「Universal music」ボヘミアン・ラプソディ Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
Universal music
歌詞が画面にでると、ただ聴いているより歌詞の内容が効果的に心に入ってくる。字幕を見てる我々の方が得しているかな。ライブエイドで特に感じた。ここまでの話に凡庸さを感じていた後だけに、最後は彼らの音楽がなんとか力技で押し切った感じ。
フレディとあとの3人のような扱いになっているが、3人それぞれの楽曲はしっかりとフィーチャーされている。LiveAidでのRadio GAGAは心に響いた。ロジャーのヒット曲。全てのメンバーが曲を提供し、技術的に研鑽してレコードを作っている。クイーンの凄いところ。圧倒的な歌唱力とパフォーマンスのフレディ。家族というワードもあったが、本来、突出してしまっておかしくないフレディが、こういったバンド運営に身を任せていたのは、彼がその家族性をよく心得ていたからではないかな。そういう意味で、こういった栄光話にありがちな構図、邪悪な取巻きやメンバー間の格差やわだかまりを持ち込まなくても良かったのではなかったか。もっと音楽そのものにフォーカスして欲しかった。
話の軸になっているフレディの内面的な部分であるが、もう少し過去に遡る必要があったのかもしれない。パキと呼ばれているというだけでは分かりにくいし、成功への飛躍感もないし、その後、何が克服されて、何が醸成されたのか。あまり変化を感じることができなかった。
>>こういった栄光話にありがちな構図、邪悪な取巻きやメンバー間の格差やわだかまりを持ち込まなくても良かったのではなかったか
その通りです。ロジャーとフレディにいたっては「こんなには喧嘩してないぞ」ってかんじです。PVのメイキングでもあの2人はずっと楽しそうにふざけあっている。
また映画のブライアンがホンモノよりいい人すぎて度肝を抜かれました。