2重螺旋の恋人のレビュー・感想・評価
全17件を表示
観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ ジャクリーヌ・ビセット!年取ってもやっぱりジャクリーヌ・ビセット!映画としては非常に精緻で巧妙で、クリスティのミステリーに比すかも。でもホラーだ、これは。
①最後の一幕でそれまでの世界が一変する。もう殆んどホラーだ。
②主役の女の子、どこかで見た顔?と思ったら『17歳』の主演の子だった。年取ったら記憶力が悪くなって駄目だね。
③
まさかのラスト
実は恋人は双子ではなく、妄想だったというオチは何となくあるかもしれないと、見ながら思ったが、まさか自分の中に双子の姉がいて、母親の胎内で自分が強かったために吸収してしまっていた、そのもう一人の自分による妄想?というオチ。吸収って現実にあるのだろうか。マリーヌ・バクトは美しい。
官能映画と思ってみると後悔する
微乳のショートカット美女、 ナタリーポートマンぽい
バッサリ髪カットとボカシ中絶シーンでスタート
謎の腹痛に悩まされ 精神科医を訪れる
腸は第二の脳
25歳女性猫と暮らしている。ミロ7歳
フランスやからシャルトリューか
若い頃モデルで結構稼いだ
人を愛せない
金髪メガネ寡黙な真面目そうな精神科医の男性
聞くだけ
精神科医から惚れたのか?
同棲
精神科医は猫をぞんざいに扱う
猫ってセックスしてるの見に来るよね
見つけたパスポートと同じ名前の精神科医を見つけた
男は動物の心を理解しないのよ
猫閉じ込めるとは
髪型は違うが顔は同じ
不感症なの?
黒いボカシ入る
双子男性がキス、3pの夢首が2つに
行動を伴わない欲望は害を生む
精神科医がベッドルームへ誘うなんてあるのか
傲慢
でかいボカシ
声帯のアップ
ダントンは三毛のオス。でかい長毛種
共食い双子
ミロ逃しちゃったの!?
猫の剥製
ゲロ吐いた
幻覚がみえる
バイブがショーウィンドウに飾ってある
ペにバンで犯す
また黒いボカシ
夢?腹痛ではなく妊娠か
暴力
気づかないもんかね
新聞沙汰になるような事件?事故?
拳銃自殺未遂
弟の彼女を兄貴がレイプ
クロエは確かに楽しんだ
猫の心臓だと
猫グッズだらけで怖い
ミロ見つかる
これも夢?
ダントンの心臓じゃなかった
双子で登場
お腹裂けた!
手術シーンのbgmなんなの
帝王切開てこと?
お母さん来た
妊娠じゃなく嚢腫、双子の残骸
寄生性双生児
姉ってそういうことか
画面全部がボカシに
ガラスが割れて なんか場違いなエンディング曲で終わりって
ピノコ
オゾン監督作品はいつも予想を裏切られ、このエロチックなサスペンスを読み解いてやろうと身構えていたのに、やはりハズレてしまった。邦題からして、カップル2人とも双子の兄妹がいるんだろうと想像はできる。しかし、精神科医ポールの無口で聞き上手な性格とは真逆の性格の兄がいるとわかり、ポールが多重人格障害を患っていて乱暴な男を演じいて、恋人とのセックス・ライフを違った角度で楽しんでるだけなんだろ、と予測してしまったのだ。そう決め込んだら最後、黒子の位置とか髪型とか、気になるところを検証するしかない!しかし、あのひげ面ではそれもかなわなかった。あれこれ考えていた中盤、ポールと一緒にいるときにレイから電話がかかってきたため、深読みしすぎた同一人物説は消え去ってしまった。
双子についてのウンチク、三毛猫についてのウンチクなどが伏線となり、猫の切り取られた性器の指輪とかグロテスクでホラー映画のような様相も帯びてくる。そんな中、クロエ(マリーヌ・バクト)が妊娠してしまい、二股をかけていたためどちらの子かわからない焦燥感。さらに再発した謎の腹痛。そして、腹からエイリアンみたいな何かが飛び出した瞬間、オゾンも変わったな・・・と冷静にスクリーンに見入る自分がいた。
