劇場公開日 2020年3月6日

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ジュディ 虹の彼方にのレビュー・感想・評価

全207件中、1~20件目を表示

4.02時間の演技ににじむ40数年の栄光と悲愴

2020年3月17日
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鑑賞方法:映画館

 ジュディ・ガーランドは母親の意向で2歳から舞台に立っており、MGMとの契約後はダイエットのためアンフェタミン、副作用で眠れなくなると睡眠薬を常用させられていた。娘を商売道具としてしか見ない母親と薬物と、彼女の才能に相応しい扱いをしないMGMによってぼろぼろになった彼女の、亡くなる直前のロンドン公演の様子を描いたのがこの映画だ。劇中で精神的に不安定な彼女の様子が多く描かれるが、それもやむ無しと思わせるほどの過去がある。  子役時代のエピソードが回想シーンのように挟まれ、自由のないスケジュールや薬物を摂らされていること、MGM社長に小児性癖があることが暗示されていたが、冷酷な母親の描写は少なかった。冒頭で社長から、ショービズの華やかな世界で生きることと目立たない地味な人生と二択を迫られるシーンがあったが、おそらく現実にはこの段階で既に彼女には選択の余地はなかっただろう。  映画で描かれた時期に至る前の辛く重いエピソードの数々を漂わせる人間像を、レニー・ゼルウィガーは演じた。疲れと弱々しさを感じさせる猫背で不安定な立ち姿。舞台に立って歌いだすまでの、本当にちゃんと歌えるのかとはらはらさせる感じ。そして歌い始めたら一転して目に光が宿り、太い声で朗々と歌い上げる、生まれついての舞台人としての姿。  歌唱シーンが思っていたより多く、ミュージカル映画ではないが、ジュディ=レニーの歌をたくさん楽しめた。歌われるナンバーは明るい曲や励まされる歌詞の曲が多い。「虹の彼方に」のシーンは実話とのこと。この作品がただ悲しいばかりでなく、何故か力付けられる気がするのは歌の力によるところが大きいと思う。  ゲイカップルとのエピソードは、ジュディがLGBTに理解があり「虹の彼方に」がレインボーフラッグの由来になったため外せないが、あえて言えば母親の話と同様ちょっと端折ったかなという感じがあった。  何しろジュディの人生が盛りだくさん過ぎるので、晩年の生き方に繋がるエッセンスを入れた上で2時間程度に収めるには説明を多少端折るしかない。十分お腹いっぱいです。

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ニコ

3.5The Woes of Stardom

2021年12月8日
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鑑賞方法:VOD

Judy is last year's Respect. The story of Judy Garland, who's elegance was employed by an industry eager to the feed the entertainment needs of many, eventually leading to her drunken downfall. A sad tale of a female star in the same vein as the Amy Winehouse documentary. More dramatic and sad than what we would like to think of the real actress. I'd personally have liked to seen more optimism.

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Dan Knighton

4.0同情ではなく、ある種の憧れが

2020年3月28日
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鑑賞方法:試写会

ジュディ・ガーランドの晩年を、まるで、魂を絞り出すように演じるレネー・ゼルウィガーのオスカー演技は当然、見応え充分。しかし、断片的ではあるが、ジュディの子役時代もそれ以上に見ものである。幼くして才能を見出され、MGMミュージカルのスターとして脚光を浴びる陰で、会社から睡眠薬と興奮剤を交互に与えられ、まるで歌って踊るAIのように扱われたジュディ。やはり会社の都合で本当の誕生日よりも早く宣伝用のバースデイ・パーティがセットアップされ、同じく人気子役だったミッキー・ルーニーとの楽しいデートまでが、PRに使われてしまうジュディ。すべては、彼女を徹底的に管理し、洗脳しようとするMGMの首脳、ルイス・B・メイヤーの"子役飼育手段"だったのだ。しかし、舞台袖でルーニーに手を引かれながらも、客席からの拍手喝采に本能的に惹きつけられてしまうジュディは、たとえどんなに辛くても、人々をハッピーにするスターという職業に生きがいを見出してしまった、神から選ばれし人。そこに、同情ではなく、ある種の憧れを感じてしまうのは、筆者だけではないはずだ。

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清藤秀人

4.5レネイの人生に重なる要素も。子役ダーシ・ショウにも注目!

