翔んで埼玉のレビュー・感想・評価
全650件中、61~80件目を表示
荒唐無稽に徹し切った痛快作品
エンターテイメント作品の醍醐味に溢れた傑作である。面白い!と鑑賞中何度も心の中で叫んでしまった。リアルであることを潔く捨て去り、作り物、荒唐無稽な設定に徹し切った作風が痛快である。スピード感あふれるストーリー展開と、出演者達の真剣な演技が奏功して、画面から、絶えず、熱気、パワーが伝わってきて、我々観客の楽点を刺激し続ける。極上のエンターテイメント作品として存分に堪能できる。
本作は架空の物語。埼玉県民は、東京都民から冷遇され続けていた。通行手形無しには出入国ができなかった。名門高校の生徒会長・壇之浦百美(二階堂ふみ)は、埼玉県民である転校生・麻美麗(GACKT)に出会い、惹かれていく。そして、二人は、様々な障壁を乗り越えて、埼玉県の差別を撤廃するために闘っていく・・・。
通行手形など、時代劇の設定が多く、様々な勢力が群雄割拠して、抗争を繰り広げる姿をテンポ良く描いていくので、迫力があり、戦国時代劇、幕末時代劇を観ているような感覚になる。
人を笑わせたり、楽しい気分にさせるのは容易ではない。中途半端な芝居では、観客の心は動かない。喜劇作品では喜劇俳優は決して笑わない。真剣な演技する。その演技が観客の笑いを誘う。本作も同様である。緻密な脚本と、出演者達の真剣な演技が観客の楽点を刺激する。
何と言っても、GACKTと二階堂ふみの役への成り切り度が並外れている。憑依しているといっても良い程だ。現実離れした設定にも関わらず、演技に迷いが一切ない。しっかりと役を掴み切っているので、作品全体が引き締まっている。
本作は、観客を楽しませようとする作り手側の熱気、パワーを強く感じる作品である。リアリズムを重視した最近の作品とは正反対の、フィクションへの強い拘りが感じられる作品である。荒唐無稽でも作り物でも構わない。観客を楽しませるのがエンターテイメント作品の原点であることを強く主張している作品である。
都道府県カーストによる出身地差別を抉る、ポリティカルな映画…なのか? GACKTのハマりっぷりは見事👏
東京都により関東地区の県が支配・弾圧されている架空の日本を舞台に、埼玉解放を目指す青年・麻実麗と東京都知事の御曹司・壇ノ浦百美の許されざる恋と、埼玉解放への戦いが描かれるコメディ映画。
主人公の1人、壇ノ浦百美を演じるのは、『悪の教典』『何者』の二階堂ふみ。
壇ノ浦家の執事、阿久津翔を演じるのは、『るろうに剣心』シリーズや『新宿スワン』シリーズの伊勢谷友介。
熊谷に住む主婦、菅原真紀を演じるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』の麻生久美子。
菅原家の娘である愛海の婚約者、五十嵐春翔を演じるのは、『君の名は。』『スマホを落としただけなのに』の成田凌。
東京都に不法侵入していた埼玉県民を演じるのは、『帝一の國』『不能犯』の間宮祥太朗。
麗の部下、猿橋を演じるのは『セトウツミ』『帝一の國』の岡山天音。
東京都と結託している神奈川県知事を演じるのは『ウォーターボーイズ』シリーズや『20世紀少年』シリーズの竹中直人。
Special Thanksとして、真木よう子(『モテキ』『そして父になる』)、桐谷美玲(『君に届け』『ヒロイン失格』)、竹野内豊(『シン・ゴジラ』『彼女がその名を知らない鳥たち』)が本人役として写真出演している。
第43回 日本アカデミー賞において、最優秀脚本賞&最優秀監督賞を受賞👑✨
第62回 ブルーリボン賞において、作品賞を受賞✨
率直な感想としては、「思っていたよりは楽しかった。」という感じ。
「1984年」や「華氏451度」のような、現実世界と地続きのディストピアを舞台にした邦画というのはなかなか珍しいし、その設定もユニーク。
関東地方出身者でない自分にはよく理解できない小ネタも多かったが、都会と田舎のヒエラルキーというのは誰もが少なからずは経験することだろうし、ある意味では日本人にとって一番身近な差別であるとも言えるかもしれない。
そのことに対する問題提起がきちんとなされており、さらに郷土愛や多様性といったメッセージもちゃんと伝わってくるという、意外と堅実な作りの映画だった。
元々は一つの国だったはずが、政治によって分断された結果、差別や弾圧が生まれるというのは、まるでUSSR圏だった国々のイザコザを見ているよう。
実はすごく深いことをこの映画は描こうとしているのか…?
