ブラック・クランズマンのレビュー・感想・評価
全240件中、121~140件目を表示
確かに仰天なドラマだが・・・・
久しぶりにスパイク・リーの映画観た。
「ドゥ・ザ・ライト・シング」の頃同様に尖った演出。
問題意識が強すぎてストーリーが持つ面白さを削ってるような気がする。
もっと柔軟性があってもいい気がする。クライマックスももっと盛った演出の方がエンターテイメントとして優秀だったと思うが、ちょっと食傷気味。
過激が売りな監督かも知れないが、歳もとった事だし、もう少し丸くなってもいいんじゃない?と思うけど・・・
知識不足。
私が差別に対して知識が少ないのでしょう。
もっと皮肉を笑えただろうし、
もっと差別表現に胸焼けがしたかな?って思う。
なかなかね、
島国の人間だと、差別に対して感覚が鈍いです。
本で読んだり、映像を見たりではなく、
実際にその場で感じなくてはならないのでしょう。
映画は、電話の使い方が良かった。
ガチャって音とか、受話器で話すスタイルとか、
なんかそういうのカッコいい映画だと嬉しくなる。
スパイク・リーおなじみの、
人物画を正面から撮って、
背景が後ろに流れていくカット。
あの演出、映画館で観るの初めてだったので嬉しかった。
そして、冷や水を掛けられて、劇場を後にする。
潜入捜査すごい!
実話がベースにあるため、いろいろなシーンが「これホントにあったらやべぇ汗」と苦笑いしながら観てました。
過激組織の中への潜入という、死と隣り合わせという緊張感と、潜入がバレそうになるたびに、即座に切り返す頭脳や機転を効かせた行動はスリル満点だった。
二人で一人を演じきるというバレたら終わりという賭けに出れるのも、またアメリカンな大胆さが文化背景にあるのかな。
途中流れてくるエレクトーン風の?サントラ(まったく詳しくないので、すいません)とかも演出がさらに光る上手な使い方だと思いました。
ただ最後にトランプの過激さイコール白人優位のKKKとして結びつける雰囲気のニュアンスはどうなのかなぁ?と思います。
トランプは別に人が嫌いだから壁を作ろうってやってるんじゃなくて、あまりにも国内の秩序を乱す麻薬とか持ち込んで来る人が多いから、そこは不法侵入だよって結構当たり前のことを言ってるようにも取れるので、ただの人種差別と同じにしてあげるのもどうかなと。
まぁ最後に、たくさんリアル動画が出て来て、観客が急に高校の歴史の授業に参加してるみたいに神妙になっちゃってて面白かった(笑)
まだ人気が続いてるので、ぜひ観に行ってくださいませ。
アカデミー退席もわかる気がする
人種差別のやりきれなさをユーモアを絡めて描いた力作。グリーンブックが温く思える。スパイク・リーがアカデミー賞で退席したというが、わからないでもない。明らかに自分が作った力作より劣る作品が賞を取るのだからやりきれなかっただろうな。問題提起の作品に対し後ろ向きのアカデミーに対し、うんざりだろうな。
最後の方が痛快
爆弾を仕掛けた結果と、潜入捜査のネタバラシをする辺りが痛快!
でもそこに至るまでが長かったなあ。
人種の問題って常に報道されてはいるけど、どうしても自分は第三者の立場で見てしまうので、イマイチ感情移入出来なかった。
エンタメを突き破る監督の怒り
スパイク・リー監督の話題作。
米アカデミー賞でもカンヌ映画祭でも一番は逃したけど
しっかりノミネートされたと言う話題作であり意欲作でもあります。
人種差別という重い題材を、潜入捜査もの、バディーもの
または詐欺師もの的な要素もあり、更にコメディーも盛り込んで、
エンターテインメントとして楽しめる作品に仕上がってます。
アメリカの人種差別の根深さと
今も尚続く悲惨な現実を突きつけて来る今作
人種差別を対岸の火事的に見ている日本人も、
これから外国人が身近に増えて行く社会の中で
自分は暗黒面に落ちずに生きていけるのか??
