Diner ダイナーのレビュー・感想・評価
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これ以上は無理。
結局、この監督はMVを映画作品として公開することに拘りを感じているのかも知れない。
ビジュアルというか独特のケレン味は、豪華なキャスト陣を見れば、やはり評価の高い部分だろうし、実際映える。
ただ、それだけで勝負するには、観客のニーズに半分ほどしか応えられない。
一応、アクションもそれなりに頑張っているというか、意外に思えるほど格好はついていたが、肝心の本がアレでは、いたる所で「面白くない」と感想されても仕方ない。
現実面白くないからだ。
原作からしてそうなのかも知れないが、面白くできる、或いはサプライズを用意できる要素は、山ほどあったにも関わらずすべてをスルーし、平板な物語に仕上げたのは、監督のレベル以外には無い。
作らないのか作れないのか分からないが、この監督にはこれ以上の脚本は用意出来ないのだと思う。
私は~、日本映画界の~、女王に~、なれる…?
夢も希望もこの世界に居場所も無い、ありがちな薄幸ヒロイン、大馬鹿な子…いや、オオバカナコ。
怪しげな高額報酬のバイトに手を出してしまったばかりに、闇組織に身売りされたのは…、
客は皆、殺し屋。
殺し屋専門の食堂“ダイナー”。
そしてそこに君臨する“料理の鉄人”は、元殺し屋の天才シェフ、ボンベロ…。
話も設定も、まともにやったらR18級の血みどろサスペンスになってたかもしれない。(それはそれで韓国サスペンスみたいで見たかったかも)
しかしこの女流監督の手に掛かれば、強烈インパクトとビジュアルのスタイリッシュなサスペンスに。
蜷川実花ワールド、全開!
独特の映像美、色彩美。
斬新な美術セット。
料理の数々もゴージャス。
ビジュアル面のこだわりがいっぱい。
それに負けず劣らずの一癖も二癖も三癖も四癖もある殺し屋たち。
全身傷だらけの青年殺し屋、少年のような姿をしたサイコキラー、『北斗の拳』のキャラのようなキテレツな格好をした筋肉自慢…。
その他にも、出るわ出るわのオンパレード。
演者も窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二と超豪華。
中でも、「俺が~、この映画の~、王だ!」と豪語、ボンベロ役の藤原竜也がいつもの濃ゆ~い演技で存在感を放つ。
“ダイナー”でウェイトレスとして働き始めたカナコ。
パワハラ問題など何処吹く風、休む暇も与えられず奴隷のようにこき使われる。
そんなある日、“ダイナー”で組織の2代目トップを決める宴が行われる事になり…。
そこで明かされる先代の死の真相、カナコがボンベロから身を守る為に隠した超高額壺の所在、各々の思惑入り乱れる殺し合いと生き残りの狂宴が始まる…!
アクションあり、バイオレンスあり。
最初はおどおど怯えていたカナコの内面的成長あり。
…だけど、見終わってみると結局ビジュアルや強烈キャラしか印象に残らず。
ただイカれたように暴れ、肝心の話の方に旨味が無い。
料理もゴージャスではあるが、食指はそそられず。
そこら辺、『深夜食堂』は下町人情エピソードも料理も美味であった。
それでも、本作には絶品要素が。
ウェイトレス姿の玉城ティナが可愛い過ぎる~! 萌え過ぎる~!
実質彼女が主役であり、M責めに体当たりで挑んだ熱演、魅力もたっぷり見れただけでも良しかな。
作品的にはまあまあ。
才はあるが、蜷川実花が「私が~、日本映画界の~、女王よ!」となる日は…?
映像がきれいで迫力もあるが観るのが疲れた
近年稀にみるゴミ映画
映像美が目的
もっと闇組織設定に深みがあれば、、、
生きる価値を見いだせないでいる少女:オオバカナコが怪しいバイトの失敗にて闇組織に拉致され、身売りされた先の殺し屋専門食堂「ダイナー」にて働く話。
オオバカナコの内面成長物語としては面白味があるものの、その他の設定や内容が鬱であり、テンションが上がらない。また「こんな豪華な俳優陣使って、内容この程度なの?」状態に嫌気が差す。
蜷川監督らしく装飾や美術セットは際立っているのだが、食に対しては際立たせる事が出来なかったらしい。(スフレを作ってくれる親なんているのかい?w)
食を際立たさせてくれていたのなら、オオバカナコの物語にも更に華を添えたと思うのだが、う〜む🤔
最後に想う事は「闇組織設定が面白く無かったな。」である。
額縁の中の元ウエイトレス達が動くなど、面白い演出もあるだけに勿体ない。
良かったけど…
キレイ!いい意味で裏切られた。
女の子がキュンキュンする映画
期待以上
蜷川実花監督作品としては
恐ろしくも美しい世界
カラフルな悪夢を見ているような気持ち。極彩色の世界に沈み込んでいくような感覚に陥った。殺し屋たちの個性の強さ。ウェイトレスになったカナコの手足の長い色白でドーリーな姿。カナコがだんだん自信をつけていく姿はとてもかっこいい。一番狂っているのは藤原竜也さん演じるオーナーだと思った。あんなに強くて、曲げないところ、美学を感じる。どの殺し屋も個性が強くて、悪に染まった感じがたまらないんだけど、窪田正孝くんのスキンと、本郷奏多くんのキッドと真矢ミキさんの男装の麗人がすごく印象的だったし、その人じゃないと出せない個性が感じられて痺れた。蜷川実花さんのインスタグラムの写真を見るのが好きなんだけど、大きなスクリーンで蜷川さんの世界にじっくり浸れて幸せだった。パンフレットとポストカードを購入したので帰宅したらまたダイナーの世界に浸りたい。極彩色で彩られたダイナーととろけていくソースがかけられた美味しそうなハンバーガーをはじめとする料理たち。恐ろしくも美しい世界。
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