青の帰り道のレビュー・感想・評価
全47件中、21~40件目を表示
「無職には可能性しかない!」と、はっキリ言えるカナ?
2008年の高校生活最後の夏休み。河原での花火、タツオの誕生日、タツオとカナの歌、若い7人の物語がそこから始まった。父親が開業医ということもあり、医大受験に燃えながらもギターを弾くことを忘れないタツオ。そして彼に作曲を教えてもらったカナは上京してレコード会社に売り込むものの、やりたくもないニンジンの着ぐるみで“無添加カナコ”として有名になってしまう。そしてマネージャーを務めるキリはアート写真家と名乗る男に騙され同棲することに。
もし不幸とか失敗とかツマヅキの疫病神がいるのなら、彼らに次々とおんぶされ、挫折感を味わわせながら消えてゆくのだろう。順風満帆なんて言葉は彼らには似合わない。というより、20歳前後の若者にはすべて似つかわしくないのだ。オッサンになってみて、「順風マンタン」などと威張って言う大人もいるんだし、そんなものは30過ぎてから考えればいい。そんな物語だと感じた。
できちゃった婚をした二人を除けば、他はみな挫折する。銅線泥棒してクビになったり、でかいことをするとか言いつつオレオレ詐欺をするリョウ。進学してサラリーマンになるも営業が大変だと気付くコウタ。彼らも世の中の流れを知らずに人生を歩んでいくのだが、北京オリンピックから中国バブル、民主党への政権交代、東日本大震災や原発再稼働反対デモなど、世の中も変化しつつあるんだよと、彼らを大人目線で見守ってるところがいい。さらに、カナの住む部屋は東京タワーもスカイツリーも見えるという変化の真ん中に位置しているところが上手い設定だと思う。
仲間の一人が死んでから大きく葛藤が生まれ、すでに仲良しグループではなくなっていることに気付く面々。20歳を過ぎると、人間関係がややこしくなったり、親がどれだけ自分を育ててくれたのかを理解する年齢でもあるのだ。だけど、ずっと友達なんだよ!それを忘れちゃだめだと訴えてくるストーリー。
残念なのはテーマ曲でもある「青の帰り道」の歌詞がださいこと。これじゃ一発目でメジャーデビューはできない。誰でも通る道、青い高校生時代をもっと懐かしむ曲にしてもらいたかったと思う。あと、盗作疑惑とかは甘すぎる気がする。一応無添加カナコとしてメジャーになったんだから、ネットで聴いてもらう手段はいくらでもあると思うのに・・・リョウが最後に殴ったのはあの嫌味なプロデューサーだよね?どこで捕まって保険解約になったのかが気になります。
一度きりの人生後ろに戻ってる暇はない
そして振り返らず前を向いて背中で受け止めろ。
実はそんなに誇りに思ってるわけでもないけど…地元はいいもんだよね。ノスタルジーってやつを感じる。
でも決してBack to the Basicではなく温故知新。自分を支えてくれる過去や人のつながりは大切にしつつも、やっぱり新しいステージで輝ける夢を後押ししてくれる映画。
失敗したり酸いも甘いもあるけど、固定概念にとらわれず一歩踏み出すことが人生を活き活きとさせてくれる。
そしてこれは真野恵里菜の代表作になったね。理想と現実のジレンマに揺れ動き山と谷を経験し変化していく主人公を見事に演じきっている。
横浜流星もここから火がついたんだろうか。
そして、『デイアンドナイト』『新聞記者』と生み出している藤井直人はいい監督だよね。
やっぱり映画館でみたい
「青の帰り道」は原案の岡本麻里さんの、生きる道は一つじゃないよ。と言う強い想いが込められた作品。真野恵理菜さん、清水くるみさん、横浜流星さん、森永悠希さん、戸塚純貴さん、秋月三佳さん、富田佳輔さんの7人が、それぞれの10年を演じています。今また、復活上映のドリパスや、ファンの方々の力で映画館での上映が続いています。一人でも多くの方にこの「青の帰り道」が届きますように。
この作品から藤井道人監督の快進撃が始まった。切なくも愛おしい青春群像劇
