こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のレビュー・感想・評価
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打倒『ボヘミアン・ラプソディ』
障害者の言う「必死」は健常者の言う「必死」とはニュアンスが違うのかもしれないなぁ。
昨年観た『ブレス しあわせの呼吸』や『パーフェクト・レボリューション』を思い出してついつい比べてしまいましたが、共通してるのは、想像以上に生きることに前向きだということでした。
人の手を借りること。自立することの意義。最初はこの境界線が曖昧だと感じるものの、ボランティアしてる者の目線で見るとまた違う感情が湧いてくる。特に萩原聖人目線だと、鹿野、他のボラの気持ちが見えてきたように思える。
高畑充希の恋愛部分や学生だと嘘をついたところはオマケのように感じたけど、大泉洋が「打倒ボヘミアン・ラプソディ」と言ってたのはかなりいい比較!バンドは家族→ボラは家族に置き換えるとピタリ当てはまる…
大泉洋 最高💕 でも普通です。
元気をもらえる映画
自立していくために必要なこととは何か
ありきたりな病気映画ではない。
私は、仕事柄…筋ジストロフィーの方を実際に介護をしています。
首や身体、本当に力が抜けてて、移乗は健常者や片麻痺等の方とは違いコツがいります。
実際に私がみている方と同じような状態の演技をしている大泉洋さん。
演技力は、素晴らしかったです。
人工呼吸器をつけるかどうか、これはALSと同じく非常に現実的に悩む所で…
やはりつけたくない、という選択肢が多く
実際に鹿野さんのように直前に選択する方もいます。
CPAP(人工呼吸器をつける前の機械)を試すシーンもリアルでした。
あれも、やはり慣れるまで大変です。
そういう細かい所が描ききれてました。
病気系の映画は、感情の起伏が大きく出て悲しい、悲しいのものが多いと思います。
だけど、この映画の素晴らしい所は、笑いが常にある。同情だけの映画ではないとこ。
更に、両親の想いのスポットもきちんと描かれていました。
ここ近年の中では、断然にNo. 1映画です。
仕事仲間と行きましたが、もう1回観たいと観終わった後になった映画でした。
タイトルと予告編にヤられる作品。
タイトルと予告編にヤられる作品。
これは狡い!(いい意味で(笑))
正直やり過ぎな出だしだから、
これだけで拒否反応を示す人も多いと思うけど
そこは、大泉洋パワーがギリギリのバランスで
かろうじて乗り越えさせてくれるので
そこを耐えれば、内容の濃い映画ですね〜
主人公、鹿野さんの
「障害者の世話を家族だけがするものと言う風潮を変えたい!」
の通り、生きたい様に生きるその生き様に
感化されてゆく若者たちの姿が感動させてくれます。
年明けだし、清々しいものを観たい!と言う方にお勧めです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
大泉洋の
「何やってもどこか笑える不思議な存在感」が
十二分に発揮されてる作品。
共演の高畑充希の普通の女の子感が可愛いくて目が離せない〜
この人、全力で笑うと美形が崩れて庶民的な顔になる
そこも、愛嬌があって好きな女優さん〜
三浦春馬もちょっと屈折を抱えた青年なんてお手のモノ。
脇もみなしっかり固められているので
映画自体は安心して観られます。
ただし、鹿野さんの主張は解るけど
結局は鹿野さん個人の
発信力や人間力があってこそ実現できた生き様なんだろうと
思ってしまったんですね。
もしも自分が同じ様な境遇になった時、
こんなに親身に世話を焼いてくれる友達、
萩原聖人さん渡辺真起子さん宇野祥平さんが演じた
旧友3人自体が自分にはいないし、
やっぱりボランティアの人にあそこまで
自由にモノは言えない。
何もない自分〜〜
鹿野さんにヤキモチを焼いている自分に気がついて
自分が哀れになって、自分のために泣いてしまった。
だから、鹿野さんの様には
声をあげられない人(自分を含めて)のためにも
もっと世界を変えなくては〜〜
結構重い映画だと思います。
@もう一度観るなら?
「劇場で観ないとテレビだと現実的過ぎてもっと辛いかも〜」
観たかった場面が違かったかなぁ
今を全力で生きる
主人公は筋ジストロフィーの為、指先がかすかに動かせるだけで自分の姿勢を治すこともできない。 会話はできるし、目で訴えることはできる。 やりたいこともあるし、性欲だってある。 ただ、ボランティアの支えが24時間必要だ。 ボランティアの田中(医学生)と田中の恋人充希は鹿野に関わっていくなかで、曖昧だった自分の夢に向き合っていく。 充希に惹かれていたが、思いが叶わなかった鹿野は二人の為に命懸けの芝居を打つ。 母親の人生を思うがゆえに母を遠ざけていた鹿野が人工呼吸器を装着するかどうかというピンチに母の手を握るシーンでは胸が熱くなった。 田中や充希と同じように私も将来の打算や周囲の期待など、自分の欲望や願い、本心が分からなくなっている。
本心で生きることは、時にわがままに思われるがそれが全ての人に嫌われるわけではない。 ぶつかりながら、理解してくれる人たちと家族のような関係を作ることもできるのだ。
私の日常は職場の人間関係に振り回されている、そんなことは取るに足らないことなのだ。 もっと自分を大事にしよう。
影響力のある作品
大泉洋が大泉洋にしか見えない
木村拓哉さんがどんな作品に出てもキムタクにしか見えない現象がありますが、大泉洋さんにもその現象が起きているな、と思いました。
いつか「嬉野くぅん、今君なんて言った?」と言い出すのではないかとドキドキしながら鑑賞していました。
というのはもちろん冗談でして、映画としては非常に楽しく鑑賞させていただきました。自らの病に苦しみながらも生きようとする主人公を、良くも悪くも「ワガママ」に描いていて、見ごたえがありました。
他の方が言うように、たしかに映画としてはあと一歩半歩足りないような気もしましたが、それを差し引いても非常に良い作品でした。あと個人的に作中のクラシック調のゆったりした音楽が良かったです。
高畑充希さんはかわいいし、三浦春馬くんもイケメンだし、大泉洋は大泉洋だし、とても満足です。
一つ一つのシーンに心動かされる
鹿野のブレない生き方は最初から最後まで見事である。体をほとんど動かせない男が、すべてボランティアに面倒を見てもらおうなんて普通はありえない話だ。ボランティアに嫌われたら生きていけないはずなのに、わがまま言い放題。弱い立場のはずなのに横柄な態度はどうなっているのだろうと、最初は鹿野とボランティアの関係に疑問がわくが、わがままも計算された真剣勝負だと分かってくると納得がいく。
鹿野の言葉の一つ一つに強い覚悟や潔さが感じられて、どのシーンも心が動かされる。一番分かりやすく彼に影響を受けるのが、田中くんと美咲だ。最初あれだけ嫌っていた美咲が、一番の応援者になり、田中くんも美咲も彼の後押しで未来へ歩き出す。とてもいいシーンである。鹿野は仕事もしてないし、社会的には役に立ってないように見えるが、ボランティアをはじめ関わった人々に生きる勇気のようなものを与えたことは大きな功績だ。それだけでも彼が生きていたことは無駄ではなかったと思わせてくれる映画でした。
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