ジュディ 虹の彼方にのレビュー・感想・評価
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悲しすぎるジュディの生涯
再起をかけてロンドン公演を行うジュディと子役時代のジュディ、華やかで煌びやかなハリウッド黄金期、スタジオの支配力も強く幼いジュディはスター街道を進みながらも少しづつ薬物やアルコール依存する状況に陥っていきます。スターになってからも5度の離婚や死ぬまでまつわるドラッグ依存症など、悲しいエピソードが多い生涯です。日本でも昔から今でもアイドルや女優のわがまま、遅刻、ドタキャンや芸能人の薬物犯罪など、一般庶民から見れば憧れの芸能界でそれなりにスターとなってお金持ちになってるのに、なんで全てを棒に振るようなアホな事するんだろうと思いますが、その人しか分からない特殊な環境なんでしょうか。
以下はジュディの人生を抜粋
1939年にミュージカル映画『オズの魔法使』で主役ドロシーに大抜擢され、人気スターとなる。1941年に作曲家のデヴィッド・ローズと結婚、翌年妊娠したが、当時違法だった堕胎手術を受けている。1943年に離婚。この頃から神経症と薬物中毒の影響が表面化し始め、撮影への遅刻や出勤拒否を繰り返すようになる。
1945年、映画監督のヴィンセント・ミネリと再婚。翌1946年3月、のちに女優となる娘ライザ・ミネリを出産する。1947年精神病院入院、自殺未遂事件を起こす。以降、度々薬物治療のための入退院を繰り返すこととなる。
1954年、ワーナー・ブラザースで撮影された『スタア誕生』で久々の映画出演を果たす。この作品は大ヒットし、ジュディはアカデミー主演女優賞にノミネートされた。しかしワーナー・ブラザースは、彼女の撮影中の遅刻や出勤拒否、それに伴う制作費の増大を問題視し、彼女の受賞のための宣伝や根回しを一切行わなかった結局ジュディの受賞はならなかった。受賞を逃した失意により、彼女の私生活は再び荒れはじめ、数度の自殺未遂を起こしている。薬物中毒と神経症はさらに悪化。逮捕されることはなかったものの、FBIはジュディを監視しており、膨大なFBIの監視記録が残されている。1963年を最後に表舞台から姿を消す。
1965年にはシドニー・ラフトとも離婚。その後、2度結婚している(生涯に5回結婚)
1969年6月22日に滞在先のロンドンで、睡眠薬の過剰摂取にてバスルームで死去。自殺とする説もある。47歳だった。彼女には莫大な収入があったがその大半を浪費してしまっており、埋葬の費用にも事欠いたという。長女のライザ・ミネリは、「母はハリウッドが大嫌いだった」「母を殺したのはハリウッドだ」と発言している。
ストーリーの面白さはない
レニー・ゼルウィガー圧巻
我々も彼女と一緒にボロボロになっていくような映画だった
ストーリーとしての面白さに欠けるかもしれない…。
もしかしたら、なんの前情報もなしで観たらまた衝撃的だったのかも。
レニーがアカデミー賞撮るのは本当に必然だったな、と感じた。
もう序盤からそれが分かる演技でしたよ。タクシーの中とかね。
(ここで比較するのはナンセンスだけど、ホアキンもあれくらい自然に演技してほしかったものです。)
ジュディガーランドが本当に憑依したような演じ方、彼女のことを理解しているからこそ出来る演技というような気がして、観ていて本当に心が震えた。レニーが演じてくれて本当によかった。ブリジットジョーンズ演じてた人とは思えんから、本当に女優ってすごいよね。レニーの人生ともだぶって見えるから余計に感情移入しちゃうね。メリルストリープら大御所に匹敵するような演技力だと勝手におもっています。
