劇場公開日 2019年8月23日

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「あまりに悲しすぎる…伊映画の伝統か─」ドッグマン SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あまりに悲しすぎる…伊映画の伝統か─

2019年8月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

ドッグとドッグマンがつくりだす絵や雰囲気が抜群の作品。彼を中心にすべてが構築されているような印象を受けるくらい、主人公がハマっていた。
内容は、こちらの気持ちまでが卑屈になってしまうくらいに不条理なもので、あまりのブラックに所々で笑ってしまう、決して楽しいものではないけれど─。
悲しみの触手が犬に及ぶことがないのが唯一の救いで、それ以外はやるせない。バカ!アホ!と言うのは簡単、実際にハマってしまうと抜け出すのは難しいかもなー、などと他人事のように眺め、そういう見方ができる自分にホッとしたりして、今のところはまだ大丈夫なのかなぁ…と不安になってしまうくらい、あまりにも悲しすぎる映画だった。これもイタリア映画の伝統なのかもしれない。

SH