「わかりみがすごい」青の帰り道 のんあおさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりみがすごい
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子供時代の万能感、夢、希望、
大人になってから知る自分の小ささ。
悲しい事に自分にはこんなにキラキラした青春も意識し合う仲間も居ませんでしたが、成長後の描き方がリアルすぎるせいでどの登場人物にも感情移入することができてしまい、最後には不覚にも涙が...。
それぞれが苦難や葛藤を抱える中、唯一結婚した2人が終始幸せそうなのが印象的で、やはり人間は1人では生きていけないのかもしれないと考えさせられました。
作品自体はとても好きなのですが一点だけモヤっとしたままだったのはリョウについて。
キャラ紹介には友達思いの不良と書かれており、悪い奴ではないことは分かるのですが、受験勉強を頑張っていたタツオがおかしくなるきっかけを作ったのは彼のように思えますし(タツオが報酬で渡されたくしゃくしゃのお金を使わずにいた事などから推測)、タツオが思い詰めずに東京へ行ってカナと再会出来ていれば、苦労はあったとてカナにも違う未来があったのではないか、と考えてしまいます。カナがおかしくならなければ、キリの相談にも乗ることが出来て...。
あれ?リョウが歯車ぶっ壊しの原因じゃないか?
最後の方いい奴みたいになっていますが、彼自身は犯罪行為も含め過去に自分のやった事を反省する素振りを一切見せないのがなんともモヤモヤ...。
それ以外はとても面白く、2時間が短く感じる程惹き込まれる作品でした。
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