オーバーザレインボーがあんなにジュディの後の人生とマッチしてくるなんて皮肉だよね。とても深い深い曲と思える不思議です。
ステージの上の彼女も、そうでない彼女も全部含めて愛したくなるような映画でした。背負ってたものを考えると、本当に涙が止まらなくなるんです。
あと、LGBTへの貢献も素晴らしく、ゲイカップルのおうちを訪ねるシーン。ピアノを弾くシーンでは、本当に泣いてしまいましたね。たぶん嬉し泣きです。(実際にああいったことがあったのかは不明)
自身が幼少期から様々な大人に支配されながら生きてきたにも関わらず、それでもステージにあがり、マイノリティの人々にも希望を与えようとする姿はスターそのものでした。やはりどんな境遇でもステージに立ちたいという本能は彼女のスター性でしょう。
あのすごく嫌なガリガリ具合も、全然食事シーンがないのもずっと切なかった。それゆえケーキを緊張しながら食べるシーンは可愛くて仕方ないし、彼女のような思いをするような子供がもうこれ以上現れないよう望みました。(躁うつ病の人々にも優しく接することが出来ればと思う。)ステージに行けなくて衣装とか着させてもらってる姿は子供のようだった。
ステージで華やかに輝いているだけに、楽屋でのボロボロの姿は見ていてつらかった。身体的にも精神的にもボロボロで孤独だった。
ジュディがオスカー採れてなかっただけに、今回レニーがアカデミー賞採ったことは本当に素晴らしいことだった。
これからもジュディは人々に愛され続けるんだろうなあ。
あとあのマネージャーだれなん!?可愛すぎんか?
あの表情の演技なに、素晴らしいな。
最近流行りになりつつある有名人の自叙伝 『オズの魔法使い』のオーバ...
古き良き無知な時代の暴走と夢
ジュディのことも、オズの魔法使いですらもよく知らないで鑑賞。いや、もちろんお話としてのオズの魔法使いは知っているけど、ジュディのオズは知らない。
成長期の子供にまでにあんな食事制限や長時間労働を強いたり、睡眠不足の訴えを無視したり、というかあんな粗末な寝床で仮眠を取らせるだけとか、何の薬か説明もせずに素人が薬を与えたり、半ば脅迫のような言葉で巧みに自己判断のように仕向けたりと、過去のシーンが映るたびに、あまりに無知すぎる時代のショービジネス界の闇と暴走に恐怖を覚えた。
しかし、だ。
あの時代の闇には現代となってはあり得ないほどの強い光も差すのだ。娯楽が少なく人々が文化文明の発展に今よりも熱量を持っていた時代、どんなに闇であろうが、成功すれば大スターになれた。
ただの女の子も、不良の男の子も、世界中が夢中になるほどの大スターになれた。
現代は選択肢が増え過ぎて、あの頃ほどの強い光はもうないように思う。
一般人にも知識が増えたし、調べることも容易くなり、法整備も相まってあのような闇に陥ることは少なくなったかもしれないが、同じように娯楽も増えて、光は小さくなるばかりだ。
その点ではジュディの生きた時代というのは、いわゆる古き良き時代なのだろうと思う。
もし現代ならバツ4で薬物中毒の時点でもうスキャンダルと炎上で這い上がれないかもしれない。
危うい場面も含めて、ステージのレネーが放つその強い光が、眩しくて、輝く笑顔に泣けた。
この作品は特撮とかCGとかアクションみたいな派手はシーンはないけれど、劇場の大スクリーンで観た方が感動すると思う。良いステージを観たような気持ちに、レネーがさせてくれるから。
健康的なスターっていないのかね。そんなことも無かろうけど、そんな...
