フォルトゥナの瞳のレビュー・感想・評価
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二人の関係性は早い段階で気付いてしまったものの
何にも予備知識無しにいきなり、先入観無く観ましたが、良かった方だと思いましたよ。
俳優のみなさん好演だったと思ったし、好印象の作品だったと。
ある意味シチュエーションものなので、辻褄とか理屈っぽいことを考えてしまって、そういうのに入れない人は多分だめでしょうね。
単純に言えば、この作品で、実は同じ(超)能力を持った人間が3人出てきます。
その能力とどう向き合うか、それぞれが三者三様の考えを持ちこれまで互いを知る事なく生きてきましたが、結局最終的にそれと真正面から向き合う覚悟したのは主人公だったと言うことで、今まで自分が生かされてきた命の理由についてを自ら考え至ることで、自己犠牲的に自らの運命を決めるのでした。
二人の関係性は早い段階で気付いてしまいはしたものの、超能力的なこととか、人生における選択とか、自分が大事に思う相手と自らとのどちらの命に重きを置くか、そうした中で自らの意思で運命の決断していく事など、最後までしっかりと鑑賞出来る作品だったと思いました。
個人的には満足な作品といえます。
そうだったのか! ラスト15分で評価が変わるでしょう
フォルトゥナの瞳
2019年公開
涙不可避です
ネタバレ厳禁の映画です
とくにラスト15分のネタを知ってしまうともったいないことになります
緩い脚本だなあとか
とんとん拍子に行き過ぎだろとか
色々と突っ込みながら、批判的に観て、まっ、神木隆之介と有村架純なんだからいいかと観ていってラスト15分になって葵の独白でそういうことだったのか!と、謎を解き明かされたとき、まんまとしてやられたことに気がつくことになります
ちゃんと医者のシーンで伏線というかヒントが示されていたのに、軽く受け流している、そこのあなた
あなたもラスト15分でやられますよ
人は1日9千回の選択をしてるという台詞がありました
フォルトゥナの瞳を持たなくても
生きているかぎり、私達は常に無意識に選択を続けて、自分と他人の運命に介入を続けていることに変わりは無いのだなあと、そんなことを考えました
運命への介入をして良かったと思う人生を送りたいものです
蛇足
友人ですが、あの死者百名以上のJR 宝塚線の脱線転覆事故の列車、それも先頭車両にすんでのところで乗車するところだったそうです
でも、なにかの弾みで乗らなかったそうです
きっと透けて見えていたはずです
フォルトゥナの瞳を持つ誰かの介入があったのかも知れません
人生選択の連続
良いストーリーだ。
偽善を振り回すもなく与えられた力に葛藤しつつも愛する人に使う。王道のストーリー。
また、ラストには愛した人も同じ力を持っていると。
どちらかが生き、どちらかが死ぬ。
お互い自分の死を選んだ結果がこのシナリオ。
人生は選択の連続だが決して未来が完璧に見えているなんてことなはない。
だから生きていれば幸せな時は訪れる。
また、悲しい事も時には...
