アマチュア（2018）

「金持ちが緩いスポーツをやる事に消えて行く」
アマチュアリズムの回帰を望む。

ネタバレあり

彼が最後にバスケットボールをする姿を見て涙を流す場面。
それが答えだと思う。
勿論、彼はこの境地をプロになる事で乗り越えたが、彼は本当の救いとは思っていない。

日本に於ける高校以下のアマチュアスポーツは本来課外授業から始まり、純粋にスポーツを楽しむ事に力を注いでいたはずである。
それはアメリカも一緒なんだけど、近年、日米ともにそれが崩れている。それを憂いでいると見た。
つくづく思うのは、こんなクソ暑い炎天下の中で、まだ高校生なのに米国式球技をやらされる。それをクーラーの目一杯聞いた涼しい部屋の中で昼酒飲みながら見る。それで一喜一憂する。その中のわずかな者が、この島国から飛び出て、美国のフィールドで絶賛される。最近はその途中経過すらない。日本式ベイスボールチームはどこさ行っただ。
「アマチュア精神」なんてアメリカンドリームには年功序列の如く最初からかなわない。
それが良くわかる映画だね。

夢なんか追うな。と言いたいね。