「俺たちの戦いはこれからだ!!」劇場版 SHIROBAKO たきたきの森さんの映画レビュー(感想・評価)
俺たちの戦いはこれからだ!!
内容はアニメ映画を作る業界を描いた映画
アニメ業界の大変さや難しさ、そこで働く人たちの群青劇を描いた作品であるが
そこで発生する悩みは社会人ならだれもが通る道で業界にかかわりがない人でも共感できる部分はかなり多い。
中盤の一つの目標に対し仲間が集まってくる姿は序盤の絶望感も相まってかなり熱くなった。
そうそうこれが見たかったんだよ感
最後のシーンも”最後までこだわり抜く”という言葉に違わない説得力あるクオリティになっている。只々脱帽
しかし、いくつか残念な点もある__________
キャラクターが多いゆえ各キャラの掘り下げが乏しい。
まぁそれほど作品の制作には多くの人が関わるんだよってことにはなるのだがそれでも乏しい。 メイン5人然り新キャラ”宮井楓は”ほとんど活躍シーンがない。正直いらなかった。
また登場人物の作品にかける熱意は存分に伝わってきたが作業シーンが少なく、映画も気づいたらできてました感が強い。(特に最後)
もう少し納期に追われたり、作品のブラシュアップのため汗水流してペンを握ったり進行がひた走っている姿が見たかった。そういう意味では映画の”物足りなさ感が~”というくだりと悪い意味で一致してしまいうーんとなった。
それこそ序盤の無駄に長いミュージカルシーンや最初のTVシリーズの丁寧な説明を省いてでも↑を描いてほしかった。丁寧な説明も本編ではバンバン業界用語を出しまくる点も踏まえ少しあべこべに感じた。コアな作品でもあるし最初の説明はやはりいらな気がする。
ここまで書いてきて映画ではなく2期って道はなかったのかと思った。
魅力的なキャラクターがそろって題材には事足りないと思うしそれこそ杉江さんのアニメ教室も
も準備段階含めもう少し見たかった。
映画では子供に楽しんでもらう→子供ってすごいね!→元気もらう とかなりあっさりしてて淡白に感じてしまった。やっぱり尺か??尺が足りなかったのか??? そういえば作中で映画は最大120分まで引っ張れると言ってた気がするが本映画はは119分上映。相当配分を頑張ったのだろうか...
いろいろ上目線で書いてしまったが
それでもメッセージ性が強くTVシリーズに負けない制作人の熱さを存分に感じれる素晴らしい作品でした。もう一回見たい