賛否の分かれている作品だが
深さを感じる特殊能力系ファンタジック・ラブストーリー
今作で一番魅力的だったのは「GARAGE ENDO」の社長遠藤哲也を演じる時任三郎さん。
「出て行け」の場面は迫力があった。
二番目に魅力的だったのは遠藤の妻を演じた斉藤由貴さん。
立場をわかっている大人の女性なのだが深みのある演技だと思った。
今作は、運命は変えられないのではなく、行動次第で(選択によって)運命(運ばれる命の行き先)を変えることができるのは良いが限度があって残念。
描写的にややこしいが木山慎一郎(神木隆之介)の視点だと透けて見える。
終盤に明らかになる「私はあなたと同じ瞳を持っていた...」に驚いた。
その事実を木山慎一郎に知らせないところも深い。
お互いに相手に生きていて欲しくて、それぞれ行動を起こしたところが良い。
デート中の挿入歌とエンディングの主題歌は同じONE OK ROCKの『In the Stars(feat.Kiiara)』。美しい声と爽やかなメロディで好きだから何回でも聴ける。
書きたかったこと以外に書くこと
特に複雑な話でもないし、有村架純が好きだということと、前半退屈だったこと、最後が良かったこと、あと有村架純が可愛いってことと有村架純が…くらいしか書くことないなと考えながら他の方のレビューを呼んでいたら、何かズレてる気がした。
主人公慎一郎は多くの人が亡くなったであろう飛行機事故の生き残りだ。
アリメカとかは銃乱射事件で助かった人が自殺したりしてるんだよね。生き残ったことへの罪悪感というか、とにかく悩んで。サバイバーズ・ギルトというPTSDらしい。
慎一郎も同じように悩んでいて、それを彼は色のない世界と表現した。
生き残った悩み、フォルトゥナの力、生と死に関する運命、運命に対抗する選択、そして…という順に積み上がっていって物語を構成しているんだけど、一番土台にある肝心の「生き残った悩み」が抜けてるから、力がーとか力の使い方がーとかズレるんだよ。
もちろん普通では分かりにくい感覚であるから、作品内では前半半分くらいかけて生き残った悩みを描写している。
観ていて、もうわかったから早く話を進めろよと退屈に感じたものだが、これだけ描いてもほとんど伝わってないんだなと悲しくなった。作った人たちも浮かばれない。
何もしない虚無だった慎一郎が葵と出会うことで色が生まれ、生きる力がみなぎる。慎一郎にとって生きるとは、力を使う事、死ぬこと、生きると死ぬは矛盾しているが、慎一郎にとっては矛盾していない。
つまり、どう死ぬか、何のために死ぬか、誰のために死ぬかしか最初から残っていないのだ。
自分が生き残ったことや人が死ぬことは運命なのか?という問いに対して、運命なんて言ったらつまらない、それは選択だと物語は始まる。
それを受けて慎一郎は葵と付き合うという選択をし、そこから多くの選択をしていく。
運命に対して否定的でありながらも、慎一郎と葵の出会いはとても運命的なものだったロマンチックさも良い。だってロマンス作品だからね。
慎一郎の死後に明かされる葵視点の秘密について。
事故の前、慎一郎も葵も透けていた。通勤電車の人々が透けている事を当然知っているであろう葵は、自分も透けているだろう事も気付いているだろう。
沖縄旅行の誘いがあった時に慎一郎が透けている理由が自分を助けるためだと悟った。
今まで何もしてこなかった葵ができた精一杯の行動が、沖縄旅行を了解し慎一郎の危機を避け自分の死を受け入れること。
一方の慎一郎は、葵を危険から遠ざけつつ、事故を防ぐつもりでいた。葵が電車に乗っていなかったら止めにいかなかったわけでも、本気で沖縄に行くつもりだったわけでもないぞ。
なので沖縄旅行に行くために自分の部屋へ慎一郎が迎えに来ていると信じている葵の行動は非難されるところはない。
葵が助かれば慎一郎が死んでしまう。自分か慎一郎のどちらかしか助からないと葵がハッキリ言っているはずだがわかっていない人がいるとはね。
誤算があったとすれば葵の想像もつかないほどの行動力が慎一郎にあったこと。慎一郎が葵を助けようと行動してしまったこと。
慎一郎が何もせずに葵が自分の意思で電車を避ければ、事故は起きるけど二人は生き残ることができた。
しかし、慎一郎の行動力は葵が惚れた理由でもあるから、二人の愛と行動力(死)は表裏一体の、運命?選択?ほうらね、面白いでしょ?
