ビリーブ 未来への大逆転のレビュー・感想・評価
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Hot Piece on Social Issues
Basis of Sex is one of those films that convinces this era may well be the best time to be alive. The recently deceased US Supreme Court Justice Ruth takes up a small case to make a whopping change in the established role of women in Western society. It does beg some questions as to how women were treated at the time elsewhere, but certainly, only in forty, fifty years, we have come a long way.
性差別は男女ともに損であるということ
ギンズバーグの男女平等の思想は彼女の言葉に端的にあらわれている。「特別扱いは必要ありません、ただ踏みつけているその足をどけてほしいだけ」。
本作はそんな彼女の姿勢は的確に描かれていると思う。彼女が弁護するのは、男性であるという理由で親の介護の控除がウ受けられてなかった男性。男性に対する差別を取り扱うのは、彼女は男女が同権であるべきだからという信念からであり、女性に対する性差別がいかに横行しているかについて、想像力を働かせることができない男性判事の目を覚まさせるためでもあった。
この映画で描かれる事例が示すのは、性差別は結局のところ、男女ともに損をするということなのだ。
夫のマーティンの存在は重要だ。料理好きで自らも優秀な弁護士なマーティンの存在がギンズバーグにとっていかに重要な存在かもしっかりと描かれていた。ドキュメンタリー映画『RBG』と合わせて見ると、彼女と夫の素晴らしさがより深くわかる。ぜひ合わせて観てほしい。
法律世界の専門性をあくまでドラマティックに魅せるミミ・レダー節は健在
これがミミ・レダー監督の久々の登板作でもあることが嬉しい。『ピースメーカー』や『ディープインパクト』などの代表作を持つこの女性監督だが、かつてTVシリーズ「ER」で数々の専門用語を散りばめながらも芯の部分ではしっかりヒューマニズムに重きを置いたバランス感覚は、法律の世界を舞台にした本作でも大いに発揮されている。その結果、専門的なのに実に分かりやすくドラマは進む。分かりやす過ぎるくらいにドラマチックなので、しっかりとRBGについて知りたい人には生ぬるく感じる節もあるかもしれないが、しかし結果的に多くの観客が感情移入しやすい良作に仕上がった。
フェリシティ・ジョーンズの凛として真っ直ぐ前を見つめる姿もいいが、彼女を支えるアーミー・ハマーの優しい存在感も素敵だ。そして何よりも、成長した娘との「気づき」を通じてRBGが突破口を開く展開が爽快だ。RBGの入門編として打ってつけの一作と言えるだろう。
男女同権への偉大な一歩を、感動的な伝記ドラマで学ぶ
ウーマンリブ(女性解放運動)が70年代にアメリカで始まったことは知っていたが、その背景には、単に職場や家庭での差別・不平等だけでなく、法制面でも女性差別が半ば公然と容認されていたことに驚いた。そして、ルース・ギンズバーグのような先駆者にして革新者がいたからこそ、男女平等の概念が法的にも社会通念としても受け入れられていく方向に大きく前進したのだということを本作は教えてくれる。男性への差別を突破口にしたというエピソードもドラマのようで面白い。
フェリシティ・ジョーンズは、生真面目で健気で、ともすると思い詰めてしまうようなタイプの役がよく似合う。艶っぽさはあまり感じないのだけれど。アーミー・ハマーが演じた理解ある夫のキャラクターもいい。お手本にしたい理想的な夫婦のあり方…ただし実践は大変だとは思うが。
理想の夫婦
1年位前に、ホテルムンバイを観てアーミー・ハマーさんが良いなあと思い
半年位前に、コードネームはUNCLEを観たとき
アーミー・ハマーさんの他のを観たいと思い
こちらをチェック。
やっと本日視聴。
まず、男女平等だと思っていたアメリカが
わりとつい最近まで、女は家に男は仕事みたいな男尊女卑の精神があった事にびっくり。
彼女が戦ったおかげで今があるのですね
ラスト20分の裁判所での、演説は心に来るものがありました
それにしても、素敵な旦那様ですね
娘役の子が、この前観た、シビルウォーの
主人公の人だった
ちょっとびっくり
アメリカ版虎に翼