ポールと付き合っていたという女性サンドラがクロエから見た罪悪感であり、付き合い始めたときに見えたシャムの双生児の残像とともに、消し去りたい双子の片割れというコンセプトがあったんでしょうね。ただ、ポールに対しては逆に両面性を求めていたってことなのかな。その反動なのか、女が後ろからやっちゃうってのも、考えてみれば凄いシーンだった。
最終的にはブラックジャックに登場する助手ピノコ誕生のエピソードみたいなもので、ブラックジャックは生かしてピノコを創ったけど、今作では残骸を取り出したに過ぎなかった。おかげでレイはすべてクロエの妄想だったとわかるけど、もう一度観ると矛盾点が見えてくるかもしれません。
胎内にいるとき姉を食ったという冗談めいた話までするクロエだったが、驚愕のラストショットから推察すると、死ぬまで罪悪感に苛まれるんだろうなぁ・・・
凄いもん観せられた感
R18は伊達じゃなかった。エログロとミステリアス、そしてフランス映画の代名詞である短髪スレンダーな主演女優。
皆が言うように、クローネンバーグタッチだが、往年のクローネンバーグ作ほどド変態作ではない。今作はもっとカジュアルだし、絵的には綺麗だ。
結果、自分は見事に騙された。よく考えたら、双子関連な話が劇中色々と出て、何か不自然だった。主となる男性の方以外に、女性の方でも、そして三毛猫話まで。結論としては、彼女の脳内に起こった事を見せつけられてただけだと理解した。
エロティックオカルトサスペンス、てな感じで素直に楽しめた。
ショートも似合う
結構ホラーですよね?
妄想って恐ろしい〜
ホラー大好きだし
スプラッターやら何やらエグイの平気なんですが
お腹からちっこい手が出てきた時には
珍しく
ひえぇぇ〜ってなりました。
ただ逃げ出しただけで
ミロ?が生きてて良かったです。
同じフロアのおばさん怪しいと思ったけど
何も関係無かった(笑)
「17歳」の女優さんだったんですね
(この時はロングヘアー)
面白かったけど、勧めづらい エロシーン多め サイコホラー
話の筋は解説にあるとおりなんだけど、結局全部妄想というか、病気
現実シーンがどれだけあったのか、、、
俺ならついて行けないだろうなーここまでの恋人は
正直ホラー映画だと思う
あ、パリの片隅の豪華な家、自分も住みたい!
オゾン流グロテスク映画
25歳になるクロエ(マリーヌ・ヴァクト)は、原因不明の腹痛に悩まされていた。
肉体的には問題はなく、精神分析医にかかることにし、分析医ポール(ジェレミー・レニエ)の元を訪れた。
穏やかな性格のポールのカウンセリングによって痛みから解放されていったクロエ。
ポールはクロエに恋し、彼女も彼を受け入れ、同居し始めるのだが、同居してまもなく、クロエは街でポールが別の女性と口論をしているのを目撃する。
問うても否定するポールに業を煮やし、件の目撃場所に赴くと、ルイと名乗るその男(ジェレミー・レニエ)が同じ精神分析医として開業していた・・・
というところから始まる物語で、ルイはポールと正反対の攻撃的な性格で、カウンセリング内容も虐待に近いものだったが、クロエは惹かれていく・・・と展開していきます。
ありゃりゃ、これはデイヴィッド・クローネンバーグ監督の『戦慄の絆』ではありますまいか!
というのは予告編を観たときから感じたことなのだけれど、どうも少々様子が異なる。
冒頭の、クロエの内臓器官のアップの後(この内臓趣味もクローネンバーグ的だけれど)、ポールと知り合ってからやたらと鏡を使った画面が登場する。
この鏡を使う演出は、対象の内面のダブル化なのだが・・・
とまぁ、ネタ的には早々に気が付いたりもするのだけれど、それならばそう思って観すすめると、果たして・・・戦慄の真相!
