劇場公開日 2019年7月20日

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「内容も劇映画としての質も凄すぎる」存在のない子供たち SHさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0内容も劇映画としての質も凄すぎる

2019年7月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

ドキュメンタリー的な要素がたくさんあったけど、ドキュメンタリーを遥かに超える力を持った劇映画だった。
この苛烈な内容が、例えすべてが架空だったとしても、核心を突いているように思わせるだけの演出力が凄まじい。演じているはずの人々の仕草一つ一つが─、台本から放たれているであろう台詞の一つ一つが─、すべて真実味を持っているような気がしてしまい、本当に悲しみの涙が流れてしまう。この作品をつくりあげたすべてのエネルギー、その志が胸に突き刺さる。
確かにある程度社会情勢を知っていなければ難しい作品かもしれないけれど、この作品から広がる視野や知識は計り知れない気がする。迷ったらとにかく見ておいた方がいい作品。
凄すぎる…

SH