夜明けのレビュー・感想・評価
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広瀬監督の今後が楽しみ
地方の木工所という男臭い世界を舞台にしているが、奇妙なほどにフェミニンな印象を受ける作品だ。男の柔らかい部分というか、弱さのようなものが非常に上手く描かれた作品だ。
ある過去を持って逃げてきた青年と、息子を失った過去から前に進めない中年男性、二人は共依存の関係になりながら前に進みたくてもがく。
前半は青年の素性の謎とともに、青年側の葛藤を描いているのだが、いつの間にか中年男性側に視点を移動しているのが巧みだ。男はいくになっても弱い。しかしその弱さを批難しないのがこの映画の良いところ。誰にでも立ち止まってしまう時はある。それは悪いことだと思わなくていい、ゆっくりでいいいので前に進む力を貯めればいい。
広瀬奈々子監督は脚本、演出ともに荒削りな部分はまだあるが、確かな実力を示した。これからが楽しみな監督がまた1人増えた。
え。
エンドロールになって びっくりした。
あまりにも観客に 投げすぎじゃない?
柳楽優弥は 最近の最大のオシ ですので視聴。
再婚相手の娘のセリフが
どっちも(2回とも)いらん と思ってしまった。
そんな事 子どもに言わせなくても
堀内さん演じる再婚相手の 小林薫演じる男の気持ちがどこかに熱中していくことに対する焦りや妬みのような感情は見ている側はとっくに読み取ります。
「おじさんはお母さんのこと好きじゃないから」
は?
子どもが言いそうで言わないやつ。
全然リアルじゃないし、そんないらんセリフより
必要な映像を。
独りよがりで未熟な作品だった。
ラストの行動に納得できず
川辺に倒れていた青年を保護した哲郎は、シンイチと名乗る青年が何かを隠していることに気づくが…。
柳楽優弥主演作。自分の存在意義を見つけられない青年と家族としての依存先を求める男の関係は魅力的だが、ラストの行動に納得出来ずスッキリとした気分にはならない映画でした。
救われない
結局嘘をつき続けることなんてできない。きっと自分のことがイヤになるし、こんなんでいいのかと何度も何度も自問自答していろいろな思いを抑えて生きていくことになる。とりあえず、何も救われない映画だったなぁ
人生に絶望した男の話
ドキッとしたシーン。男が職場の先輩とラウンジで飲んでるシーン。店の女が男の先輩に「あの男見たことある」と告げた。「近くのファミレスでバイトしてた。その店火事で燃えた。放火って噂」と男がいないところでひそひそ話。ドキッとした。その男そんなヤバい奴なのか。男の秘密を知ったてしまい困惑する先輩。男は自分の過去を秘密にしている。この温度差が第三者の視点からみて面白い。この先必ずひと悶着あると思わずにはいられないシーン。まるで指名手配犯をそうとは知らずに匿って後に犯人には気づかれずに真相を知ってしまったときの緊張感。信頼していた人間の黒い過去を知ってしまったときの複雑な感情。
思わせぶり
どんな罪を犯したんだろう、とサスペンスを見るような気分でいたが、そんな話?!そんなんで??といった期待外れ感。息子の死が受け入れられず、偶然助けた少年と重ね合わせる哀れな男。2人が光を受け入れることで、何か変われたのだろうか。最後に光が向かう先は。
柳楽さん 小林薫さん 改めて凄い役者である事を認識する
身元不詳の訳ありな青年を演じる柳楽さんと彼をある理由から保護し、共に暮らす初老の男を演じる小林薫さんがとても良い。
不穏な空気を漂わせながら進む物語に引き込まれる。
派手さはないが、滋味深い邦画の佳品である。
<2019年1月31日 閉館してしまった半田コロナ劇場にて鑑賞(メインストリームではないが、良い作品をセカンド上映で掛けてくれる映画館だっただけに実に残念である)>
静かな作品
全編通して非常に静かで、言い方を選ばなければ、率直に言って大変地味。
そして語られているようで何も語られない。
でもその分、この人は何を考えてるんだろう、どうしてこうしたんだろう、どうなっていくんだろう、と考える余白が多い作品。
こういう、観客側に委ねていく作品は個人的に好きなので私自身は結構楽しめた。
ただ、映画に感動やエンターテイメントを求めるタイプの人には物足りないかもしれないので、見る人を選ぶ作品かな、という印象。
逆に、じっくりと小説を読むような作品が好きな方にはオススメ
なんかなぁ
28本目。
もどかしさだけが残らないかな。
心情の機微は分かりやすくていいんどけどね。
スッキリしない夜明け。
最後の踏切も、あ、やっぱりと匂わせてる感じはするけども、個人的にはエンドロール終わりにクロスする様に鉋を研ぐ音が聴こえてきたら良かったかな。
脇役は絶妙だけど、堀内敬子さん芝居がね、ちょっとバランスが悪いかな、芝居がかり過ぎて。
情報番組の一編でしか西川美和作品を観た事しかないけど、監督の事を調べたら成程、何かそんな雰囲気だもんな。
でも雰囲気をトレースしただけなのかな?
西川作品観た事ないから、これ以上は。
リアル感は良いがラストが…
日本映画がドラマの実写化が多い中で、つまらない掛け合いではなく自然な演技が出来てたと思う!
ただしラストに向かうストーリーが何の希望もない、虚無感だけが残る残念な仕上がりにガッカリ!
柳楽優弥の挙動ってる感が、良かったが、それだけ!なんか期待外れでした!
監督は、ボヘミアンラプソディを見習え
何が言いたいのか、何を表現したいのか、監督はどこにいるのか、さっぱり分からなくて、思わせぶりな閉塞作。金を払って楽しみに来ている観客に、「忖度」を強いる感じ。その煮え切らない空気は、ラストシーンで決定的に。
師匠は、客が来ない映像を創りながら悩みに悩んで、大監督になったことを考えると、30歳の弱冠にはそのレベルを求めるのは酷かも知れないけれど。
たまたま、横でやっているボヘミアンが大入りの状況を見るにつけ、ガラガラの客席で監督は臥薪嘗胆してもらいたい。
俳優らの、緊張感をつなぎ止めようという演技は良かったけれども。
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