「今を全力で生きる」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 Michiさんの映画レビュー(感想・評価)
今を全力で生きる
主人公は筋ジストロフィーの為、指先がかすかに動かせるだけで自分の姿勢を治すこともできない。 会話はできるし、目で訴えることはできる。 やりたいこともあるし、性欲だってある。 ただ、ボランティアの支えが24時間必要だ。 ボランティアの田中(医学生)と田中の恋人充希は鹿野に関わっていくなかで、曖昧だった自分の夢に向き合っていく。 充希に惹かれていたが、思いが叶わなかった鹿野は二人の為に命懸けの芝居を打つ。 母親の人生を思うがゆえに母を遠ざけていた鹿野が人工呼吸器を装着するかどうかというピンチに母の手を握るシーンでは胸が熱くなった。 田中や充希と同じように私も将来の打算や周囲の期待など、自分の欲望や願い、本心が分からなくなっている。
本心で生きることは、時にわがままに思われるがそれが全ての人に嫌われるわけではない。 ぶつかりながら、理解してくれる人たちと家族のような関係を作ることもできるのだ。
私の日常は職場の人間関係に振り回されている、そんなことは取るに足らないことなのだ。 もっと自分を大事にしよう。
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