存在のない子供たちのレビュー・感想・評価
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同じ背景を持つ人がキャスティングされた他人事ではない現実
性欲しかない両親に産まれた子供の不幸💙
知ってる
みんな必死
非常に手際の良い語り口と、とてつもなく重い問題提起。
主人公・ゼインの置かれた環境、というか非合法な雰囲気を伝える導入、
貧しさゆえに凶暴ながら、本質的に優しさも持った彼のキャラクター描写、
テンポよく映像で見せていく序盤が過ぎたころ、すっかり物語に引き込まれてしまった。
そんで見せられる貧困。
もう心が抉られるような辛さで、ヨナスの可愛さがまた辛いっていう。
ちょっと「火垂るの墓」を連想するような構図で、
そうか、日本にもこういう現実はあったんだと。
国がどうとか社会システムがどうとか言う前にね、子供は宝ですよ。
親はもちろんだけど、親が機能しなかった場合のセーフティーネットか何かで
とにかく子供に辛い思いをさせない社会(家庭)ってのがのちの繁栄につながると思うんだけどなあ。
演技が特に素晴らしい
この映画は必見です
僕を生んだことを訴えます
レバノンの貧民街で暮らす少年が主人公で、親は誕生日も覚えておらず、12歳程度らしい。
11歳の妹を可愛がっていたが、売られていき、頭にきた主人公は家を飛び出す。
放浪していたがエチオピアからの違法移民の女性と知り合い、幼い息子とともに暮らすことに。
しかしこの女性が捕まり帰ってこなくなったため、主人公は途方に暮れ・・・。
貧しさの中でも必死に生きようとする主人公が痛々しく、裁判所で「僕を生んだ両親を告訴します」と言うシーンは衝撃的。
観るべき作品
ゼインの演技力に圧巻
コロナによりもっと悲惨な状況
ラストシーンで涙する
ゼイン君のフレッシュな演技に圧倒されました。
また1人素敵な役者さんに出会えて本当に嬉しかったです。
ずっと涙を堪えていたのに、ゼイン君のラストシーンの無邪気なぎこちない笑顔を観た時に目から涙が流れていくのを止めることが出来なかった!
この世で1番不幸せなのは産んでくれた両親から愛されないことなのかもしれないのかな
と思いました。
映画って本当に素晴らしいエンターテインメント☺︎
私の趣味は映画鑑賞ですって最近は事あるごとに言ってます🤗
今の自分
「存在のない子供たち」を観てゼインの勇気と行動力、優しさに何度も泣きました。
そして衝撃を受けたゼインの言葉は、やはり「両親を訴えたい」「その罪は?」
「ぼくを産んだつみ」です。
親はなにをゼインにしたの?それからの映画の進行は驚きの連続でした。
ゼインは勇敢で妹思いで、強い子ですよね。あの両親からあの子?
数々のエピソードの中でも国籍のない女性と子供と暮らし始めたけれど、
母親が帰って来ない日が続きました。
彼女の子供を見捨てることなく、よく頑張りましたよね。
本当に強くて優しい子です。最後はなんかホッとしました。
あの笑顔、きっとあの子はもっともっと感慨深い大人になって両親をも許すと思えます。
ゼインを演じた子も移民なんですね。
今の自分と書いたのは、この年になっても少しも悟れず、決断できずなのですよ。
この映画を観て良かった!反省、反省です。
悲しいが現実
レバノンの12歳の男の子が主人公。
学校にも行けず、ジュースを作って販売してお金を稼ぎ親に渡すような生活。
仲の良かった11歳の妹がわずかなお金で結婚(実態は親が子供を売った)させられ、妊娠したが死んだ。(実態はレイプみたいなものだろう)
親に反発した男の子が家出して、知り合った女の子の赤ちゃんの子守しながら生活してたけど、女の子が不法滞在で留置所に入れられて帰って来ない。
こんな現実がレバノンでは起きてるんだろうと涙が出た。
毎年のように子どもが生まれてくるのも両親が避妊をしないでセックスするからだろうし、学校にも行かさず小さい頃から働かす。
なんとも言えない悲しさ、何も出来ない自分が情けなくなった。観終わって、どうしたら少しでも変われるのか、何が出来るのか、考えていきたいと思う。
たくましい少年
愛もなしに、なぜ産んだ
降りかかる過酷な状況にひたすら抗う少年ゼインの逞しさ。
本当の難民少年を主役に抜擢したとあって、試写室の席でふんぞり返って本作を観ている自分が恥ずかしくなるぐらい、バイタリティ溢れる彼の演技(と言っていいのか分からないが)に圧倒される。
ついでに言えば、中盤に登場する赤ん坊ヨナス君も名演技(まぁ演技してないと思うが)。
難民が貧困によって人身売買や強制結婚を強いられる問題は今もなお続く。
強制結婚を扱ったドキュメンタリー映画に『ソニータ』があるが、本作はフィクションではあるものの、ゼインの妹サヘルに待ち受ける悲惨な実態をも浮き彫りにする。
「愛もなしに、なぜ造った」は、ケネス・ブラナー版『フランケンシュタイン』のキャッチコピーだが、本作終盤でゼインが法廷で発する言葉がまさにそれ。
安全に生きられる場が刑務所の中という皮肉。
そして辛い辛いことばかり起こった末に待つ、ラストが救い。
格差社会なんてレベルじゃない
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