少年少女達の各々の夢と現実との折り合いを付けていく様をこの作品は、容赦なく描き出す。
観ていて辛い部分もあるが故、それを補って余りある素晴らしいラストが待っている。
藤井監督の脚本の切れは素晴らしく、若手俳優とベテラン俳優さんたちの熱演も又、素晴らしい。
若い方だけでなく、万民の琴線を揺さぶる秀作だと思う。
凡百の青春映画とは、明らかに一線を隔てている孤高の位置にある作品。
青の帰り道は青春を振り返る道
復活上映で鑑賞
とっくのとおに過ぎた青春を思い出させてくれた映画でした。
あの時感じたもがきを演じた7人がそれぞれ一生懸命にみせてくれました。
キリが親に愛されないと思う気持ち、母親の想いに気づいた時、再出発できる場面は、自分自身ほっとできたし、リョウが友達が亡くなっても、「それでも生きていく」と思った気持ちには共感
カナが最後に友達にヘルプをだせたことも、この7人の深いつながりに感動させられました。
青春には傷つけられることは多いけど、「青の帰り道」この題名のように振り返ることができたならば、また強く生きて生けれるのではと思える作品です。
溝の中で揺さぶられる若者たち
夢と現実。
想いを貫くことと、妥協すること。
若者と大人。
親と子。
やりたいことと売れること。
真面目にコツコツ働くことと、人を欺いてでも金儲けをすること。
善良と悪。
田舎と都会。
仲間と孤独。
生と死、死と再生。
そうした、人生の優しさと残酷さ。生きることの苦しさと喜び。
これら二項対立する要素が、距離を離して置かれている。そこには深くて広い溝がある。本作に登場する7人の若者たちは、その溝の中で揺さぶられ、翻弄される。
そういう映画だ。
彼らの前には道が延びている。
高校生のときは、その道の先に不安も恐れもなかった。
しかし、歩み始めたその道は、「どうして、こうなっちゃったんだろう?」と呟かずにはいられないほど、誰にとっても苦しい。
本作は、特定の登場人物に肩入れすることなく、誰にも一定の距離感を置いて描いている。それでいて、彼らの言動に心を動かされてしまうのは、そこにウソがないからだろう。
ウソをつかずに生きる若者たちにとって人生は時に残酷だ。しかし彼らを見つめるカメラには温かさがある。
若者たちにとって過酷とも思える試練が続くが、この映画が悲惨な悲劇にもニヒリズムにも陥らないのは、この温かさがあるからだろう。
青春映画の定番的なテーマが並び、それらのテーマは、群像劇のフォーマットを取りつつも、それぞれの人生の道行きとともに、複雑に交差する。
その錯綜したストーリーを、この尺に収め、破綻なく収斂させたのは見事。濃密な脚本と演出の冴えを感じさせる。
そして収斂させたのは、本作の主題歌でもあり、劇中歌としても使われていたamazarashiの歌「たられば」の存在も大きい。
その点で本作は音楽映画と位置付けてもいいように思う。
映画はエンディングを迎えるが、彼らも、観客たちも、それがほんとうのエンディングではないことを知っている。
「そして人生は続く」からだ。
幸せと不幸せ。
その振幅のあいだに、人生はある。
快作!
高崎の田舎で同級生だった七人の、5年後までの足跡をたどる。自由だと叫んでいた高3、青春の頃をふと思い出す。だから「青の帰り道」
出演者の演技が光る。全員会心の演技ではないか。
高校時代に同じような方向を歩きそうだった者達も、いつの間にか全く違う道を歩いていくことになる。ひたすら東京で歌を目指す者、悪いことばかりに手を染める者、平凡で幸せな道を辿れる者、書ききれないほどの様々な道を辿る彼らだが、カナ、キリ、そしてリョウを中心に、全員のそれぞれの道がいずれも描けているのは見事。
さらに、「悪いことをするとバチが当たる」的な見方ではなく、「生き方はそれぞれだが、必死で生きて来た自分には自信を持て」という考え方には好感を持つ。
今まさに彼らの年齢を生きている20代中盤を対象に描かれた映画だと思うが、はるか上、60歳手前の自分も、とても心震えました。お見事!