本作のMVPはまず間違いなくGACKT様。
魔夜峰央先生の描く、宝塚歌劇団的な派手派手キャラを、ここまでのリアリティを持って演じられる人物が果たしてGACKT以外に存在しただろうか?
顔立ちは勿論だが、あの独特な声質がいかにも魔夜峰央的美男子っぽいというか。とにかく、こんな変な役をよくぞ演じ切ったな!という感想が1番。
GACKT凄い‼︎
ものすごくアホっぽい世界観なんだけど、GACKTを始めとした演者達が大真面目で役になり切っているお陰で、とてもシュールな世界が成立している。
ちょっとやり過ぎな部分もあるっちゃあるのだが、基本的には丁度良い笑いの温度が保たれており、邦画コメディにありがちな「寒いな」とか「滑ってるな」とか、そういう感じはしなかった。
ムロツヨシとか佐藤二朗とかが出てきてオーバーな演技をしていたら途端に寒い映画になっていたと思うけど、そこは本当に良いバランスだったと思う。
思っていたよりは楽しめたのだが、だからと言って絶賛するほどかと言われると…。
一番気になったのは現代パート。これいる?
いちいち物語を中断してまで描くべきパートだったとは到底思えない。
前半は結構楽しかったのだが、後半になるにつれて散らかっていったように思う。
東京都民と埼玉県民の対立が一番の軸だったはずなのに、いつの間にやら千葉県の比重が増していき、東京/埼玉の対立構造が薄くなってしまった。
もっとあの学園内のドラマが観たかったし、なんなら学園ドラマとして映画を一本作って欲しかった。
ちょっと引っ掛かったのは二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美。
二階堂ふみの演技自体は素晴らしかったが、やはり彼女ではどうしても男には見えない。
BLも本作の大きな要素の一つなのだから、壇ノ浦には飛び切りの美男子をキャスティングすべきだったと思う。
これじゃ、同性愛について否定的な映画だと思われてしまっても不思議では無い。
どうやら続編も決定しているらしい本作。
全世界埼玉化という、なにやら恐ろしい方向へと物語は傾いていっているが…?
自由や平等の為の組織だった筈が徐々にカルト化していくというのは、ヒッピームーブメントやオウム真理教みたいだな、と思ったり。
あの埼玉ポーズ、映画オリジナルだと思いきや本当にあるものなのね。たしかにこりゃダサいたまだわ…😅
【東京埼玉千葉特化型】コメディー映画
内容はまじめに延々とふざけ倒す!演技の上手い下手より分かりやすく!終盤、東京都庁からビラが落ちてくる重要なシーン、GACKTさんの100%ではない「うぉーー」がこの映画のスタンスを良い意味でも悪い意味でも表してる気がします。人生の教訓とか心に残る言葉とかを求めて映画を観たい方にはオススメしません。家族・友人と話しながら見るのは楽しいと思います。
映画に出てくる市内在住の私は普通におもしろかった。けれど…北関東に縁もゆかりもない人は笑えるのかなー。40億弱の興行収入という事は全国的に受け入れられたという事?
2も公開予定のようですが、1の物珍しさがなくなって埼玉・千葉との対立も既に描いてしまったし1より売れる見込みがあまりないような…。
寝てしまいました。
これを実写化⁉︎
これはレンタルで十分でR
小倉優子と小島よしおでは弱い
馬鹿さに徹底して抜かりがない傑作!!!
こんなに細かい所まで抜かりのない笑える映画は他に知りません!!
ちょい役豪華すぎるキャスティングも、音楽も、馬鹿さが半端ない!!
間宮祥太郎出てた!?何度も観直して、一時停止すべし!気づかないほど秒殺の細か過ぎる馬鹿さが至る所に散りばめられています!
