ジュディ 虹の彼方にのレビュー・感想・評価
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古き良き無知な時代の暴走と夢
ジュディのことも、オズの魔法使いですらもよく知らないで鑑賞。いや、もちろんお話としてのオズの魔法使いは知っているけど、ジュディのオズは知らない。
成長期の子供にまでにあんな食事制限や長時間労働を強いたり、睡眠不足の訴えを無視したり、というかあんな粗末な寝床で仮眠を取らせるだけとか、何の薬か説明もせずに素人が薬を与えたり、半ば脅迫のような言葉で巧みに自己判断のように仕向けたりと、過去のシーンが映るたびに、あまりに無知すぎる時代のショービジネス界の闇と暴走に恐怖を覚えた。
しかし、だ。
あの時代の闇には現代となってはあり得ないほどの強い光も差すのだ。娯楽が少なく人々が文化文明の発展に今よりも熱量を持っていた時代、どんなに闇であろうが、成功すれば大スターになれた。
ただの女の子も、不良の男の子も、世界中が夢中になるほどの大スターになれた。
現代は選択肢が増え過ぎて、あの頃ほどの強い光はもうないように思う。
一般人にも知識が増えたし、調べることも容易くなり、法整備も相まってあのような闇に陥ることは少なくなったかもしれないが、同じように娯楽も増えて、光は小さくなるばかりだ。
その点ではジュディの生きた時代というのは、いわゆる古き良き時代なのだろうと思う。
もし現代ならバツ4で薬物中毒の時点でもうスキャンダルと炎上で這い上がれないかもしれない。
危うい場面も含めて、ステージのレネーが放つその強い光が、眩しくて、輝く笑顔に泣けた。
この作品は特撮とかCGとかアクションみたいな派手はシーンはないけれど、劇場の大スクリーンで観た方が感動すると思う。良いステージを観たような気持ちに、レネーがさせてくれるから。
健康的なスターっていないのかね。そんなことも無かろうけど、そんな...
健康的なスターっていないのかね。そんなことも無かろうけど、そんなことを思ってしまう。
かつてのスターシステムが、いかにブラックだったかも手に取るように分かります。
華やかなスポットライトの夢に取り付かれ、人生を掛けたジュディの物語。
あんまり共感はしないけど、ステージの魔力ってこういうものなのかなあ?
圧巻のラスト
アルコール、ドラッグ依存…心がぼろぼのジュディを見てて苦しくなります。
本来なら受けられるはずの愛情を受けらずに育った人は、大人になっても人の愛し方がわからなかったり、孤独感や自己否定感などに苦しむ。
苦しかったんだろうなぁ…と思って観ていると涙が出て出てきます。
ラストのステージは愛に溢れてて涙が止まりませんでした。
エンドロール中も涙が止まらなかった。
素晴らしい作品でした。
エンターテイナー、女性、お母さん、どのジュディも素敵でした
あらすじざっくりと、ジュディガーランドについてざっくりとだけ頭に入れて、鑑賞して来ました。
アカデミー主演女優賞はさすがでした、観に行った甲斐ありでしたし、思いの外ストーリーも良くて、ジュディの人生と歌とに引き込まれ、歌を聴いて泣いたなんて人生初です。
圧倒的演技、歌唱力でした。
これだけ褒めておいてなんですが、レネーゼルヴィガーはジュディガーランドの晩年よりかなりの高齢とばかり思い込んでおり、最初は、いくら美人でも母べえに出ていた吉永小百合位違和感感じたのですが、実は3歳年上なだけでした。ジョーカー演じてたホアキンフェニックスも、役のため一時期ガリガリに痩せてて老けて見えました、そんな感じです。
愛されなかった子どもが最後に深く愛される物語
1968年前半。
『オズの魔法使』『スタア誕生』で大スターとなったジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)。
しかし、いまは映画出演のオファーもなく、ふたりの子どもを連れての巡業ショウでホテル暮らし。
金回りも悪く、馴染みのホテルからも追い出される始末。
そんなとき、いまだ根強い人気が残るロンドンからショウの依頼が来、ふたりの子どもを元夫のシド(ルーファス・シーウェル)に預け、ロンドンに渡るが・・・
といったところからはじまる物語で、ジュディが現在のような落ちぶれた情況になってしまったのは、子ども時代から薬物摂取、それも周りの大人たちから摂取させられていたという回想を交えて、ロンドンでの舞台が交互に描かれていきます。
とにかく圧巻なのが主演のレネー・ゼルウィガーのパフォーマンス。
決して似ているわけではないのだけれど、渾身の歌唱シーンでの横顔はジュディそのもの(といっても、ジュディの映画は他には『イースター・パレード』ぐらいしか観ていないが)。
こんなに歌の上手い役者さんだったのか!との驚きもそうだが、地の部分の演技も相当。
受賞は当然といえるでしょう。
薬物依存・アルコール依存の影響で何度も何度も舞台をすっぽかしそうになる(実際、何度かすっぽかすのだが)あたりのストレス度は超々といったところかしらん。
このストレス度合いは、ワンオペ子育てマザーには、わかる、実感!って感じではないかしらん?
