「時間がない、ということ。」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
時間がない、ということ。
主人公の人生には残された時間が少ない、というのは周知のとおり。だがちょっと引いて考えてみたなら、それはいつか必ず死ぬ人間、誰もが同じだということ。主人公はとりわけ喫緊、差し迫っているせいで究極の近道。欲望に忠実で、思いに率直なだけだ。
だから主人公の生き様は障害者に限らず、ボランティアとしてつきそう健常者にも通ずる。
病気だろうと健康だろうと、あなたは限りある命の時間を真剣に生きているか。
自立も目的も、夢も迷惑をかけることも、問いかけてくる作品だった。
こういった作品においてタブー視される事象にふれてみたり、同情をさそうような描写がなかったことは本当に天晴。
スカっと切なく感動できる作品。
意外とアツい系。
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