劇場公開日 2019年2月22日

  • 予告編を見る

「県民性のいじり倒しだけで、よくぞここまで!」翔んで埼玉 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0県民性のいじり倒しだけで、よくぞここまで!

2024年3月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「…って言うか。この都市伝説、埼玉を解放する話じゃあなかったの?
ボーイズ・ラブになってきてない?」

地元館で続編が上映されることになったので、その鑑賞のための「緊急事前学習」として鑑賞した一本になります。本作は。
実は、本作も公開時点から気にはなっていたのですが、バタバタしているうちに、終映となってしまっていたものでした。
続編が製作されるということは、やはりそれなりの作品?(失礼!)との期待も高まります。

実際、「けっこう観せた=魅せた」というのが、偽らざる感想。
首都圏には、大学時代の4年間だけしか住んだことのない評論子ではありますけれども。
(むしろ、4年間しか住んでいなかったからこそ、以下の事態を客観視できるのか?)
東京都民からみる埼玉県民、千葉・茨城(チバラキ)県民に対する一種独特の…偏見というのとも違いますし、「見下し」というのとも、また違うニュアンスなのですけれども…。
にわかには筆舌に尽くしがたいような、その空気感が、画面から伝わって来るようで、その空気感をご存知の方には、堪(こた)えられない一本だったのではないかとも思います。

いずれにしても、こんなふうに県民性をいじり倒すだけで、一本の映画にしてしまうのですから、ある意味では、凄いものだとも思います。
(本作については600件を超えるレビューがついているのも、話題としての県民性は、関心が高いことの現れだと思います。)

その点を評価して、良作としておきたいと思います。評論子は。

(追記1)
何を隠そう、評論子自身も、東京都民から見れば海を渡らなければ行けない「外様」の蝦夷地出身のなので、そもそも甲乙を論ずる立場にはないことになりそうですし、加えて出身県がそんなに意味を持つとも思えないのですけれども。
それでも、大学生として都内で生活していた当時、学友(確か…神奈川県民)からは、「自らを卑下してしまって戦意喪失しているのが埼玉県民、飽くまでも東京都民と張り合おうとしているのが千葉・茨城県民。東京都民に抗(あらが)うことなく共存を意識しているのが神奈川県民。」という下馬評を聞かされたことがありました。
「下馬評」は、まぁ「下馬評」に過ぎないのでしょうけれども。
いずれにしても、外様で「局外中立」の…、いわば「蚊帳の外」の外様(笑)の評論子の評としてご理解いただきたいと思います。

(追記2)
ちなみに…。
北海道は開拓地で(北海道庁には、かつて「拓殖部」があった!)、いろいろな県からの移住者(開拓民)を受け入れてきたので、県民性は「ごった煮」状態のようです。
その中で、合理的なものだけが生き残っているという感じでしょうか。
評論子の寡聞かもしれませんが、両家の主催ではなく、有志(発起人)が定額の会費制で開き、両家の親族も招待客のうちというスタイルの結婚披露宴は、北海道に独特と承知しています。
以上は、あくまでも自己評価なのですけれども。
はてさて。内地(死語?)の方から見ると、どんな県民性なのでしょうか。北海道民は。

talkie