ただエンタメとしてだけでなく、
自分の胸に問いかける気持ちで観て欲しいですね。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
コメディー要素も含まれているけど強烈な人種差別ギャグは
だんだんに笑えなくなって来る。
警察署の中でもロンに好意的な人と差別的な人とで
くっきり対応が分かれる。
だんだんに観ている自分の胸の中の高鳴りは
潜入捜査もののハラハラなのか〜差別表現によるドキドキなのか〜
途中、主人公ロンが思いを寄せる黒人女性との公園でのデートシーン。
柔らかなアフロヘアーの輪郭に背後からの夕日が薄く透けて
まるで、宗教画の後輪の様〜〜
ビューティフルブラックの象徴の様にも見える。
スカッとする落ちはちゃんとあってエンタメとして十分楽しめるけど
それを突き破るスパイク・リー監督の怒りが
最後の画面に叩きつけられている。
どうして何も変わらないのか!
監督の怒りは解るが、中途半端な映画好きとしては
「風と共に去りぬ」についても最後に書いておきたい。
映画の冒頭に映される「風と共に去りぬ」のワンシーン。
名前は知っていても見たことない人も今となっては多いと思う。
オールタイムベストに入れる人も多い名作映画だけれど
「黒人奴隷時代をノスタルジックに描き過ぎて、
そんなに酷い事して無かった」と言う様な誤解を与える
として使われています。
確かに舞台は黒人奴隷時代の南北戦争を背景に、
南部の女性が倒れても倒れても立ち上がる姿を描いた
映画ではあるけれど、
この映画の中で主人公が親の様に信頼する
黒人メイド役を演じたハティ・マクダニエルさんに、
アカデミー賞史上初めて、黒人俳優に
オスカーが贈られた映画でもあることも
合わせて覚えておいて欲しいです。
@もう一度観るなら?
「ネット配信などでじっくり観たいな〜」
実話ってあるけど本当かな。
流石スパイクリー。話はグイグイアップテンポで進むし、キャラもみんな味があって好き。
音楽も良し。たまりません。
だけどもラストにガーンとくらいます。
全ての人に、むけたメッセージが。
けしてフィクションじゃなくて、リアルであるとひしひしと伝わりました。今年見た映画で一番でした。
スパイクリー節健在
健在より復活か…
久々スパイクリーがゲットアウトの監督と組んで、KKKに黒人が潜入捜査…これだけで期待せずにはいられない。
…期待が大きすぎたか…登場人物はそれぞれいい味出しているが、それらが、あまり絡み合わないまま終わってしまった。
潜入もハラハラいきそうでいかない。
ブラックパワーとKKKを並行して描くが KKK側をいかにも悪者に描くのは 「国民の創生」や「ターザン」…等へのアンチなのか
ただ、その表現はもう古いように思った。勿論時代は逆戻りしていると示しているのかもだが、もうひとつ それを超えるものが欲しかった。
前に自分を白人と思っている盲目の黒人がKKKに…というネタを youtubeで見て そっちの方が自分には強烈だったのもあるが
それもあったりで色々期待し過ぎた
と言えど やはり、スパイクリーの映画である。彼しか撮れない whitewashなんかされないと毒づく アカデミーなんて本当にもらったら困るんでは?