真野さん、これまでも数多くの映画で、2nd出演者的な位置で好演見せていたけれど、代表作できましたね。清水さん、横浜さん、森永さんも、いい演技をありがとう。そしてやや出番は少なめだが、戸塚さん、秋月さん、富田さんの演技がしっかりしていることが、特にこの映画の出来を引っ張っているんだと思う。
よくやった、の一言です。
ちなみに、uplink渋谷は今日も早々に満員だったけれど、吉祥寺は快適に観れてますよ。みんな、井の頭線に乗れ!
怒りに限界はあるが優しさに限界はない。
恋愛が絡んだ、あるあるの青春群像劇だと思っていた。
7人の学生の高校卒業後の数年間をまとめた映画だと思っていた。
各々夢を追いかけ、その夢を諦める映画だと思っていた。
違った。この映画は7人の家族の映画だと感じた。
生きていれば辛いこともある。逃げ出したくなることもある。それでも、前を向いて歩まなければならない。
でも、大切なのはそこじゃない。前を向いて歩まなくていい。じゃあ、そこに何が残る?
そこには、愛が残る。
それを忘れたらもう人として終わりだ。愛があればなんでもできる。
仲間っていいな。友達って、いいな。
たらればを聞きながら、今日も生きる。
僕にとっての、青の帰り道を探しに、今日も生きる。
青春を飼いならせ
非常に良かった。
映画の前半は”青春”の暴走とその危険性が描かれる。
まずはレビューの見通しを良くするため、青春モノにありがちな"理想の青春像"を実現するステップを挙げることから始める。
1. 夢が見つかる。
2. 夢を共にする仲間もしくは理解・応援してくれる誰かを見つける。
3. 夢に向かって一歩踏み出す。
4. 努力を続ける。
5. 思った通りの夢が叶う。
そして残念ながら、これらをやり遂げられた人はこの物語の主人公たちにはいない。
リョウはステップ1 の手前で置いてけぼりをくらっている。高校卒業時点で将来の目標がない彼の「自由だ〜!!」という叫びは何もない高い空に溶けていき、その後もその自由を有効に活用することはできずに人生を消費している。それに彼自身も気付いていながら、結局何もできず、ついには犯罪に手を染めて空虚を満たそうとするも、その営為もまた虚しい。しかしそんな空っぽの人生でも「死んだら終わりなんだ」と強く心に留めている。そんな彼にとって夢や目標のある他の仲間が、いちいち深刻めいていることは理解し難かったことだろう。
カナは一番ステップ5に近づいた人だ。夢あり仲間ありで上京して、たゆまぬ努力もしっかりする。歌手としてのデビューまで果たしリーチがかかっていたにもかかわらず、大人の事情で結局ステップ5だけクリアできなかった。しかし歌手として生計を立てるほどまでにはなっており、普通に就活するユウキなどの一般人から見ればうらやましい人生だ。けれど幸せの物差しは人それぞれであり、当の本人は不満を溜め、思っていた自分の成功姿とのギャップに自信を失っていく。
キリとタツオはカナと一緒に夢を追いかける仲間という意味では同じだ。しかし、二人には大きな違いがある。それは「現実に生きた」か、「虚構に逃げた」かにある。
キリはカナのそばでカナの苦悩を共に味わい、夢見た芸能界の舞台裏の現実を知ってしまった。いつしか彼女は社会の一員として馴染んでいき思い通りにならないことに慣れてしまう。一瞬だけセイジに恋愛と言う形で”青春”を取り戻そうとするも、それも最悪の結末となる。その後実家に戻りバイトでお金を稼ごうとする彼女はやはり現実に対して忠誠的だったと言える。
タツオは大学受験失敗によってステップ4の途中で挫けてしまう。挫けた後モラトリアムに興じ、一番輝いていた高校時代や(おそらく恋をしていた)カナとの物理的心理的距離が一番近かった頃の過ぎ去った虚構に逃げ込みそこに居座り続ける。そして、カナの抱える悩みや不満を余所に自分の世界に閉じ込もるようになる。そうしているうちにまだ見ぬ東京の雑踏とカナを理想化し幻想を抱いたのか、ある日無計画な上京を決意する。が、その幸先、カナとのビデオ電話で、彼は現実に突き落とされる。彼が独りよがりに夢想していた理想の地に、片道たった2400円の切符で辿り着けるわけなどなかった。それを悟り絶望した彼は自殺してしまう。