圧巻のラスト
エンターテイナー、女性、お母さん、どのジュディも素敵でした
あらすじざっくりと、ジュディガーランドについてざっくりとだけ頭に入れて、鑑賞して来ました。
アカデミー主演女優賞はさすがでした、観に行った甲斐ありでしたし、思いの外ストーリーも良くて、ジュディの人生と歌とに引き込まれ、歌を聴いて泣いたなんて人生初です。
圧倒的演技、歌唱力でした。
これだけ褒めておいてなんですが、レネーゼルヴィガーはジュディガーランドの晩年よりかなりの高齢とばかり思い込んでおり、最初は、いくら美人でも母べえに出ていた吉永小百合位違和感感じたのですが、実は3歳年上なだけでした。ジョーカー演じてたホアキンフェニックスも、役のため一時期ガリガリに痩せてて老けて見えました、そんな感じです。
愛されなかった子どもが最後に深く愛される物語
1968年前半。
『オズの魔法使』『スタア誕生』で大スターとなったジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)。
しかし、いまは映画出演のオファーもなく、ふたりの子どもを連れての巡業ショウでホテル暮らし。
金回りも悪く、馴染みのホテルからも追い出される始末。
そんなとき、いまだ根強い人気が残るロンドンからショウの依頼が来、ふたりの子どもを元夫のシド(ルーファス・シーウェル)に預け、ロンドンに渡るが・・・
といったところからはじまる物語で、ジュディが現在のような落ちぶれた情況になってしまったのは、子ども時代から薬物摂取、それも周りの大人たちから摂取させられていたという回想を交えて、ロンドンでの舞台が交互に描かれていきます。
とにかく圧巻なのが主演のレネー・ゼルウィガーのパフォーマンス。
決して似ているわけではないのだけれど、渾身の歌唱シーンでの横顔はジュディそのもの(といっても、ジュディの映画は他には『イースター・パレード』ぐらいしか観ていないが)。
こんなに歌の上手い役者さんだったのか!との驚きもそうだが、地の部分の演技も相当。
受賞は当然といえるでしょう。
薬物依存・アルコール依存の影響で何度も何度も舞台をすっぽかしそうになる(実際、何度かすっぽかすのだが)あたりのストレス度は超々といったところかしらん。
このストレス度合いは、ワンオペ子育てマザーには、わかる、実感!って感じではないかしらん?
(一緒にしないで、って声も聞こえそうだけど)
映画は、幾度のすっぽかしを経て、最後の最後、お払い箱になった後にステージに上がって2曲歌うのだけれど、曲は『降っても晴れても』とサブタイトルの『虹の彼方に』。
後者が最後の歌になるだろうというのは、サブタイトルでもわかるのだけれど、ロンドンへついてリハーサル場の教会に連れていかれたジュディが、「わたしは音合わせは不要」と断る冒頭のシーンで、伴奏のピアニストが「Some-where」の最初の2音を鳴らしたシーンで、「あぁ・・・」と思って涙が出ました。
なので、最後の歌唱では落涙当然でした。
もうひとつ、いいなと思ったエピソードは、ジュディファンのふたりの中年ゲイカップルとのシーン。
娘のライザ・ミネリがゲイアイコンなのは知っていましたが、ジュディもそうだったのね。
このカップルのひとりが、歌えなくなったジュディに、「Somewhere Over the Rainbow」と歌いかけるところでも、胸熱になりました。
映画のラストシーンのあとに出る「どれだけ愛したかではなく、どれだけ愛されたか」の字幕、最後にほんとうに深く愛されたジュディは幸せだったのだと思いました。
孤独な者達
「オズの魔法使い」の主役ジュディの子役時代と晩年の物語。
不勉強ながら、ジュディのことを全然知らなかった。
なので、子供の頃から覚醒剤を飲まされていたなんて驚き。
主演が「ブリジットジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガーだったことにも驚き。
素晴らしい歌声。
そして、顔が全然違う…
こういうスターの栄華と零落ものって、最近でもよくあって、大抵酒・薬・性に溺れて行くって流れ。
今回もそんな感じで、またかとちょっと乗れなかったんだけど、途中同性のカップルが出てきてからが良かった。
お互い、環境や境遇も全然違う二組だけど、お互いが孤独であるってことを知っている。
そして、音楽に救われている。
ラストの展開はおそらく創作だと思うけど、個人的にとても好き。
名曲と呼ばれる音楽は、ずっと人々の心の中に存在して、それを共有出来る。
音楽で繋がるってこういうことなんだなと思える素晴らしいラストシーンでした。
レネー最高!
