「僕を産んだ罪」存在のない子供たち なんばさんの映画レビュー(感想・評価)
僕を産んだ罪
わたしは映画通でもなんでもないですが、興味がそそられ見ようと思い、鑑賞しました。(以下ど素人のコメントですが)
タイトルのことば、衝撃的でしたね。12歳の子供にこんなことを言わせるなんて。でも、両親も同じ立場であって、誰が悪いかって言われたら、もう負の連鎖でしかなくて。国と時代と、日本ではありえないことが当たり前のようにあるんですね。
見ていて、辛くて、でもそんな辛さにも負けずに、勇敢でいる主人公、その強さに心打たれました。
人ってここまで窮地に立たされても、毎日地獄で、毎日闇の奥底にいるような感じでも、こんなに強いのかって。たぶん、この主人公は希少種だと思いますが。(自分が日本人で甘ったれてるからそう思うだけかもしれませんが。)
少し逸れてしまいますが、最近読んだ樹木希林さんの本のお言葉をお借りします。
「幸せというのは常にあるものではなくて、自分で見つけるもの。なんでもない日常や、取るに足らないように思える人生でも、面白がってみると、そこに幸せが見つけられるような気がするんです。」
日本人のわたしからしたら、毎日帰るお家があり、当たり前にお風呂を入って歯を磨いて
毎日違う服を着れて、食べる物があります。もはや選ぶ余裕さえあります。
そんななか自分が誰であって、自分が誰であるかと証明されて、、なんて考えることないくらいなに不自由なく生きていけてる。そんな当たり前のことすら、ありがたいことなんだなとつくづく感じました。
人間は貪欲だから自己犠牲にしてまでも、見知らぬ困っている相手を助けられるかわからないですが。自分がある程度幸福を感じたら、それ以上のものはこのような人たちに分けてあげられる、そんな人になりたいなと思いました。