(一緒にしないで、って声も聞こえそうだけど)
映画は、幾度のすっぽかしを経て、最後の最後、お払い箱になった後にステージに上がって2曲歌うのだけれど、曲は『降っても晴れても』とサブタイトルの『虹の彼方に』。
後者が最後の歌になるだろうというのは、サブタイトルでもわかるのだけれど、ロンドンへついてリハーサル場の教会に連れていかれたジュディが、「わたしは音合わせは不要」と断る冒頭のシーンで、伴奏のピアニストが「Some-where」の最初の2音を鳴らしたシーンで、「あぁ・・・」と思って涙が出ました。
なので、最後の歌唱では落涙当然でした。
もうひとつ、いいなと思ったエピソードは、ジュディファンのふたりの中年ゲイカップルとのシーン。
娘のライザ・ミネリがゲイアイコンなのは知っていましたが、ジュディもそうだったのね。
このカップルのひとりが、歌えなくなったジュディに、「Somewhere Over the Rainbow」と歌いかけるところでも、胸熱になりました。
映画のラストシーンのあとに出る「どれだけ愛したかではなく、どれだけ愛されたか」の字幕、最後にほんとうに深く愛されたジュディは幸せだったのだと思いました。
孤独な者達
「オズの魔法使い」の主役ジュディの子役時代と晩年の物語。
不勉強ながら、ジュディのことを全然知らなかった。
なので、子供の頃から覚醒剤を飲まされていたなんて驚き。
主演が「ブリジットジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガーだったことにも驚き。
素晴らしい歌声。
そして、顔が全然違う…
こういうスターの栄華と零落ものって、最近でもよくあって、大抵酒・薬・性に溺れて行くって流れ。
今回もそんな感じで、またかとちょっと乗れなかったんだけど、途中同性のカップルが出てきてからが良かった。
お互い、環境や境遇も全然違う二組だけど、お互いが孤独であるってことを知っている。
そして、音楽に救われている。
ラストの展開はおそらく創作だと思うけど、個人的にとても好き。
名曲と呼ばれる音楽は、ずっと人々の心の中に存在して、それを共有出来る。
音楽で繋がるってこういうことなんだなと思える素晴らしいラストシーンでした。
レネー最高!
ロンドンのクラブでの歌唱シーンでレネーは正に最高のエンターテナー!感動しました。それにしても幼少時のジュディの過酷な労働は酷すぎる。47歳の若さで亡くなったジュディに想いを寄せる素敵な映画でした。ジュディのCDを聴かないと!
悲劇のスター
2歳からハリウッドで活躍していたが、どうも職場環境や周りの人間関係が後々の人生に悪影響を及ぼしたのであろうか。不眠症、アルコール依存症、うつ病、借金等々。
華やかな舞台裏で、この様な、つらい人生を歩んできたジュディ・ガーランドを本当に支える人物が居なかったことが悲劇的な人生を47歳と言う若さで閉じなければならなかったことに対し憐みを覚えずにいられない。
ゲイカップルとお茶目なジュディの場面が好き🍀
「この賞をジュディに捧げます」
蔓延の笑みでオスカー像を手にしたレネーのスピーチを聞いて公開が待ち通しかった!
ハリウッドに見出だされ・・大スターになりながらも、光明・影暗を体験し
愛に餓え苦悩の日々を過ごしながらも
圧倒的なエンターテイナーとしての誇りとパフォーマンスは圧巻!!
そんなジュディが憑依し息づいているかの様なレネーの演技にオスカーは大納得!!
「スタア誕生」で手に出来なかったジュディもきっと虹の彼方から微笑んでいる事でしょう🌠
そして何よりも平穏な日々が訪れる様
祈りながら
オーバー・ザ・レインボーを口ずさみながら帰路につきました・・
今こそ!この曲が人々の心に染みるはず・・
事前準備が必要!