2020年2月29日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

楽しい

「オズの魔法使」の世界的ヒットで、十代にしてトップスターになったジュディ・ガーランド。だが後年は薬物・アルコール依存で生活が荒れ仕事を干され、借金苦で子供を元夫に預ける羽目に。そんな彼女が再起をかけて臨んだロンドン公演の日々を中心に、回想シーンを適宜挿入する構成になっている。 「ブリジット・ジョーンズの日記」や「シカゴ」で全盛を誇ったレネイ・ゼルウィガー。だが40代になると役が限られて評価が下がり、6年間の活動休止中には顔の激変も報じられ(美容整形が疑われた)、“終わった人”の烙印を押されかけた。そんな彼女が見事なカムバックを果たしたのだから、ジュディとレネイの人生と重ねて鑑賞した人も多いはずだ(「レスラー」のミッキー・ロークもそうだった)。 若い頃のジュディを演じた新人ダーシ・ショウは、子役時代のジェニファー・コネリーにも似て、無垢な美しさと大きな瞳が印象的。今後の活躍が楽しみだ。

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高森 郁哉

4.5「シカゴ」で、歌える女優だと知っていたけど、今もこんなにも歌えると...

2024年8月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「シカゴ」で、歌える女優だと知っていたけど、今もこんなにも歌えるとは。 演技はもちろん、ショーがとても似合う人だ。 一時期整形?をしたときはどうなっちゃうんだろうと思ったけど、完璧に乗り越えた感。 すばらしい味のある女優だと思う。 愛されたと感られたことがどうにも切なかった。

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zoumyao

4.0虹の彼方に、彼女がみたものは・・・。

2024年6月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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Mr.C.B.2

4.5信じられる人、助けてくれる人は...

2024年2月3日
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頼れる・信じられる人は私生活、近しい人におらず、むしろ遠い関係性のバックバンドや、観客、最後のマネージャーだった。この対比が強く伝わってきた。 コロナ直前の2020年のアカデミー主演女優賞受賞後、コロナ禍を経てやっと観ることができた。 観ようと思えばいつでも観られたのだが、自分の中で2020-2024年の時間が繋がり、ここからもう一度生きて行こうと感じられた。

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パラッパ

5.0劇場で観るべきだった

2023年11月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

レニー・ゼルウィガーのジュディが憑依した演技と圧巻のステージシーンに星5個です。 これはBSでなくて劇場で観るべき作品だったな。。。

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光陽

3.0レニーの凄さ!!!

2023年3月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

内容はジュディ本人の事はまったく知らなかったのでピンときませんでしたが…。 あんなに可愛かったブリジットが、こんな小さなくたびれ婆さんになっちまって…って思いきやレニーの演技力!!! もぉケーキ食べてる時なんか、あんなに小さくなっちゃってて!すごいですね〜レニー!!!

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べすぱ

3.5子役の代償

2023年2月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

小さい頃から子役で活躍した女性の半生。 好きな物も食べられず 好きな所にも行けず 好き勝手に生きられないかった若い頃。 年と取って反動で好きにしているのだが、 結局私生活が不完全。 若くして亡くなってしまい、 成功して幸せだったのだろうか…。

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April

2.5落ちぶれていく姿

2023年1月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

レネーゼルウィガー扮するジュディガーランドは、子供の頃素晴らしい声を持っているから声を活かして普通の生活をするなと言われた。しかし、晩年はホテル代を滞納し追い出される始末だった。さらにチケット完売していたジュディガーランドショーではベストを尽くしたものの今夜きりかもと言った。 何かボロボロだね。こんな顛末だったら劇場へ観に行かなくて良かったよ。落ちぶれていく姿はみたいものではないからね。評価が高い作品だが、観ていても感動する場面はひとつも無かったな。

