劇場公開日 2019年2月22日

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「差別は駄目というこの時代に、こんな作品をよくぞ全力で作ってくれた」翔んで埼玉 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0差別は駄目というこの時代に、こんな作品をよくぞ全力で作ってくれた

2023年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

楽しい

単純

総合:75点 ( ストーリー:60点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )

 そこは埼玉県民にはそこらへんの草でも食べされておけばよくて、埼玉県民が県境を超えるには通行手形が必要な社会。本来ならば馬鹿げた話だが、このような話の設定をする原作者魔夜峰央の発想が面白い。地域間の差別をここまで拡大解釈してそれをお笑いに変えてしまった。
 また差別は駄目というこの時代に、批判を恐れず堂々とこんな映画を全力で作ってしまった東映は偉い。こんなことを描いていては炎上して社会問題にもなりかねないのに、よくぞ制作してくれたと思う。
 年齢以外ははまり役のガクトをはじめとする豪華な出演陣に加えて、金を惜しみなくかけて作られた美術も凄い。しかし10代の高校生を40代のガクトが演じるとは。

 爆笑するというわけではないが、千葉県は東京に逆らわず媚びているところを指摘されたり、そこらかしこに埼玉県をはじめとする各県を小馬鹿にする面白い仕込みがあって楽しく観ることが出来た。続編の売上が良いようなのでこちらも期待したい。

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Cape God