今週は『ジュディ 虹の彼方に』🎬⸜(*˙꒳˙*)⸝🍿←劇場予告をみて観たいと思っていたものの、総合評価が低かったので迷ったのですが.......いや、行ってよかった~~~久しぶりに泣いた🤦♀️🤦♀️🤦♀️
この映画の何が素晴らしいって日本版の予告と内容に偽りがなく、全く肩透かしなし!!!
もっと『オズ』当時の話が全面に出てくるのかな?と思いきや、あくまで「邂逅」今を生きるジュディを等身大で演じきったレニー・デルウィガーも素晴らしかった🤔🤔💭
とりまこの映画は、彼女の生涯を一読してから行った方がよきです(深みが変わる)
https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/g30696921/vol6-toxic-mother-judy-garland-abused-by-hollywood-industry-first-part-200130/
ちなみに私はEDだけでなく途中でも泣いてたので(笑)二度泣かされました←ありそでなかなか無い😳
余談ながら『アリー スター誕生』や『ボヘミアン・ラプソディ』もそうだったけど、芸能に従事する人間(それも、身近でサポートする人間)としては、いつだって色々考えてしまうんや.......。
その意味で相対するロザリンは微妙な年齢だったし、実際に劇中の展開で思うところはあったけど、最後に至る流れのなかで彼女の行動の誠実さに救われました(いうて半年後にあの展開なワケですが)
ジュディの、五番目の旦那に対する叫びがアレ過ぎて刺さるので(まさに「それな」だと思います.......)芸能従事者←それも演者当人ではなく、周りを取り巻く人間にこそ観て欲しいと思った映画でした~😖🤐
最後に勿体ないな~~~と思ったのが、全体的にジュディの生涯それ自体がマイルドに表現されていたのと(表現したら、エンターテインメントよりも人間の権利や毒親などに関する言い難いハードな内容になると思いますが←)最後の最後をあの表現だけで済ませちゃったのが残念といえば残念でした。。
ミッキーが彼女を発見するところまで観たかったなー。
スターの孤独
ボヘミアンアプソデイー、ロケットマンとアーティストの遺伝ものを見てきたが、いずれもとんがった存在で、力も持っている。でも、自分を見失い、クスリに走ったりする。
そう、スターは孤独なんだなあと思う。
ジュディもそう。スポットライトを浴びるその影の深さをこの映画はみごとに描き出してくれる。その影から力を振り絞って舞台に立って歌ったオーバーザレインボーには思わず
涙がでてきた。
ラストシーン
あの観客が一緒に歌い出すショーは、実際あったのでしょうか?
代役を務めた歌手が、急遽、出禁になったジュディに歌わせたり。
本当だったとしたら感動です。
実際は無く、ただ失敗に終わったロンドン公演なら悲し過ぎる。
オズの魔法使いは多くのアメリカ人にとって
格別なミュージカルで、まさに心の故郷のような輝かしい神聖な作品で、
その作品の主演女優と言ったら、
絶対的に清廉で天真爛漫なイメージを保たされて
本人の人格も希望も何もかも抑え付けられて、
子供だと言うのに、働き詰め、
寝る時間すら無く、食べる事も許されない。
眠れないと訴えても誰も聞く耳持たず薬漬け、
唯一の味方であろう両親も頼りにならず。
観客は切り取られた自分を喜んで見ているだけだし。
どれだけ孤独な人生を歩んで来たのだろうと思うと、
実子をあれだけ愛せているだけでも良かったと思わざるを得ませんでした。
ハリウッドの子役って大人になって
酷い人生を送る人が少なからず居るけれど、
周りに親身になって彼女の将来まで考えてくれる人が
一人でも居たら、あんなに心を病む事がなかったのだろうと思うと切ないです。
オズの魔法使いは名シーンを垣間見た位ですが、
この映画を見てから、
彼女が自分の人生を捧げた作品を敬意を持って鑑賞したいと思いました。
かかとを鳴らして何を叶えよう
ケーキ…ケーキ!!ケーキーーーーー!!!