『戦慄の絆』以外にも『ザ・ブルード 怒りのメタファー』や『ヴィデオドローム』『ザ・フライ』などグロテスクなテイストはかなり近いが、クローネンバーグの諸作が「精神が肉体を変化させる」という主題だったが、本作は・・・一般的なサイコスリラーの着地点。
クロエの精神が変化していくにしたがって、彼女が勤める美術館の展示品がおぞましく変化していくあたりは興味深いけれど、結末がわかると、そりゃそうだと拍子抜けしてしまう。
とはいえ、この手のグロテスクなテイストの映画も嫌いじゃないんですよねぇ。
€150(ユーロ)也
2018年8月23日現在19,218円/回の診療費は相当高いけど、まぁセレブの話だからどうでもいいか(苦笑
デビッド・クローネンバーグ作品は観ていないが、デビッド・リンチ作品のぬるい感じはイメージとして覚えたなぁと。フランソワ・オゾン監督作品は初めて観るし、尚且つ原作も未読なので、あくまで映画作品の感想なのだが、いわゆる『双子』という奇妙な生物をサスペンスとしてのアイデアとしてフィーチャーした内容である。それと、日本ではブラックジャックで誰もが周知のピノコ的なアイデアも含有されている。多作という監督の能力だが、それだけ色々な題材を上手く内包する技術を持っている才能高い人なんだと思う。
フランス映画的なイメージはあまり感じさせない作りである。
冒頭の髪を切るシーン、そして次の膣内検査のクスコの小道具等、それぞれそんなに難しくなく主人公の女性の人生みたいなものを象徴するようなカットになっている。双子をサスペンスのトリックに使うのは、日本の『溝口正史』的なアイデアに似ていて、これも親近感が湧く。官能小説で双子の兄弟が、金持ちの娘を陥れるという内容の話を読んだことがあるが、それも何となく似ているようで(今作は、主人公女性が双子に興味を持つということなので立場は逆なのだが)、ストーリーは入り込みやすい。
ただ、オチは直ぐには飲み込めなかった。余りにも夢と現実のシーンがあやふやになってしまっているので、本当に愛した男は双子だったのか、どっちを撃ったのかに囚われるとその辺りを見失いそうな怖さを覚える。一応整理すると、多分、弟を撃ってしまうのだが、女はそれに気付いていない。ラスト前の病院のシーンで、タバコを吸う男は、多分兄の方だ。だから、ラストのサンドラが窓を叩き割るシーンで『嫉妬』を表現し、しかし、女は『行動を起こさない欲望は害を与える』に従って、快楽を選ぶという事だと思うのだが、間違っているのだろうね。何だか不思議な浮遊感、そして示唆は一切与えないストーリー性を楽しめるかどうか、今作品はそこがミソなんだろうと思う。こういう作品が日本にもあるといいのだが・・・ NHKのEテレで、池松壮亮とオゾン監督の会談を観て、次回は是非、池松がキャストの作品を観てみたい願望が湧いてくる、そんな日本と親和性の高い作品である。
『シャッター・アイランド』+『複製された男』
「精神科医ポールは実在するけれど,ポールの兄ルイは,患者のクロエの妄想か?」「ルイの部屋に置かれた花が造花だということは,ルイが想像上の存在だというヒントだ!」と思わせておいて,そもそも「ポールが精神科医で,クロエがその患者」という前提自体がクロエの妄想だったというオチ。映画のステレオタイプ「精神病患者は妄想する」を逆手にとった作品。
ポールが精神科医であるのも,ポールの双子の兄ルイの存在も,「バニシング・ツイン」の片割れの姉を腹部に抱えるクロエの妄想。
(でもクロエは,腹部の違和感の原因がバニシング・ツインであることや,双子は姉であるということをどうやって知ったのだろうか?双子の99%以上が一卵性であることから,バニシングツインの片割れが同性であると考えるのは不自然ではないが,生まれる順番というものがないので姉も妹もない。「姉」というのは彼女の導入した設定だろう)
ただしポール自体はクロエの親しい友人として実在する。そして,クロエの母親の存在も妄想に影響している。クロエは,自分が生まれることを母親が望んでいなかったのではないかという疑いから,自己否定的な感情を抱いている。