実話に基づいた話らしいが、ベトナム反戦運動が盛んだった当時のアメリカで、まだまだ女性差別の法律があったとは驚きである。殺人事件の真相を暴くようなあっと驚くような裁判劇ではないが、なかなか説得力ある裁判劇を楽しむことができた。
「ルール」の為ではなく、「人」の為に
公民権運動があって、キング牧師がいて、ルースがいて、今がある。そして今はまだ抱いた夢の途中だ。
人間が「男女」という選択不可の境遇で公平な利益を得られないこと。そんな世の中を変える確かな一歩、その第一人者とも言えるルースの、半生を描く物語。
この映画、フェリシティ・ジョーンズ演じるルースの魅力もさることながら、夫マーティンを演じるアーミー・ハマーが反則級の魅力マックス男子である。
いち早くルースの飛躍に繋がる案件を教えてくれるし、子育てや家事にも積極的に関わり、妻に対する尊敬と愛情に溢れた理性的な男性。
「お前はユニコーンか?!」と思うほどの世界に一つだけの理想の夫。女性レビュアーさんとおぼしき方々が「心底羨ましい」と絶賛するのもうなずける。男性レビュアーさんだって「どうだ、男も捨てたもんじゃないだろう」と内心鼻高々なのではないだろうか。
こんな事を書くと「マーティンあってこそのルース」みたいな誤解が生まれそうだが、そもそもマーティンがこんなに妻を尊敬しているのは、自分の人生最大のピンチを救ってくれたのが他ならぬルースだからだ。
ハーバード時代、病に倒れたマーティンの為、ルースは看病・家事・育児・自分の勉強にプラスして、マーティンの分の講義まで受講していた。
肉体的な回復を支えるだけでもハードな状況で、夫の将来までも救おうと奮起するルースもまた「お前はフェニックスか?!」と思うほどの世界に一つだけのスーパーガール。
つまりこの二人は「マーティンあってのルース」であると同時に「ルースあってのマーティン」なのである。
この映画で描かれているのはルースが手掛けた最初の裁判で、その勝利のもぎ取り方は「最高のかたち」とは言い難い。
だが変わっていく時代、変わっていく生活、変わっていく社会にあわせて、「それはおかしい」と思った人々がルールを変えられる大きな土台になった。
ルールが定められたとき、そのルールは確かにその時生きている人々に寄り添おうとして作られたのだろう。その善意を否定しようとは思わない。
だが、社会の変容にあわせてルールが変わらなければ「善意」は「足枷」になってしまう。
ルース・ギンズバーグ最大の功績は「ルールが弱い人々を苦しめていると感じたら、ルールの方が変化すべきなのだ」と知らしめたことにあると思う。
人類は暑さや寒さ、食料の確保、その他生き延びるための様々な事を、道具や技術をアップデートすることで柔軟に対応し、乗り越えてきた。
ルールという道具もまたアップデートしていくことで、すべての人々が生きていける社会の基になるのだ。それが当たり前の世界になるにはまだまだ時間がかかりそうだが、その道のりの中にはルースとマーティンが残したものが、確かにある。
ギンズバーグの半生を通して社会の変化を振り返る
「看護師は女性の仕事、消防士は男性の仕事」というのが、誰にとっても「当たり前」という時代が、そんなに前のことではなかったことを思い出させられた。
全編、社会の不合理、不公平が散りばめられていて、どの部分を取り上げても、アンコンシャスバイアスや人種と性に関わる差別的取り扱いの問題のいい教材になりそう。
かつてNHKで放映されていたRBGのドキュメンタリーの印象に比べて、この映画では、夫や娘にも、よりスポットが当たっている所が良かった。
とりわけ、娘の成長ぶりとそれによってギンズバーグ本人も影響を受けるくだりは、とても自然なやりとりで、クライマックスの裁判場面よりも、自分は心に残った。脚本を書いたのは、ギンズバーグの甥らしいので、より親しみをこめた家族関係が描けたのかもしれない。
話は映画から離れるが、ギンズバーグが亡くなった時、当時のトランプ大統領は、後任の最高裁判事に、慣例を無視して保守派の判事を指名したことが大きな話題になった。今また、トランプが大統領選出馬を狙っているこの時に、立候補資格を巡って最高裁の判断が注目されているが、この一連の流れも、まるで映画のようだ。どんな展開になるのだろう。
知性の持つ美しさこそが最強の証
実話物としての最高評価を付けるに値する作品(今後作品は実話物の場合最高点を★4とする。創造性豊かなフィクションを最高位の評価とするための措置として・・。)この物語は数あるアメリカの抱える人種や性の差別を克服してきたアメリカの歴史に光を当てた物語のひとつである。最後の弁論を行うミセス・ゲンズバーグを演ずる🎦博士と彼女のセオリーや🎦ヒステリアなど、知性派の女性を演じさせたら彼女以上に魅力的に演じる事が出来る女優は他にいないかと思われるフェリシティ・ジョーンズが、ここでも圧倒的な名演技を見せる。🎦ドリームと並んで女性解放史映画の双璧を為すと言って良い。
アメリカにもこんな時代があったのか!