悲劇のスター
ゲイカップルとお茶目なジュディの場面が好き🍀
事前準備が必要!
今週は『ジュディ 虹の彼方に』🎬⸜(*˙꒳˙*)⸝🍿←劇場予告をみて観たいと思っていたものの、総合評価が低かったので迷ったのですが.......いや、行ってよかった~~~久しぶりに泣いた🤦♀️🤦♀️🤦♀️
この映画の何が素晴らしいって日本版の予告と内容に偽りがなく、全く肩透かしなし!!!
もっと『オズ』当時の話が全面に出てくるのかな?と思いきや、あくまで「邂逅」今を生きるジュディを等身大で演じきったレニー・デルウィガーも素晴らしかった🤔🤔💭
とりまこの映画は、彼女の生涯を一読してから行った方がよきです(深みが変わる)
https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/g30696921/vol6-toxic-mother-judy-garland-abused-by-hollywood-industry-first-part-200130/
ちなみに私はEDだけでなく途中でも泣いてたので(笑)二度泣かされました←ありそでなかなか無い😳
余談ながら『アリー スター誕生』や『ボヘミアン・ラプソディ』もそうだったけど、芸能に従事する人間(それも、身近でサポートする人間)としては、いつだって色々考えてしまうんや.......。
その意味で相対するロザリンは微妙な年齢だったし、実際に劇中の展開で思うところはあったけど、最後に至る流れのなかで彼女の行動の誠実さに救われました(いうて半年後にあの展開なワケですが)
ジュディの、五番目の旦那に対する叫びがアレ過ぎて刺さるので(まさに「それな」だと思います.......)芸能従事者←それも演者当人ではなく、周りを取り巻く人間にこそ観て欲しいと思った映画でした~😖🤐
最後に勿体ないな~~~と思ったのが、全体的にジュディの生涯それ自体がマイルドに表現されていたのと(表現したら、エンターテインメントよりも人間の権利や毒親などに関する言い難いハードな内容になると思いますが←)最後の最後をあの表現だけで済ませちゃったのが残念といえば残念でした。。
ミッキーが彼女を発見するところまで観たかったなー。
スターの孤独
ラストシーン
あの観客が一緒に歌い出すショーは、実際あったのでしょうか?
代役を務めた歌手が、急遽、出禁になったジュディに歌わせたり。
本当だったとしたら感動です。
実際は無く、ただ失敗に終わったロンドン公演なら悲し過ぎる。
オズの魔法使いは多くのアメリカ人にとって
格別なミュージカルで、まさに心の故郷のような輝かしい神聖な作品で、
その作品の主演女優と言ったら、
絶対的に清廉で天真爛漫なイメージを保たされて
本人の人格も希望も何もかも抑え付けられて、
子供だと言うのに、働き詰め、
寝る時間すら無く、食べる事も許されない。
眠れないと訴えても誰も聞く耳持たず薬漬け、
唯一の味方であろう両親も頼りにならず。
観客は切り取られた自分を喜んで見ているだけだし。
どれだけ孤独な人生を歩んで来たのだろうと思うと、
実子をあれだけ愛せているだけでも良かったと思わざるを得ませんでした。
ハリウッドの子役って大人になって
酷い人生を送る人が少なからず居るけれど、
周りに親身になって彼女の将来まで考えてくれる人が
一人でも居たら、あんなに心を病む事がなかったのだろうと思うと切ないです。
オズの魔法使いは名シーンを垣間見た位ですが、
この映画を見てから、
彼女が自分の人生を捧げた作品を敬意を持って鑑賞したいと思いました。
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