書いたものの、生涯の中で数えるほどではありません。しかし、クイーンの「アンダープレッシャー」を効果的に使った映画「アフターサン」は、自分のオールタイムベストに入るような作品でした。まだ上映があっていると思うので、もし機会があれば、ぜひ、映画館でご覧になられてみてください。