私は、マリア・カラスのレビュー・感想・評価
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監督が意図しなかった何かが画面を通して見えてくる
オペラに関心がない映画ファンは、これを観るべきではないだろうか?
いや、違うと思う。マリア・カラスというソプラノ歌手が舞台で歌い上げる生の映像と音源を繋げていくこのドキュメンタリーからは、人間の喜びと悲しみ、怒りや後悔が、彼女の歌声を通してリアルに伝わってくるからだ。それは、希代の女優による熱演ファイルと同じ。そして、インタビューに応えるカラスの堂々とした態度からは、人生の表も裏も、舞台と同じ熱量でしか語れない、生まれながらの女優の悲しさが伝わってくる。カラスのファンを自認する監督が隠そうとしたものが、逆に、カラスの素顔を想像させてしまう皮肉。こんな想定外の展開が起こるからこそ、映画は面白いのだ。そして、現役時代がたった10年しかなかった伝説のプリマの半生からは、人生は決して長短では語れないことも教えてくれる。これはやっぱり、観るべき映画なのだ。
La Traviata!自由を謳歌する女よ。アメリカの市民権なんていらない♥
『La Traviata』
確かに20世紀を代表するオペラ歌手かもしれないが、実際には生声を聴いたわけではないし、出演した映画の『王女メディア』では歌っていない。
そして、21世紀へまたいで、既に23年も経ってしまった。従って、歌手としての評価はしたくない。
もう少しMETの敷居を低くして貰いたいと願っている。
映画を見る限り、彼女は晩年は歌手活動に明け暮れているのかと見受けられる。しかし、『オペラは演技が必要』とは、彼女もこの映画の中でも話している。
マリア・カラスの『マジック・フルート』が聞いてみたいものだ。
兎に角、日米欧の芸能人の関係なく、タブロイドな話はほとんど興味ない。(でも無いが)映画とかストーリーに悪い印象が加わる場合があるので、出来るだけ聞かないようにしている。出来るだけね。
我がオジキが好きでレコードは何枚か聞かされたが、ク●ガキの僕にはわからなかった。日本の番組に出演したのは覚えている。Wikipedi●で確認出来た。
マリア・カラスという人間的で素敵な女性の話。
自身の手紙やインタビュー映像を通してマリア・カラスの真実の姿が見え...
自身の手紙やインタビュー映像を通してマリア・カラスの真実の姿が見えてくる。ひとりの男性への真っ直ぐな愛情表現に彼女の強さと弱さが垣間見られ、脚色のないマリアの人間性が伝わってくる見応えあるドキュメンタリー映画だった。そしてやはり何よりも彼女の素晴らしい歌声と美貌に魅了された。
本人の映像は迫力が違った
テレビインタビューなどステージ以外の映像も時代の流れに沿って観ることが出来て、彼女の人生を側で観戦しているような。歌声も迫力あって楽しい時間でした。
本人の映像と知らずに観た友人は、満喫度が低く「そうと知っていたら、楽しみ方も違ったのに」と。教えておけばよかった。。
映画鑑賞前の予備知識は大切ですね。
来日は覚えていなかった
今から思えば、若くして突然逝ってしまった真歌姫マリア・カラスのドキュメンタリー。
残された映像、音声、文章をフルに使って彼女の人生を、敬意をもって振り返る。
亡くなる三年前に日本に来ているのだが、全く覚えていない。
オナシスとジャクリーンが果たした役割が興味深い。
飛行機
【美しく、哀しきディーヴァの波乱の半生に感銘する】
キリッとした表情でこちらを見つめる美しい女性の表情が印象的なフライヤー(青バックと赤バックの二種)に一発でやられるという不純な動機で鑑賞。
であるので、マリア・カラスという名前は知っていた程度。
が、序盤から今から70年近く前の彼女のソプラノの歌声と気品ある美しさに圧倒される。
アテネ音楽院に年齢を4歳若く偽り入学し、努力の末”ベルカント唱法”を身に着けたとか、彼女が当時オペラ界に巻き起こした数々の出来事が当時のニュースや彼女に関係していた人物の証言で露わになっていく過程に魅入られていく。
又、彼女の男運の悪さたるや。(最初の夫は言及する価値も無いが、)
何故、オナシスは彼女を捨てジャクリーン・ケネディと再婚したのか、などというゴシップ的な所は淡々と事実のみが描かれる。
53歳で心臓発作で亡くなった彼女の人生は幸せだったのだろうか。死因も含めて、色々な説があるようだが、私は幸せだったと思う。
彼女の未完の自叙伝の最後は「私にあるのは感謝のみです」という言葉だったそうである。
<パゾリーニ監督の「王女メディア」を観ようかどうか迷っている(劇中では興行大失敗とコメントされていた)。未だに観ていない。
<2018年12月24日 劇場にて鑑賞>
貴重なのであろうドキュメンタリー
ただただ歌声に泣かされました
私のマリアカラスを見て
世紀のプリマドンナの後世に残すべき記録
インタビューやニュース映像などを駆使しながら、マリア・カラスの生き様を再構成した作品。オペラは歌唱と演劇が融合した総合芸術であり、出演する歌手には役者的要素も要求されますが、ビジュアルと実力を兼ね備えた彼女は正に空前絶後。しかし、その才能は(勿論、持って生まれた才能も断トツだったと思いますが)若い頃のひた向きな練習の賜物だとこの作品で初めて知りました。またてっきりギリシャの方だと思っていましたが、生まれも育ちもニューヨーカーだったと知ったのも新鮮な驚きでした。この作品で敢えて欲を申せば、もう少し彼女の歌唱の場面があれば文句なしだったと思います。しかし映像や録音の権利のこともあるのでしょうし、エンドロールの”O mio babbino caro”で満足すべきなのかも知れません。歌手としてだけでなく、恋に揺れる女性の一面も垣間見ることが出来るこの作品は、オペラやクラシック音楽に少しでも興味のある人なら見逃せない作品だと思いました。
天上の音楽への渇望
まあまあだった
急にケネディーの奥さんのジャッキーが出て来たので驚いた。その後、BSのドキュメンタリーでジャッキーをやっていて、再婚の様子が語られ、その裏にあるマリア・カラスの存在が偲ばれた。
貴重映像だけで構成されていてけっこう単調で眠くなった。先日見たホイットニーのドキュメンタリーがえぐい踏み込んだ内容だったので、それに比べるとまだまだ上っ面って感じがした。ただ、マリア・カラスには全く馴染みがなかったので、すごいスターだったことが分かってよかった。
麗しき歌姫。
美しかった
羨ましい!!
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