慎一郎の行動力に惚れた葵。その慎一郎を助けるため選択した葵。全てのため予想以上の行動力をみせた慎一郎。
ロマンス作品らしく運命と選択と愛でできた「高次元の賢者の贈り物」
ここから本当に書きたかったこと。
有村架純が好きな事はもう書いたが、本作でも輝いていたね。いかがわしいんだよね。
輝きすぎて、なんだか透けて見えるんだよ。映画的に透けてるんだか、自分だけが透けて見えてるんだか、もうずっと透け透けなんだ。
えっ、もしかしてこれがフォルトゥナ?
さすがは演技派の2人
演技力に定評のある神木隆之介と有村架純の共演というので、期待して見たが…。
さすがその期待は裏切らない。
明るく優しい女性を見事に演じた有村架純に拍手。
そして、悲し気な青年を神木隆之介が好演。
ただ、物語の序盤から、最後は悲しく終わる事が容易に想像できてしまうのが残念。明るい場面でも、「束の間」感が半端ない。
なので、映画全体が常に重く暗い感じ。
ただ、2人の携帯ショップでの出会いのシーンや、告白のシーン ふたりで幸せそうな場面は本当に理想的なカップルといった雰囲気で、何度も見返してしまう。
ラストがアンハッピーエンドだと分かっていても、何度も見られるのは、神木隆之介演じる「しんちゃん」の優しさしかないようなキャラクターと、悲しい物語の中でも明るく、健康的な有村架純の笑顔の力だと思う。
自己犠牲の純愛の美学
神木隆之介扮する車両整備業木山慎一郎は、子供の頃に飛行機事故で生き残って以来、死を目前にした人が透けて見えると言うフォルトゥナの瞳になってしまった。仕事では2号店の店長を薦められていた。そんな折、有村架純扮する修理代をロハにしてくれた携帯ショップ店員桐生葵と知り合った。
日常、電車の中などで人が透けて見え始めたらかなわんだろうね。気になって思わず後をつけたくなるのも分かるな。死神みたいって言われてさ。でも桐生葵みたいに気になっている女性が透けて見えたら困るね。言うに言えないだろうがどうすべきかな。でも人を救う度に発作で倒れるのも また困るね。それらを乗り越えていい方向へ行ければ好ましいけどね。幸せになるために生き残ったと言われれば救われるね。自己犠牲の純愛の美学かな。
そうだったのか
全然気が付かなかったけど、原作は百田尚樹さんだそうで。永遠の0とか海賊と呼ばれた男など原作は読んだけど路線が違うっていうか。
ストーリーが進むにつれておやっと思うことが多々あったけど、やっぱりね。でもなんで木山に同じ境遇だと、同じ瞳を持ってると言わなかったんだろう。
最後までなぞ。
ラストはどうにかしてあげたかった。悲しい。
【”人生は、選択の連続。そして、愛する人を救うための代償。”色彩の無い人生を送って来た男が、人生に色彩を与えてくれた女性の為に行った尊崇な行為を描いた作品。三木孝浩監督の恋愛映画に外れはない。】
ー 今作のフライヤーが手元にあるのだが、何故私はこの映画を映画館で観なかったのか。理由は敢えて記さないが、この映画の内容からではない。-
■幼少期に飛行機事故で両親を失った慎一郎(神木隆之介)は、事故の際の”あるトラウマ”により、友人も恋人も作らずに”色彩のない世界”で生きてきた。だが、彼を引き取った車両整備工場の心優しき社長夫婦(時任三郎&斉藤由貴)の下で、真面目に働いていた。
ある日彼は、死を目前にした人間が透けて見える能力“フォルトゥナ(運命の女神)の瞳”を持っていることに気づく。
自分の力に驚く慎一郎は、携帯ショップで働く親切な店員、葵(有村架純)に出会い、彼女の指が透けて見える事に気付く・・。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・神木隆之介さんと、有村架純さんの相手を気遣う繊細な姿が、印象的な作品である。