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重

4.0本人が取れず演じたレニーがオスカー。何と皮肉な…

2023年1月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「オズの魔法使い」を見た時から何故か悲しい予感しかないジュディガーランドの人生だったが、晩年を描いた本作を観てやはりと納得。だが単に身を持ち崩したというより母とエンターティナーとの間でもがき苦しんだことがより悲哀を感じさせた。金儲けの道具として酷い扱いを受けた少女時代、でも共演の男の子にデートに連れ出されそうになった時、客席から聞こえる声援に目を輝かせ戻っていく。私生活を台無しにしてもこの快感には抗えないのだろうか。 レニー・ゼルヴィガー、こんなに痩せてて目が大きかったっけ?役者というのは変幻自在じゃ…

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あっきゃん

3.0ジュディ役がブリジットジョーンズの

2022年11月3日
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女優さんと知り、びっくり。歳月人を待たず… だいぶ、お年を召されたが、演技力はさすが。 幼少期の不遇が、周りも自分ま信じきれない、、という人格を作ってしまった、と感じた。

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トッキー

3.0さすがはアカデミー主演女優賞受賞演技

2022年9月1日
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鑑賞方法:VOD

本作はレネー・ゼルウィガーの演技に尽きる。 レネー・ゼルウィガーというと、恥ずかしながらいまだに「ふたりの男とひとりの女」や「ブリジット・ジョーンズの日記」のイメージが強かっただけに、本作の熱演に正直びっくり。以前から演技のうまい女優と感じていたが、しばらく出演作を観なかった間に、すっかり大女優になっていた。 また、ジュディ・ガーランドのことはあまり知らなかったが、本作により興味が湧いたので、出演作等早速チェックしてみようと思う。

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いけい

3.0退屈だったなぁ

2022年8月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

実話を元にした話だそうだけど、内容的には今ひとつだったかな。 けど、主人公の演技は抜群だった。このままの人だったと言われたら普通に納得する。 最後のシーンは良かった。 評価:3.2

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bigsuke

4.0大スターだったジュディ・ガーランドの最後のステージ

2022年8月10日
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鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann

4.0「オズの魔法使い」のジュディ・ガーランドの伝記映画。

2022年7月27日
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鑑賞方法:DVD/BD
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琥珀糖

3.0「オズの魔法使い」で有名なジュディ・ガーランドの晩年。 子役時代か...

2022年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「オズの魔法使い」で有名なジュディ・ガーランドの晩年。 子役時代から薬を与えられ、心と身体のバランスがうまくいかないままの晩年の苦しみ。 ラストの1曲が良かったです。

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よっしー

5.0孤独なスーパースター

2022年2月28日
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 ジュディ・ガーランド。表舞台から離れ、子供達と一緒に過ごし、良い母親になり、いい家庭を持つ。そんなごく平凡な願望を実現しようと、エンターテイメントの世界で、もがき苦しみ、その環境から抜け出したくても抜け出せれない彼女の切なく切羽詰まる晩年の人生を、非常に上手く描いた作品だと思いました。全体を通しては単調なんだけど、ジュディの希望が少しずつ崩れていく最後にはボロボロになっていく彼女の心境が激しく伝わってくるような感じがしました。 そんなジュディ・ガーランドを演じ切るレニー・セルヴガー。素晴らし過ぎるパフォーマンスの一言。「ブリジットジョーンズの日記」でしか彼女を知らなかった私。あの時の愛くるしい、かわいい彼女を一欠片も感じさせない演技。もう....言葉にできません。演技派女優の異様なカリスマ性をビリビリ感じました。今までの彼女の作品も観たいし、もちろんこれかの彼女も大注目です。

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ジェット

3.5愛するより愛されろ

2021年12月19日
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これ本当に切ない。 レネー・ゼルウィガーが、本当にチャーミングにこなしていて、本人そのものに見えて、切なさがたまらなかった。 才能のある人を商品の様にしか扱わない人達は同じ星の人だとは思えない振る舞いをする。本当に恐ろしい。 ただ、幸せになりたいのに、本人も自分を苦しめるその世界から引退はできない矛盾が破滅を産む悲しさ。 愛と栄光って幸せと苦しみが同時にやってくるから怖い。

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大粒 まろん