「理想の実写化かも」がっこうぐらし! 杏寿さんの映画レビュー(感想・評価)
理想の実写化かも
前提として私はがっこうぐらしは原作を5巻まで読んだだけです。アニメはツイッターでフォロワーが実況してるのを見てただけで見てないので考慮に入れないことにします、入れようがないので。
あと怖い映像作品が苦手です、血の気が引く類は猶更。
この映画、多分いろんな側面から見ると思うんですけどそれぞれの側面的にレビューすると
・きららフォワード作品の実写化作品として
きららって言ってもフォワードなんでまどマギの外伝のかずマギとかその辺とか、夢喰いメリーとかの雑誌ですね、シリアス漫画の。
正直コスプレとかやられても困る感じだったので、このラインでよかったかもと。全体としても原作へのリスペクトが十分に感じられる仕上がりです。
・B級ゾンビ映画として
グロ要素が少ないみたいな感じはありますけど、そういうのが苦手なのでかえってそこはよかったです。みーくんの行動を過激にしたのはゾンビ映画あるあるに還元されて、よかったかも。その他原作のリスペクト元に対して遡って要素拾っているのも好感。走らないタイプのゾンビで、グロも控えめなのに迫力はあるのでゾンビ映画としてはお勧めできるかなと。
・アイドルの売り出し映画として
主役の子たちの演技に特に不満はありませんでした。アイドルを採用したからという理由で何かマイナスがあるとしたらそれはグロくしすぎることができないとかその辺かなぁと、そこは私にはむしろプラスでしたので…
原作から離れている部分は彼女たちが持ってる本来のティーン女子らしさでカバーできてるのかなぁと言う次第。
胡桃役の子は背が高くて(原作ではりーさんのほうが大きい)それなのにツインテールが似合うのは武器だなぁと。
由紀の役の子はけしからんボディでした、そのボディでその役はわざとキャストしたのかそれとも偶然なのかわからないけどズルいぞ
あとアイドルの子ではないけど、胡桃の先輩(葛城紡って名前が映画でついたんですね)の演技はあんまり上手くは…と思いましたけど、女子高生があこがれるセンパイ像にはがっちりはまるんでよかったです。
と言った具合で。
漫画五巻分を100分ちょいに収める上での改変とかありましたけど、主役を由紀から胡桃に交代するのが一番の改変で、これをしなかったらまぁちゃんと現実が見えてないパートと合わせなくちゃいけなくて収まらなかっただろうなと。で、胡桃に主役を交代、実写映画化となると、胡桃が最初に手を下した先輩の補完で、これはきらら系列の本では補完しにくいだろうなってものなので、実写だからできることでいいなあと。
あと由紀ちゃんを一番豊体にしたのもこれは実写だからできたことですね、漫画の由紀ちゃんを巨乳にして描いたイラストをツイッターで流したら多分人格否定レベルのリプライを食らいます。