となり号泣。
もうすっかりジュディの世界に入りこんでいた。
小さい頃に繰り返し何度も見たオズの魔法使。
主人公の少女の噂など全く知らず、ただオズの世界が大好きだった。
今回映画化されて彼女を取り巻く噂を知る。
時代をよく考えずに見ていたらバッグバンドの名前で察した。オズの魔法使ってそんなに昔だったのか…
劇中、
「何か欲しいものは」
と度々聞かれるジュディ。
その瞳には昔のような衝動に満ち溢れた気持ちが消えている。
ドロシーに仕上げられる過程で、押し込んでしまったんだろう。
子供時代のシーンは華やかさが目立って余計に痛々しい。
恐怖によって管理されたせいで、まわりがみんな敵にみえてしまうんだろうな。
ショーでやらかしたあとに許しを乞うとき、
自分の思うようにいかず相手を突き放すとき、
ジュディが少女のようで見ていて心が痛む。
周りから誉められるほど、自分が信じられず不安に襲われつづける。
これはステージに立つ者が受ける呪いなのか。
ボヘミアンラプソディもそうだけど、愛されながらの孤独は出口がない。
その縛りから解放されるために薬や愛っぽいものに取り憑かれていく様が精神にずんと来る。
お世話役のお姉さんの距離感が絶妙でジュディのがっちがちに硬くしている心が際立った。
最後に信じられるのはステージ。
ステージに自由を奪われて、
ステージに救いを求める。
…後半涙鼻水の音を鳴らさぬよう必死で苦しくなってしまったのでリベンジしたい。
ラストの歌唱場面は「定番シーン」でも伏線が効いて感動的でした。
映画配給会社の広告キャッチフレーズは「誇張」や「自画自賛」の常套句が多いのですが、本作の「感動のラスト!」はその通りで、涙が止まりませんでした。
かつて有名だった歌手の伝記映画の場合、そのラストは「最大の持ち歌を舞台で熱唱する場面で終わる」というのが定番です。本作のラストもそうなのですが、最大のヒット曲『虹の彼方に』を歌う場面を、より感動させる伏線として2人のミュージシャンと1組のファンカップルとのエピソードを絡めていることが一味違う効果を生み出していました。
主演のレニー•ゼルウゥガーは今年のアカデミー主演女優賞。私は1997年の『ザ•エージェント』以降彼女の出演作は10本ほど観て来ましたが、期待した以上の面白さでした。彼女がなぜかピンキーとキラーズの今陽子そっくりに見えました。
心に染み入る「虹の彼方に」が色褪せない作品です。
予告編を観てから興味が湧き、あの名曲「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」が頭の中で響き渡り、スクリーンで聴きたくなって鑑賞しました。
で、感想はと言うと、面白い。
面白いけど、ラストはちょっと好みが分かれる感じで細かい所で気になる所もあるかな。
「ボヘミアン・ラプソディー」を彷彿させる様な、ジュディの歌への愛と葛藤、そして終焉に向かう魂の燃焼を切なくも愛おしく描いています。
とにかく伝説の女優、ジュディ・ガーランドをレネー・ゼルウィガー(※正式にはレニーではなくレネーだそうです。)が情念深く熱演。
「ブリジット・ジョーンズの日記」でキュートな役を演じたレネー・ゼルウィガーがベテラン感のある晩年のジュディを演じているのにはちょっとビックリな感じがしますが、役のジュディとはほぼ同年代。あのブリジット・ジョーンズのレネーがこんな役をやるなんて、なんか思えば遠くへ来たもんだな感じでw、違和感が無いのかも知れませんが、苦労の末か、晩年のジュディがちょっと老けて見えます。
一昔前のスターって、何処か刹那に生きて、一瞬の栄光の為に全てを投げ打つ、悲壮感と輝きがありますが、ジュディは子供達との平穏な生活も夢見る。その何処か矛盾めいた葛藤を見事に演じてます。
また、一世紀近く前のアメリカのショービジネスのブラックな待遇とハラスメントで人間形成が歪んだ様に感じる程、「オズの魔法使」での子役時代がネックになり、その後も自業自得的ではあるけど、転がる様に堕ちていくジュディが切ない。