どんなに賢くても女性というだけで認められなかった時代を、ものすごい精神力と努力と説得力で変えてしまったルース。とにかくルースがカッコ良かったけど、同様にカッコ良かったのは旦那さんのマーティ。
彼女の大活躍には彼の強力なタッグがあり、理想のカップルです。
彼女は当時としてはとても新しい人だけど、新しいことをする人は最初は変なやつと思われるのが世の常。
最初はおじさん達に腹が立って仕方なかったけど、温かい気持ちで観終わりました。家族愛もとても素敵だった。
ここ数年で色んなものが変化しているけど、他人の考え方を変えることはものすごく難しいので、自分を変えるしかなくてしんどい思いをしてる人も多いと思う。けどこの映画を観たら、その先にあるものはきっと明るい未来だと信じられると思う。
娘にいつか観せたい映画。
全てに疑問を持て
フェリシティジョーンズ扮するルースギンズバーグは、全てに疑問を持てと言う母の言葉を胸にハーバードロースクールへ入学した。しかし、首席で卒業しても弁護士にはなれず、やむなく大学教授になった。
実話だそうだが、若い頃から虐げられた様な環境に負けず、夫の協力を得ながら法の性差別排除に向けて努力した根性は素晴らしいね。ましてや反発していた娘まで法科に進む様になるとは家庭も頑張っていたと言う事だからね。大したもんだ。
堅いテーマを明るく演出
思ったよりも明るい作品。
軽快な音楽やおしゃべりでどんどんストーリーが展開していき、楽しく観れた。
主人公の奮闘に心打たれたり、また夫婦愛や母娘の葛藤等々、ヒューマンドラマ的な楽しみ方もできた。
ストーリーとは関係ないが、法科大学院時代の講義中のシーンでの、フェリシティ・ジョーンズの挙手の姿は、あまりに優美でとても印象に残った。
法律の難しさ
前情報なしに見たのですが、ちょうど選挙の日ということで、良い作品に出会えたなと思う。
より多様性を認めようという世界になっていく中で、ルールを定めることの難しさを感じた。個人的には言語学を専攻していたが、言語も社会、人とともに変わりゆくもので、様々な例外が多数派になった時に、「言語変化」と認められ、新たな文法や単語として記される。
活版印刷ができて以来、人々の認識の統一は簡単になったが、その変化のスピードに追いつかない時代になってきているのかもしれない。だからこそ、法律は一度変えることが大事なのではなく、いかに柔軟に社会の変化を肌で感じ、それを考慮した判断をしていけるのか、ということが重要になってくるんだと感じた。
ストーリー以外のところで言うと、やはり何かを変えるためには信念が大事であると言うこと、そして所詮は人対人。信念から生まれる熱量が、人を動かし時代を変えていくんだと胸が熱くなった。
時代の変化
男社会が世界の常であった時代。
女性が社会進出や声を上げる事を憚れたりしていた。
男女という性差別があった中実際に起きた事実をもとに世界の常識を覆す為に奮闘した女性の姿を映した作品です。
僕は、男なので関係ないというような感じで始め考えていたかもしれない。この作品の中では、女性だけではなく誰かの決めたルールそのものを疑う必要があると考えさせられました。
問題となった事件は、男性が自分の母親の介護をしているという所から偏見によった考え方によって苦しんでいる人がいる。そこからどんどんと大きな社会問題に発展していく。
今では、当たり前になっている男女雇用均等化された社会
誰かが作ってくれた時代の中で今生きてると実感できました。
三権分立が民主主義の基本
伝記映画だから仕方ない。
中学3年生の公民の授業で三権分立の事を習ったが、アメリカは三権分立の国だと思うが、法律を司る司法が法律を変える事が出来るのだろうか?
アメリカの連邦議会とは、立法府では無いのか?
この映画では個人の努力が法律を変えていくと言う考えなんだなぁと思った。つまり、偉大なる判事になるような個人が、社会を変えたと言う事になる。言い換えれば、独裁国家であれ、偉大な独裁者ならば、それで良しと言う事になる。
三権分立を忘れては行けないと考えるが。民主主義の基本ではないのか。
性差に付いては理解できる。しかし、法律は権威主義的な所がどうしてもある。女性の頭数を変えても、背広がドレスに変わっただけ、だから、性差を埋めるには、法律ではなく、やはり、人々の意識にあると思う。公民権法が64年(?)に制定されるが、75年まで、ベトナム戦争は続いたし、未だに黒人対する差別は続いたままだ。つまり、法律で社会は変えられないのでは?と考える。
時代が法を変える?
うーん。感動?すべきだったと思うが、なぜが心に刺さらず。
偏見でごめんなさい。ルース役の人がイマイチ好きではなかった…表情とか?
頭脳明晰。努力家。旦那さんはイケメン(笑)…非の打ち所がない。
とはいえ、弁護士になる夢は叶わず、悔しい思いはしたはずなのだが、あまり伝わらず。(自分にだけ?)
旦那さんの病気のシーンは大事だったかもしれないが、彼女の苦労や苦悩があまり描かれていない気がした。
そのせいか、最後の裁判のシーンもすごくあっけなく感じてしまった。
法は時代の流れと共にいつの間にか変わるものではないはず。
誰が行動を起こさなければ。それをした彼女は偉いし、すごいが、すごいのは目の付け所だったのかも。
男女平等。このことでいつも思うのは、100パー平等にすることって出来るのか、ということ。
向き不向きもあるだろうし、それは無理なんじゃないかと思ってしまう。
だから、ヒステリックに叫ぶ人を見ると引いてしまうんだよね…。
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