「俺たちは虫けらなんだ!! 少年ゼインがひたむきに生きた証を描いた作品」存在のない子供たち 美紅さんの映画レビュー(感想・評価)
俺たちは虫けらなんだ!! 少年ゼインがひたむきに生きた証を描いた作品
レバノンのスラム街で出生届も出されずに
育った子供たちがいたけれど、
自分の妹や、幼き子供たちを愛して生きてきた
人生の路、強い存在が感じられたストーリー
でした。
学校に通うことも出来ない、小さな体で
過酷な労働を強いられながら、ひたむきに生きる少年ゼインの姿がありました。
ゼインの妹であるサハルがアサードに売られて
しまったときのショック、傷付いた気持ちは
計り知れないものだったと思います。
不法就労、人身売買、証明書の偽造、薬物
人間が生きていくために
精神的に追い詰められていく状況を見て
心の痛む苦しさを思いました。
ゼインが証明書を取りに自分のアパートに
帰ったとき!
真実を知って自分を生んだ両親を恨む気持ちが少年のゼインの表情から窺うことができました。
裁判で争うことになった場面は
ゼインの父親のセリームの台詞が罪を犯さなければ生きていくことが出来なかった状況と
感情を強く感じ取りました。
ゼインが自分の母親に対して言った
『人の心が無いのか?』
という言葉が心に突き刺さりました。
社会の闇を見る人に訴えかけるストーリーでした。
重い作品みたいですね😊今だに世界に蔓延る貧困、不正義 しかし人の心の温かみは同じハズですよね。機会があれば・・たくさんのコメントありがとうございました😭
たくさんのコメントありがとうございます。
「あの頃、ペニーレーンと」ですね。
一度観たことがあります。
近いうちにU-NEXTで観てレビューしますね。
ご病気の事、肉体的不調になると辛いですね。
夏の疲れも出たことでしょう。
どっぷりレビュー生活に浸かってしまうとどうしても一生懸命に
なってしまいますね。
私もそうだから、無理しないでとか、頑張らないでとか言っても
そう簡単にはいきませんよね。
でも「楽しみ」だから、なんとか折り合いつけてね。
美味しいもの食べてお茶してね。
戦禍の混乱、テロリストに支配された地域、飢餓や貧困などが常態化している環境…
そういった、穏やかに生きること自体が不可能な環境にいる方がたに〝人の心〟や道徳◦倫理を説くことができるのか?
そういう重い問いかけのある映画でした。