監督は「テルマエロマエ」や「今夜、ロマンス劇場で」などの武内英樹。脚本は「ルパンの娘」徳永友一。音楽はお馴染みFace2fAKE。
隠れ埼玉人の麻実麗(GACKT)のSっ気がめっちゃ酔いしれるくらい妖艶でカッコいい。途中からBLに変化する百実(二階堂ふみ)と麻実麗や、伊勢谷友介と麻実麗とのネットリキスシーンも素敵。
埼玉県民生徒Z組は戦時中の服装で、家の壁には「刺身」「自由」「平等」と書かれた習字の紙。東京都民生徒が宝ジェンヌ。隠れ埼玉県民を見つけるSP?達が持つ武器はまさかのドライヤー。埼玉県民かどうかを見分ける為の、白子鳩のイラスト付き草加せんべいの踏み絵。千葉県の拷問が、穴という穴にピーナッツを詰め込むという徹底ぶり。細かい所まで徹底してて、書ききれません!!!
キャスト陣も死ぬくらい凄過ぎです!千葉県デュークの側近が尼さんの小沢真珠て。
曲も、車のラジオから流れる、さいたまんぞうの「なぜか埼玉」の曲などいい味出し過ぎ。
この内容に怒る人はこの映画の本当の真実を知らない。つまりは埼玉愛が半端ないって事。
EDまでしっかり爆笑
原作は読んだことのない、関西人です。
いやぁ、笑った!
当時は劇場で友人と見たが帰り道は勿論あのポーズ…。あれも埼玉!?これも埼玉!?関西はとっくに埼玉になっていた!笑
映画はそれなりに見てきたつもりだが、EDまでしっかり笑える映画は初めて。
突拍子もない話もあるが「いやいやそんなまさか!…え、ほんとに?」と、埼玉県や群馬県に行ってみたくなった。
群馬は本当にあんな感じなのだろうか…
ディスっても埼玉だからシャレになる
映画館では2019年3月4日イオンシネマ石巻で鑑賞
それ以来3度目の鑑賞
魔夜峰央原作
宝塚っぽい?ロココ調?パタリロ?魔夜峰央の世界です
監督は『のだめカンタビーレ』『テルマエロマエ』『ルパンの娘』の武内英樹
脚本は『カイジファイナルゲーム』『かぐや様は告らせたい』『ライアー×ライアー』の徳永友一
埼玉の都市伝説となった革命の物語
ぶっ飛んでいる
面白い
ダイナミックなコメディー映画
豪華キャスト
日本映画最高
ガラパゴス上等
壇ノ浦百美演じる二階堂ふみと麻実麗演じるGACKTが特にいい味を出している
二階堂ふみはなぜか男役でボーイズラブの形になっている
壇ノ浦百美を女が演じたのは同性愛を極端に嫌う人たちへの一定の配慮か
壇ノ浦百美が「所沢」「春日部」をうまく言えず吃るところが好き
GACKTはこの世界観に一番ハマっていた
壇ノ浦百美が加藤諒ら演じるZ組の人たちに言い放つ名ゼリフ
「埼玉県人にはその辺の草でも食わせとけ」
キャッチーである
これを差別だ訴訟だと騒ぐのは本当にダサい
便乗して名物にしようとする根性は見上げたものだ
東京テイスティングで「渋谷」「白金」ときて「西葛西」とくるのが面白い
流山橋付近での出身地対決好き
「(小倉優子)弱い」「(小島よしお)もっと弱い」
いきなり小島よしおではなくその前に小倉優子を挟むところが良い
小倉優子のチョイスに抜群のセンスを感じる
カーラジオから流されるメインストーリーの合間合間にちょくちょく登場する結納のため熊谷から東京に向かう両親と娘という構成も良い
ちなみに僕の母の実家は岩槻インターのすぐ近くだからとても便利だ
そのためか岩手と宮城の県境という辺境に住んでいながら埼玉に愛着はある
だけどそれほど腹は立たない
最後まで観たらわかる
これはただ単に埼玉を馬鹿にしている作品ではない
ディスりに愛がある
エンドロールもはなわのおかげで楽しめる
来年2022年に公開予定の続編も楽しみだ
めっちゃ笑った!
翔んで多摩
役者頼り
くだらねーw(ほめてます)
全650件中、61~80件目を表示