「ゼインの瞳とヨナスの瞳と…」存在のない子供たち もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ゼインの瞳とヨナスの瞳と…
12歳にして呪われた世界に生まれて来たことを既に知ってしまったゼイン。まだ分かる筈もないヨナスのつぶらな瞳。赤ん坊が勝手に何処かへ行かないように犬のように繋がれている姿が時々出てくる。ゼインもバスを待つ間、ひとまずヨナスを綱で繋いでおくが、自由になろうともがくヨナスの姿を見て綱を解いてやる。まるで、この痛ましい世界に繋がれた自分の代わりにヨナスをこの世界から自由にしてやるように。ヨナスを再び胸に抱く事が出来たラヒル、身分証明書用の写真撮影に笑顔で応えるゼイン、ベタなラストかも知れないし、これでハッピーエンドとは言えないかも知れないが泣きました。
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