「埼玉愛にあふれた映画。自虐で「好き」を表現するあたりが日本らしい。」翔んで埼玉 YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
埼玉愛にあふれた映画。自虐で「好き」を表現するあたりが日本らしい。
クリックして本文を読む
埼玉をダサい所と位置付けておきながら、埼玉の魅力をたっぷり紹介してくれます。
埼玉の名産の1つである草加せんべいは、踏み絵の代替として登場します。
隠れキリシタンを見つけ出すために行われた踏み絵が
草加せんべいとなり埼玉県人を炙り出すために使われました。
しかも聖母マリアではなく、県のシンボル しらこばと付きで!
とあるロックバンドの振り付けとして考えられた埼玉ポーズもしっかり出てきます。
埼玉県人の団結の象徴として扱われていました。
他にも、ガリガリ君、しまむら、栄光ゼミナール、ファミリーマートなど
埼玉をゆかりとする企業名もたくさん出てきて
製作者の埼玉愛を感じました。
個人的には、山田うどんが所々で見切れる演出が好きです。
東京人の埼玉アレルギーの様子も面白かったです。
埼玉県に関するワードが言えない笑。
所沢と一生懸命言おうとするが、どうしても言えない様子がおかしかった。
「埼玉と言っているだけで口が埼玉になるわ!」
というセリフが言いえて妙に思えました。
東京だからと言って、全ての地区が同列ではない扱い方もよかったです。
やはり23区外は下に見られるし、
同じ23区内でも練馬区や足立区などは扱いが下になっていることや
西葛西が千葉だと思われておる話など
共感できるネタがたくさんありました。
地域同士のプライドや争いをうまくコメディ化して
笑いにしているあたりが、なんとも日本映画らしいと思います。
エンディング曲の歌詞にもサイコーに面白かったです。
コメントする