「ローカルの逆襲!」翔んで埼玉 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
ローカルの逆襲!
前々から予告編で気になってた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…面白い!
もう腹から笑いました。
未完の魔夜峰央さんの伝説の作品をチョイスするセンスも良いですが、ここまで映像化するとは天晴れです!
まず振り切れ具合が最高。
くだらないのを徹底的にやり込んで、突っ走る心意気♪
土地でも名産でも、出身有名人でもここまで綺麗にディスると逆に気持ち良い。
事実もあるけど、フィクションも沢山w
でも、中途半端なイジりやディスりは逆にシラけるし、失礼なのにここまでの振り切れるのはお見事です♪
ご当地ローカルネタが満載!
地元の人は勿論、地元でなくても笑えるネタが満載で細かい部分まで練っていて、作り込みが凄いです。
埼玉や千葉について、観る前より少しは詳しくなりました♪
キャスティングが見事!
麻実麗の実写化はGACKTさんしか考えられないぐらい。当初は及川光博さんも良いかなぁと思ったけど、GACKTさんが良い。GACKTさんが最高! 麻実麗役はGACKTさん以外は考えられないぐらいのベストキャスティング。
二階堂ふみさんの壇ノ浦百美もハマってた。
伊勢谷友介さんの阿久津翔も京本政樹さんの埼玉デュークもナイス。
…ただ、すんごい細かい事を言えば、GACKTさんと二階堂ふみさんの出身は沖縄。伊勢谷さんは東京。京本政樹さんは大阪出身。
埼玉出身なのはお手伝いさんのおかよ役の益若つばささんと現代パートの菅原愛海役の島崎遥香さんだけw
でも、皆さんベストキャスティングです。
構成が良く出来てる。
原作の漫画はかなり前の作品で知ってたけど、あくまでもそれをベースにしながらも映画作品として完成させてる。
特に荒唐無稽な設定や世界観を成立させる為に都市伝説パートと物語として進行する現代パートの構成が上手い。
これによって見事に無茶苦茶な所もスルー出来てた。監督の武内英樹さんは「のだめカンタービレ」や「テルマエ・ロマエ」「今夜、ロマンス劇場で」の監督さんですが、原作物の活かし方を心得てられて、足りない所の補填の構成が絶妙です。
曲が良い♪
予告編ではなわさんの「埼玉県のうた」が流れてたので知ってはいましたが、まさかオープニングでさいたまんぞうさんの「なぜか埼玉」が聴けるとはw
埼玉繋がりで思いつく事も出来ますが、これもベストチョイス♪
はなわさんの「埼玉県のうた」も良いです。
ベタはベタでもド直球なベタで、変な気遣いもしないから気持ち良い。
正直、ここまでの完成度とは思わなかったので超絶楽しめました。
これ、埼玉の映画館で鑑賞してたら、もっと笑いが多かったかな。
でも、地元の亀有もちょこっと名前が出てました♪
こういった無条件で楽しめる馬鹿馬鹿しく、楽しく笑える映画って結構貴重なんですよね。
これ、かなりの当たり作で、今年のベスト作品になるんではないかなと思います。
とにかく楽しめました。
笑いたい人には絶対お勧めです!