「快作!」青の帰り道 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
快作!
高崎の田舎で同級生だった七人の、5年後までの足跡をたどる。自由だと叫んでいた高3、青春の頃をふと思い出す。だから「青の帰り道」
出演者の演技が光る。全員会心の演技ではないか。
高校時代に同じような方向を歩きそうだった者達も、いつの間にか全く違う道を歩いていくことになる。ひたすら東京で歌を目指す者、悪いことばかりに手を染める者、平凡で幸せな道を辿れる者、書ききれないほどの様々な道を辿る彼らだが、カナ、キリ、そしてリョウを中心に、全員のそれぞれの道がいずれも描けているのは見事。
さらに、「悪いことをするとバチが当たる」的な見方ではなく、「生き方はそれぞれだが、必死で生きて来た自分には自信を持て」という考え方には好感を持つ。
今まさに彼らの年齢を生きている20代中盤を対象に描かれた映画だと思うが、はるか上、60歳手前の自分も、とても心震えました。お見事!
真野さん、これまでも数多くの映画で、2nd出演者的な位置で好演見せていたけれど、代表作できましたね。清水さん、横浜さん、森永さんも、いい演技をありがとう。そしてやや出番は少なめだが、戸塚さん、秋月さん、富田さんの演技がしっかりしていることが、特にこの映画の出来を引っ張っているんだと思う。
よくやった、の一言です。
ちなみに、uplink渋谷は今日も早々に満員だったけれど、吉祥寺は快適に観れてますよ。みんな、井の頭線に乗れ!
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