ピース・ニッポン
劇場公開日:2018年7月14日
解説
「日本人がまだ知らない“本当の日本の美しさ”」をテーマに、約8年間の製作期間を費やし、全国47都道府県、200カ所以上で撮影した映像を、4K解像度で映画化。日本を映像や写真や音声で後世に遺す「ピース・ニッポン・プロジェクト」の一環として、日本人特有の精神や自然感にフォーカスをあてた「日本の精神」、豊かな気候風土がもたらす変化をめぐる「日本の四季」、簡単には出会うことができない奇跡の瞬間を映像で紡いでいく「一期一会の旅」の3部構成で、日本全国の絶景と日本人の精神の神秘に迫っていく。旅の案内人として小泉今日子、東出昌大がナレーションを担当。監督は、今井美樹、布袋寅泰、「GLAY」ら数多くのミュージッククリップを手がけ、映画「TAJOMARU」「SF サムライ・フィクション」などを手がけた映像作家の中野裕之。
2018年製作/111分/G/日本
配給:ファントム・フィルム
スタッフ・キャスト
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2018年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
映像マニア必見。観光気分で美しい景観を楽しみたい層にも楽しんでもらえるはず。なにしろ日本全国47都道府県、200カ所以上を8年がかりで撮りためたフッテージを2時間弱に凝縮して見せるのだから。さらにドローンを使った空撮、星空の長時間撮影・高速再生など、通常は目にすることができない画もお得感あり。まさに珠玉の美景がつるべ打ち状態。
なるべくたくさんの日本の美を盛り込もうという作り手の意図は承知しつつ、わがままを言うなら、カットの切り替えが体感的に若干早すぎる気がした。「この美しい画をもっと味わいたい」と思っているうちに次のショットに移ってしまう。もしかしたらこの物足りなさも編集意図なのかもしれないが。
留意すべきは、4K解像度で撮影されたことを謳いつつも、一部の劇場では4K上映に対応していないこと。近場の上映館が4K上映であることを事前に確認してから、足を運んでいただきたい。
2022年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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日本の美しい自然風景の記録映画なのかな〜と思って鑑賞。
もちろん、美しい風景がてんこ盛りだったけど
予想外に良かったのは
日本人の精神性の成り立ちの中に
日本の過酷な自然環境が大きく関与している事を
神道や仏教の教えや古来からの建造物を絡ませることで
とても正しく伝えてくれていること。
印象的なナレーションの中に
「地震を経験している者といない者とでは自然に対する意識が違う」
と言う意味のナレーションがあって
ああ、本当に、解るわ〜〜(阪神大震災経験者)
正直、アメリカとか中国とかロシアとかそんな広大な土地の真ん中で、
地震も水害もない様なところで一生を終える様な人々には
この世の中には限界と言う区切りがあって、
人間は所詮、自然には勝てないし自分達だけ良ければ良い!
みたいなことは成り立たないんだ!!
ってことがよ〜〜〜〜く解る!
そこも大事だし何よりも昨今
神道というものが、一部の人々に悪用されようとしている時に
(愛国の意味を為政者の都合が良い様に改悪している)
神道は「八百万の神々」と言う表現に代表される様に、
「身の回りの全てに対して生かされていることに感謝する」
と言う、とても素朴な宗教であることを
ちゃんと説明してくれていることに、本当に感銘を受けました!!
日本人が何を美しいと感じ、何をどんな気持ちで守ってきたのか?
それが本当に伝わって来て、
最近テレビで増えてる過剰な「日本万歳!」的な番組とは違って
素直に感動出来ました。
日本と同じ様に美しい景色は世界中のどこの国にも有るでしょう。
その景色をその国の民族がどのような精神性で愛してきたのか?
いろんな国版のピース・◯◯を観たいですね。
そうすることで、その国の思想が解るし、
その国の一番大事なモノが解る。
@もう一度観るなら?「もちろん映画館!大画面で観ないと意味ないです!!」
2021年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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東日本大震災を経験し美しい日本の原風景を後世に残すアーカイブ「ピースニッポン・プロジェクト」が立ち上がった。本作はその活動の一環、中心は本作の監督でもある中野裕之さん、震災アーカイブを立ち上げた東大・渡邉英徳研究室他が賛同している。
確かに福島原発事故が最悪であれば東日本は全滅だったかもしれない。6000年も永らえた屋久杉もこの異常気象では先行きが危ういかもしれないし、首都直下、南海トラフに富士山噴火ですら迫っているようだ、自然災害ばかりか台湾海峡を巡る米中の睨み合い、相次ぐミサイル発射の北朝鮮情勢など不安の種は尽きない。
まあ、遺産とか遺構とか縁起の悪い話は置いておき、今の日本列島の美しい四季を愛で、いずれコロナ禍が落ち着いたらロケ地を訪ねてみるのも良いでしょう。
映画は風景だけでなく日本人の宗教観や美意識まで踏み込んでいますが、額面通りに受け取れない裏面史も多いので聞き流して鑑賞、それにしても神社仏閣、城郭や花火の絵が多い。写真映えすることは間違いないがCM撮りのような既視感がある。プロジェクトでは一般の人々からの投稿アーカイブもあるそうなのでそちらも観てみたい。
皆が思い込んでいる日本というものの映像を繋ぎ合わせた、ある意味とってもピースフルでワンダフルな作品
仏教が日本に渡来し古来からの神道と融合だって!?
神道ではなく自然崇拝信仰でしょうが。と突っ込む意味すら無いほど、思い込みと属人的な作品だと感じた。
この手の作品は基本徹底した客観性と真理に沿うて創るべきだと思うが、もう出てしまっているのでしょうがない。素直に映像の彩のみ楽しむ視聴者が今後も続くなら良いが。感化され思い込みに拍車をかける視聴者が続かないことを願うばかりである◎