だから これからも彼の映画はやはり見逃せない。
しかし、彼の映画は見終わるとやたら「fu#k」とか言いたくなってしまう
彼がグリーンブックなんてふざけんなって言うし 言わなきゃいけないよな。
ブラックコメディかと思いきや…
意外や意外、ラストで思いっきりかましてきました。
ネタバレは避けますが舐めてかかると痛い目に合います。
それくらいパンチのある映画でした。
もちろんエンタメとして面白いです。
キャストも好演していて、劇場でも笑い声が聞こえるシーンもちらほら。
でもこの映画はそれだけじゃ終わりません。
人種差別という人間が未だ克服できない問題を、シニカルに描いた本作。
白人至上主義者たちによる黒人差別を過去のものとして描くのではなく、現実に今も起きている問題として提起しているのは流石。
今また再燃する根深い問題。
グリーンブックと同じくこれまた人種差別をテーマにしたアカデミー賞映画。
何でみたのかは覚えていないが、幼少時にKKKとは白覆面で十字架を燃やす組織というなんだかやばそうな集団だという記憶が刻まれているが、その白人至上主義のKKKが今まさに復活しようとしているらしい。トランプ政権の誕生にも見られるアメリカの分断の一欠片なのでしょう。
主人公はやたらハートが強い黒人刑事でひょんなことからKKKのおとり捜査を始め、おとり捜査は電話係の黒人とリアル班のユダヤ人で分担作業。めちゃくちゃコメディっぽい話なのだけどどうやら実話らしい。KKKには当然やばい人たちもたくさんいてドキドキハラハラです!
基本的に単一民族しかいない日本では色による人種の違いもなければ、さほど宗教による強い差別もないのでわかるようでおそらくわかってないですが、とても根深い問題だなと感じさせられる点でもとても良い映画でした。
KKK団
実はKKK団の事を良く知らずに、映画を鑑賞。わかったようなわからないような感じだったが、最後のシーンで現代アメリカの闇のようなものが分かった気がした。もちろん、スパイク・リーそのものの題材映画であったが、音楽や雰囲気はタランティーノ風でもあった。ディノスシネマは6月で無くなるが、40年前の高校生のころからスガイビルの札幌劇場やシネマエイト、シネマ11で映画を観ていた自分としては、このようなメジャーとマイナーの間の作品はどこで放映するのか不安。帰りに呑んで帰るのもラクだったのに。
米国の人種問題の深さ
改めて人種問題の難しさを認識させられました。
全体的に重いテーマをバディムービーっぽく構成しているのは理解できるが日本人には身近に感じる事ができないので感情移入できず、少々冗長な流れに感じてしまった。政治的な映像の必要性にも疑問を感じてしまう。
外さないが嘲笑う
賞レースで怒鳴ったとかはどーでも良い。てか、少しゲンナリしてしまう。
それでも、今作はスパイク"マイルド"リーですよ。なんて言われると気になるし、何しろ内容がオサワリだけでワクワクする。
で、やっぱりワクワクが止まらなかった!王道を準えながらも茶化してみたりしつつ、それでも気持ちの良いバディものであることを失わない。
なにかに言っても、映画大好きなんだなーこの人(笑)。って感じで楽しめました。何かが響けば良いんだ、伝えてはおくが今は楽しんでくれ。でしたね。
今描きたい素材であることはわかるけど
久々のスパイクリー作品。アメリカの人種問題をアグレッシブに描いてきた監督が、まさしく今描きたい素材であることはわかる。
舞台は70年代だが、映画が終わっても、現代につながっていることを示すドキュメンタリー映像が生々しい。
ただ、この素材であれば、サスペンス&アクションでぐいぐい引っ張ってくれるのを期待していたが、メッセージが前面に出過ぎた感じ。ロンの心情(なぜ警官になったか)、フリップとの交流(バディムービー的な)も描いてほしかった。
それにしても、「国民の創生」のエピソードはショッキングだった。
愛に満ち満ちた作品だった
スパイク・リー監督は初鑑賞。
序盤は目を覆いたくなるようなひどい差別に「こんな流れで最後まで観ていられるのかな?」と若干心配したものの、徐々にテイストがわかってきたのとひどい差別の中にシニカルなジョーク、ブラックユーモアを巧みに織り交ぜてくるから続きが気になって結局最後まで、のパターン。
最後まで観た感じたのは「人類愛と共存」を訴える、とても愛に溢れる作品だったってこと。エンディング間際に流れるリアル映像はひどい…。そんなものを世の中から無くしたいという祈りに感じられたし、自分もそれに同意するから自己評価は高め。
スパイク・リー監督の他の作品も観てみたい(*´ω`*)
全240件中、121~140件目を表示