クロエの自己否定的な感情は,互いの存在を打ち消そうとするバニシング・ツインと結びついた。クロエにとって姉イザベラは,クロエを否定する存在だとされたのである。そしてクロエは「互いに互いを吸収しようとするクロエとイザベラ」という設定を,自分から切り離して,親しい友人ポールに投影した。ただしポールは双子ではないので,止むを得ずポールの双子の兄ルイという存在を妄想せざるを得なかった。双子のポールとルイは,クロエの欲望と結びついて妄想が捗ったというわけである。
この妄想は,双子と恋愛するうちクロエが妊娠することによって「腹部の違和感」という現実との接点を持つ。けれど父親がどちらかは分からない。兄かもしれないし,弟かもしれない。これは,実際には姉を吸収したクロエが,もしかしたら吸収される側だったかもしれない,という可能性の検討が反映されているのだろうと思う。
クロエは,男性であるポールに自身を投影する。男性性を象徴するのが短髪である。作中クロエが短髪なのは,クロエが自分自身を男性に投影していることのヒントである。生理不順や薄い胸,丸みのない体型といった,女性性の希薄で中性的なクロエの性質もまた,男性への自己投影に寄与しているかもしれない。映画冒頭,クロエが髪を切った時点で,彼女の妄想は開始しているのである。
「統合失調症的な妄想と謎解き」という要素は『シャッター・アイランド』を思わせ,双子,複製,性欲といった要素及び現実と非現実を区別しない作風はヴィルヌーヴ監督の『複製された男』を連想させた。
狂気のあり方
猫の毛の柄と遺伝に関して、本を読んだことがあり、ややネタバレ気味でした。
双子の話ということでは、どうしてもクローネンバーグを意識してしまいます。
そのうえでも、あ、そうくるんだ?という面白みはあったものの、ゾクっとするような狂気が欲しかった。
オゾンなりの狂気というものがあるんでしょうが、いまひとつ掴みきれなかったです。
とはいえ一人二役の演技は十分楽しめました。
一緒にトリップしてしまう倒錯感たっぷり
国際映画祭常連のフランソワ・オゾンの新作であり、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション選出作品。セックスシーンの多い官能スリラーサスペンス、R18+(成人指定)である。
謎の腹痛に襲われる女性患者クロエが、カウンセリングを受けた精神科医ポールと恋におちる。ところがそのポールには同じ精神科医で瓜二つの双子の兄弟ルイがいた。
正反対の性格の双子と、禁断の肉体関係にのめり込んでいく主人公クロエの心理状態をスリリングに描いている。"現実"と"夢"の世界、"愛情"と"妄想"が倒錯し、クロエは自分が何者なのかに混乱していく。
瓜二つの双子ポールとルイ2役をジェレミー・レニエが演じ、主人公クロエをマリーヌ・バクトが務める。いずれもオゾン作品に出演したことがあり、再タッグである。
全編を通して画質が極上。美しい映像と上品な質感はさすがオゾンである。
"なにが真実か"、クロエ自身とともに観客も最後まで混乱させられる。原作とは変えたという最後のオチは少し理屈っぽくて、そこに至るまでの官能的な流れとは異質に感じる。
ただ単なる"夢オチ"かと思いきや、どこまでが"夢"や"妄想"で、どこからが"現実"なのか、結局わからないまま。あまりアタマで考えないほうがいいかも。映画的なテクニックによる倒錯感に巻き込まれ、一緒にトリップしている自分がいる。
(2018/8/7/ヒューマントラストシネマ有楽町/シネスコ/字幕:松浦美奈)
後半からが面白い
1人の女の人が双子の間で揺れ動く前半はフィフティシェイズのような結構過激な濡れ場が多くて、ここに書けないあんなことやこんなことが起きてる間にちょっと眠たくなってた(笑)
.
でも後半からなんだか話が大変な方向に進んでく。だからとりあえず見てほしいとしか言えないな(笑)(笑).
.
この映画、原作は単純に双子のあいだで揺れ動く女の人の話だけど、それを脚色して、実は主人公は母親のお腹の中で元々双子だったっていうラスト付け加えたらしい。そんなのめちゃくちゃ天才じゃん(笑)そんな発想ないわ!って思った(笑).
男女三人グロ物語
女一人に男二人の図式はフランス人好みだけど、双子の男との倒錯的な関係から、段々サイコでホラーな展開になり、グロな真相にはボーゼン。最初からあちこちに丁寧に伏線が張ってあり、硬質な映像も魅力的なんだけど、現実と悪夢と妄想のボーダーが分かりにくくて残念。狙ってるのかもしれないけどね。内訳は変わったけど、やはり男女三人の物語でした。
全17件を表示