ユウキはあまり描かれないため難しい。普通に大学受験を突破して上京し、大学生活をエンジョイし、卒業後都内の会社に就職...と一番ありがちな青春をある意味一番謳歌している。しかし、犯罪者リョウの協力を得ようとしたりする彼の弱い面も描かれていることや、タツオのおかしい様子や生気を失ったキリを前にしても深入りしようとせず結局傍観者で終わる彼は、その他大勢の代表としての側面が強い。
”青春”に振り回されると、人は自分勝手になるのだろうか、現実に無事帰ってこれたキリ以外は、何かしらの(犯罪を含む)加害行為を働いている。リョウやセイジ(彼もカメラに賭けた時代があったことをほのめかしている)は犯罪に手を染め、ユウキもそれに片足を突っ込んでいる。タツオはユウキを怒鳴りつけて突き放し、最後は矛先を自分に向け自殺してしまう。カナだってタツオやキリを身勝手な言葉で傷つけ、最後はタツオと同じように自身に刃を向ける。
ここで、できちゃった婚をしたコウタとマリコに言及する。彼らは、”青春"に囚われる他の仲間たちとのコントラストとしての役割を持って描かれる。彼らは基本的に青春の罠にハマる前に家族ができ、ずっと幸せそうである。三浦雅士著の"青春の終焉"で彼は「日本において”青春"は近代に発明された概念だ」と唱える。昔は皆、コウタとマリコのようにある程度成人すればすぐ子供を作って家庭を築き、自己実現や恋愛成就などおよそ青春が駆り立ててくる観念に悩ませられたり身を滅ぼされる暇がなかった。面白かったのはコウタとマリコがキリに子供を預け「ちょっと青春してくる」間に彼らの子供が病院に運ばれる事態が起こり、彼らもまた”青春”の牙に脅かされる客体として暗に描かれていることだ。
もう一度言うが、残念ながら理想の青春像実現ステップ1〜5の全てをやり遂げられた人はこの物語にはいない。
しかし、「人生に正解はない」とキリの母が言ったように、彼らを不幸と決めつけることはできない。タツオの死後の物語はそのメッセージをテーマづけるべく動いていき、まさに青春という遠足の帰り道を歩いていくのが映画の後半である。
帰るまでが遠足だとすれば、不完全燃焼で終わった青春とそこからの回帰の姿もまた青春の一部である。つまり、青春の定義を少しだけ広くする新しい定義をこの映画は提唱しているのかもしれない。
しかしその新定義の枠組みを持ってしても、帰らぬ人になったタツオは浮かばれない。映画の冒頭で若者の自殺率に言及していることから察するに、「それでも生きなさい」というシンプルなテーマが作品の根底にあることが分かる。
“青春”のイデアを見ようとする若者たちが、無我夢中に道をかき分けて進んだ先に見るものを、我々はこの映画で見ることができる。
そんな“青春”を飼いならし乗りこなすことが、天才だったらできるのだろう。
洋画タッチの社会派青春映画❗
星🌟🌟🌟🌟 軽めの青春映画かと思って観たのですが… 凄く社会派のいろいろ考えさせられる映画でした❗真野恵里菜が主演ですが横浜流星や清水くるみも凄くいい演技しています❗藤井監督の作品はちょっと前にデイアンドナイトを観たのですがどちらも意外と重いテーマを洋画のようなオシャレで斬新な撮り方で見せるので凄く観やすくなっていて私は凄く好きです🎵大人も楽しめる青春映画です❗オススメです🎵P.S.高畑裕太の事件で撮影中止になったのがこの作品だとか…みんなで時間を割いてまた撮りなおししたかいは充分あったと思います❗❗
ひと味もふた味も違う青春映画でした
高崎の高校の仲良し男女6人組。彼らそれぞれの卒業からの10年を活写した青春グラフィティ。学生の間は甘い夢だけ語っておれば済んでいたものが、一旦世間に出ると、渡世の厳しさ、辛さが身に沁みるもの。それぞれに挫折と絶望を存分に味わった上でみんなが再会するくだりは、この種の青春ものではとても見慣れたプロッティングなのですが、本作はそれが全く冗長にならず、とても良い緊張感で楽しめたように思います。演出と脚本の冴えを感じた次第。期待せずに鑑賞したのですが、これは青春映画の中で出色の出来栄え。拾いものでした!