ー 有村架純さん出演の恋愛映画は、ほぼ、外れはない。-
・両親を失った慎一郎を、親身になって育てる車両整備工場の心優しき社長夫婦を演じた時任三郎さんと、斉藤由貴さんも良い。厳しいが、慎一郎を信頼している社長を演じた時任三郎のいぶし銀の演技と、いつも明るい慎一郎のお母さんのような斉藤由貴さんの存在感。
・慎一郎と葵が惹かれ会い、恋人になる姿も、最初は”ちょっと”出来過ぎじゃない。”と思ったが、二人の幼き時の関係性が明らかになった再後半を見て、”成程、運命の二人だったんだね。”と納得する。
・慎一郎が、一度、葵を助けた後に、胸に疼痛が走るシーン。そして医者(北村有起哉)の診察を受けた後に、彼が慎一郎に言った言葉。
”他人の運命を変えるな。代償が来るぞ。”
医者も、“フォルトゥナの瞳”の持ち主だったのだ。
・そして、慎一郎は、再び葵の姿が透けて見え始め、公園の園児たちが皆、透けて見える。
共通点は、7:30の芦谷行き急行と分かった際に、慎一郎が取った行動。葵には沖縄に明日行こうと言い、幼稚園には”遠足の日を伸ばしてくれ”と懇願するが・・。
葵は、旅行当日の朝”人手が足りなくなった・・。”と慎一郎にラインしてくる。
ー この葵の行動の真意が分かるシーンは、沁みる。葵自身が抱えていた”秘密”と、慎一郎が抱えていた飛行機事故の際のトラウマ <女の子を助けられなかったと思い込んでいた事。>-
<ラスト、慎一郎が葵や幼稚園児たちや多くの命を助けようと、発火灯を高く掲げ、急ブレーキを掛けながらも迫って来る列車から逃げる事無く、線路の上に決然と立つ姿。
その後ろでは、線路わきのビル工事をしていたクレーンが、線路に崩れ落ちてくる。
ギリギリで止まった列車。
葵が、列車のドアをこじ開け、慎一郎の元に駆け付けるが、彼は”多くの命を救ったが故に”事切れていた・・。
その後に、葵も“フォルトゥナの瞳”の持ち主であり、飛行機事故の慎一郎が”助けられなかった”と思っていた女の子だったことが明かになるシーンも、琴線に響いた作品である。>
斉藤由貴の破壊力!!
サイキック能力に興味があり観始めましたが、主人公が他人に介入し過ぎて共感できませんでした。助ける助けないの判断自体がどうしようもないエゴだと思います。斉藤由貴に萌え属性はある為、有村架純に集中しようとするとヒロインではないのに度々出て来るので邪魔になる感じでした。ヒロイン後付け設定の告白からのポエムエンドは、三木監督らしくてもう嫌でした。金田の信頼度が上がっていく様は良かったです。DAIGOのクズっぷりも良かったです。「デッドゾーン」(1983)に比べるとかなりショボいと思います。
神に試された男・・・かな?
百田尚樹の原作だったんですね
永遠のゼロとか海賊とよばれた男とか歴史資料から起こした小説だけかと思ったら、こんなのも書くんだ
多才な人だ
未来を変えてしまうと、自分の命を削る事になる
だから、フォルトゥナの瞳を持つ者は傍観者でいる事になる
神なんて信じないから、どうでもいい話なんだけど
もし、神がいるなら
この瞳を持つ人は試されているのかもしれない
傍観するだけの人物より、自己犠牲の出来る人を神は求めているのかもしれない
神の候補として
なんせ、神は人界には不干渉を決めこむのが通常の宗教だから
まあ、神なんかいない言い訳なんだけどね
ロケが神戸中心に行われていたんですね
言われてみれば見慣れた場所があったな
でも、設定は神戸じゃない
前にも書いたけど、軒先を貸しただけ
聖地巡礼なんて、よほど大ヒットしないと大して経済効果はない
大人数の滞在費とか
どこから金が出ているのか
役所から補助が出てるんじゃないかななんて思ってしまう
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