「「僕を生んだ罪で、両親を訴えたい」」存在のない子供たち まささんの映画レビュー(感想・評価)
「僕を生んだ罪で、両親を訴えたい」
主人公の少年の天才的な演技と、まるでドキュメンタリー映像と思わせる様な手法でドンドン引き込まれていく。
育ちの環境は、後々の人生に大きな影響を与えるが、子どもは自分の育つ環境を自ら選ぶことができない。
本来、社会の仕組みの中で、子どもたちの育ちの環境を保障するべきだが、移民、貧困の中で出生届けすら無く、貧困から抜け出すための多子家族の中で、親からの愛情が無い中で子どもたちは育っていく。
果たして日本はどうだろうか?
7人に1人の相対的貧困家庭、年間の虐待相談対応件数は19万件。
親と暮らす事ができない子どもたちは45000人。
その多くは児童養護施設で生活している。
子どもたちの育ちの環境を保障する社会には程遠い。
この映画を通じて日本の社会で身近に出来ることは何か、改めて考える機会になった。
コメントする