青春の残酷さと切なさ。赤裸々に紡ぐ群像劇。
【賛否両論チェック】
賛:若者達が直面する苦悩や葛藤が如実に描かれ、その姿が痛々しくて哀しい。主題歌も見事にマッチしていて、魅力を引き立たせている。
否:DVや自殺未遂等、人によっては観せられたくないような描写も多々ある。
高校卒業を機に上京する者と、地元に残る者。その誰もが夢を追い、将来に希望を持っていたはずなのに、気がつけば夢と現実の違いに思い悩み、疲れ切ってしまう。カナを始めとする7人の若者達が直面する、様々な苦悩と葛藤が赤裸々に描かれ、青春というものの持つ残酷さや切なさが、ひしひしと伝わってきます。
そしてこの作品のもう1つの魅力が、主題歌であり挿入歌としても登場する、amazarashiさんの「たられば」です。自分の半生を振り返り、ないものねだりの想像をしてしまうその歌詞が、人生にもがくカナやタツオ達の姿と巧みに重なって、何ともいえない味わい深さを際立たせているようです。
DVや自殺未遂といった重たい描写も出てくるので、軽い気持ちでは観られませんが、生きていくことの辛さや、それ故の仲間の温かさを感じさせてくれるような、そんな作品かも知れません。
単純でありふれたい物語、という以上のもの
話や人物設定がシンプルで、正直、展開は用意に読めた。しかし、意外と奥深いところを感じたし、分かりやすかっただけに作品の意図がよく理解できたようなところがあって、この映画は現代における普遍的なテーマのようにも思えてしまった。
若者像があまりに短絡的な気がして、こんなバカ者の描き方でいいのか!?と思ったけれど、冷静に自分を振り返ってみると程度は違えどやっぱバカやっていたという記憶が蘇る。ただ当時は単に真剣に生きていただけの結果そうなっていただけで、スクリーンの彼女らも同じようなもので、愚かなことをしているわけじゃなくてそう見えているだけに過ぎない。肯定はできないけれど、やり方が分からないわけだから、納得はできる。
彼らを見ていること、それは同時に自分の痛し痒しを見せられている気がして、観賞は非常につらいものだった。
その中でも、工藤夕貴の演技や台詞にはオアシスを感じたし、やっぱどうあがいてもみんなバカを通過して生きていくんだなーとじんわりきてしまった。
最後には作品タイトルの良さも感じ取ることができたし、長くてつらい時間だったけれど、いい映画だったのかなと思っている。
夢が将来を作るはずだったのに…
変にドラマチックでなく、ストーリーにも演技にも違和感がないところにリアリティーを感じます。
抱いていた夢は叶わず人生が悪い方向に転がりだして取り返しがつかなくなり、「こんなはずじゃなかったのに…」という辛さを何度も感じました。
過去を背負って未来へ向かわなければならない現実に、とても共感しました。
全47件中、21~40件目を表示