ロンドンでは大スターとして迎い入れられてますが、睡眠不足と情緒不安定でいろんなトラブルも多発。
トラウマの様に回想シーンで差し込まれる、1930年代のハリウッドの裏側とタレントへの労働管理は無茶苦茶に映ります。
ある意味、ジュディは黎明期から過渡期にあるハリウッドの犠牲になったとも言えます。
ジュディ役のレネー・ゼルウィガーが主役ではありますが、個人的にお気に入りはロンドンのマネジメントを担当するロザリン役のジェシー・バックリーとジュディの青年期を演じていたダーシー・ショウ。ジュディの娘のローナ役のベラ・ラムジー。
5度目の再婚相手のミッキー役のフィン・ウィットロック。
ロザリンは健気にジュディをバックアップする有能なマネージャーですがキュートで可愛い。
ジュディの青年期を演じたダーシー・ショウも可愛らしい。古きハリウッドのキュートさを醸し出している。
娘のローナ役のベラ・ラムジーもキュート♪
おぉ!キュートばっかりやw
ミッキー役のフィン・ウィットロックはオールドスタイルな感じの正統派な男前。
実際にジュディ・ガーランドはLGBTQ問題にも理解があった事と自身も関わっていたらしいんですが、それもあってか劇中でもそれを取り上げています。この辺りが「ボヘミアン・ラプソディー」と少し似通る感じです。
また、熱烈なファンによってジュディは助けられ、LGBTQ問題に悩むファンもジュディに助けられる。
二人の男性ファンとファンの家で卵料理を楽しそうに作る描写はほっこりして、ジュディの束の間の心の安らぎを得られて感じで良い♪
芸能の世界の憧れと非情さを描きながら、こういった描写がなんかホッとします。
個人的に気になるのはラストの件り。
アルコールで2度目の失敗を起こしたジュディがステージ出演契約を解除され、ステージの袖から覗く事でどうしても歌いたい衝動に刈られ、ジュディの代わりに出演しているロニー・ドネガンに禊を済ますかの様に1曲で良いから歌わせてと嘆願し、ロニーがそれを了承するが、自らのトラブルで出演解除になったのに突然すぎるジュディの登場に観客からは前回あれだけのブーイングが飛んだにもかかわらず、今回はブーイングが一切飛ばないのはちょっと不自然。
ステージで歌っているロニーがスペシャルゲストとしてジュディを招き入れるとかの演出があれば、まだ納得も出来るけど、ジュディが起こした失態やロニーに変更されていると言うのは観客側は知ってる筈なのに、それを当たり前の様に受け入れているのはちょっとご都合な感じに映る。
なんだかんだ言ってもファンに愛されたジュディとも言えますが、ちょっと気になります。
ジュディは1曲だけと言っていたのにちゃっかり2曲歌っているしw
ロニー・ドネガン良い奴過ぎw
興行主のマイケル・ガンボン演じるバーナードもジュディの登場を容認と度量が広い。
また、ラストで「オーバー・ザ・レインボー」で熱唱するが、ジュディは歌いきる事が出来なくなり、観客がアカペラで合唱するシーンは感動のシーンではあるんだけど、やっぱりジュディには歌いきって欲しかった。
「ボヘミアン・ラプソディー」から始まった昨今のアーティスト伝記映画の流れを組んでいるし、「ボヘミアン・ラプソディー」の完成度が高いだけにどうしても観る側は見比べる所があると思うんですよね。
「ボヘミアン・ラプソディー」と比べるのは野暮と言うのを踏まえてですが、「ボヘミアン・ラプソディー」のクライマックスのライブエイドでのフレディの魂の熱唱の感動とド迫力のライブシーンに近い物を期待するだけに、最後は観客に助けられながらもオーバー・ザ・レインボーを熱唱して歌いきって欲しかったなぁと。
そこでエンドロールに流れていけばもう最高♪
ベタと言えばベタな感じではあると思いますがちょっと期待してたラストと違っていて残念かな。
と言うのは個人的な見解ですが、如何でしょうか?
いろんなアーティスト伝記映画が今後もラインナップされていく中で、皆が知っている名曲がある時点で思い入れはひとしおになるかと思います。
ジュディ・ガーランドと言う伝説の女優でアーティストの作品に触れられた事が嬉しい。
ハンバーガーやケーキを食べさせてくれない厳しい管理の中、本当の幸せを掴んだかは定かではないけど、ステージで堂々と歌うジュディは輝いていたのは確か。
なんだかんだ書きましたが、彼女の歌う「オーバー・ザ・レインボー」が聴きたくて、鑑賞したのでそれが聴けたのは素直に嬉しい。
あの名曲がいつまでも鳴り止まないんですよね。
それだけでも鑑賞の価値はあるかと思います。
コロナウイルスの影響でいろんな作品の公開が延期になり、この作品も公開直後にも関わらず、劇場は少し寂しい入りな感じですが、感動は色褪せないかと。
いろんな事に心配な御時世ですが、良い作品なので、よろしければ如何でしょうか。
必聴!オーバーザレインボー
ラストの「虹の彼方に」の歌唱で涙が溢れた。
しかし、何かが足りない。
そう、ジュディガーランドの過去の栄光シーンが抜けているのだ。
最後まで「虹の彼方に」を溜めちゃったもんだから、ジュディガーランドのことを知らない人には、なぜこの女性がスターなのかわかりにくいはず。
その頃の邂逅としては、
幼気な少女がロリコン親父に洗脳調教されて働かされたという感じになっていて、その頃のサクセスの一面より不幸の方がメインで描かれているせいで、真っ暗なのだ。
で、ジュディに関わった人間を登場させすぎたせいで、それぞれのドラマが薄くなってしまい、全体的なストーリーもパンチ不足。
役者のパフォーマンスのみ4.0
脚本は2.0
よって総合評価は3.0
オーバーザレインボー
自分はジュディ・ガーランドさんを全く知らないし、オズの魔法使も詳しく知らない。「Over The Rainbow 」と子供の頃にやっていたオズキッズというアニメをなんとなく知っているだけ。
映画を見に行く時は前情報をほぼ入れずいつも映画館でやっている予告とチラシをそれこそチラ見するくらい。
そんな状態で今回見に行ったもんだから内容はなんか薬物に踊らされた悲しい人のお話だな程度でしか見れず、ショーもそれほどグッとは来なかった。
スクリーンであの曲が流れた時は流石に「おおっ!」となっただけ。
だから映画としてはレニーさんの歌唱力と表現力がすごいなぁ、あんまり感情移入できん映画だなぁ。くらいにしか思わなかった。
けど!ジュディ・ガーランドさんの人生を調べたり改めて紹介番組見たり聞いたりしたらマルッと印象が変わりました!
こんな悲しくて恐ろしい人生、、、
感情移入が映画を見終わった後にしたから星3にしてるけど、きっと前情報を入れたら評価はもう少し高くなったかもしれない。
だから次見たらラストシーンはグッときすぎて花粉が流れるほどに涙腺崩壊してるんじゃないかな笑
OVER THE RAINBOW
すごく良かった!
幼少期に大スターになった事によって大人達に散々振り回され、植え付けられた習慣や概念、気性(性格)や男…
母親に飲まされていたダイエットに効く薬、実は今で言う覚せい剤(アンフェタミン)だったらしい
不眠症にもなるわそりゃ!
それをアルコールで誤魔化し誤魔化し…
その繰り返しで体はボロボロだけど、子供だけは自分がどうにかして守る!と。
子供達の為、生活の為だと思い、引き受けたロンドンでの仕事
離ればなれは苦しい程に悲しく寂しい
またそれをアルコールで誤魔化す悪循環
でも、子供達はどうにかして守る!と。
男に振り回され体も精神もガタガタ
とうとうステージで倒れてしまう
何度も立ち上がろうとして、でも潰れて周りに迷惑をかけて
大切なモノを失ったり奪われたり引き裂かれた時
それはジュディだけじゃなく誰にでも起こり得る人間の弱さが見えて…
終盤、電話ボックスで娘と話すシーン
母「どう?」
娘「友達も出来て楽しい」
母「そうなの?あなた達がイイならずっとそこに居てもイイのよ?」
娘「え、ここに居てイイの!?」
……
このやり取り、手に汗握る
聞きたくなかった娘からの言葉
あ、それ言わないで!
あ、でも仕方ないよね
ママ壊れないでな?
と思いながら…
必ず私(母)じゃなくても大丈夫なんだ〜とわかった瞬間、気持ちが吹っ切れる
そして母はJUDYとして
アーティストとして
次の一歩を踏み出す
OVER THE RAINBOWを歌う
いつもより増して優しく
表情も美しい
ファンはずっとそんな貴方を待っていたんだ
アカデミー賞2020🏆
レニーゼルウィガー💐
主演女優賞受賞おめでとうございます🎉🍾🎊🎈
虹の彼方に、しか知らなかった
のですが、とても入り込めた映画でした。
少女時代を演じた人もとてもチャーミング。
セリフの所々に、もう彼女はと残された時間が少ないことを知っているのかな、と切ない気持ちになった。
わがまま、自分勝手、依存症なのだけれど、魅力的。歌が圧巻でした。
納得のオスカー女優です。
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