劇場公開日 2018年12月21日

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「世紀のプリマドンナの後世に残すべき記録」私は、マリア・カラス ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0世紀のプリマドンナの後世に残すべき記録

2019年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

インタビューやニュース映像などを駆使しながら、マリア・カラスの生き様を再構成した作品。オペラは歌唱と演劇が融合した総合芸術であり、出演する歌手には役者的要素も要求されますが、ビジュアルと実力を兼ね備えた彼女は正に空前絶後。しかし、その才能は(勿論、持って生まれた才能も断トツだったと思いますが)若い頃のひた向きな練習の賜物だとこの作品で初めて知りました。またてっきりギリシャの方だと思っていましたが、生まれも育ちもニューヨーカーだったと知ったのも新鮮な驚きでした。この作品で敢えて欲を申せば、もう少し彼女の歌唱の場面があれば文句なしだったと思います。しかし映像や録音の権利のこともあるのでしょうし、エンドロールの”O mio babbino caro”で満足すべきなのかも知れません。歌手としてだけでなく、恋に揺れる女性の一面も垣間見ることが出来るこの作品は、オペラやクラシック音楽に少しでも興味のある人なら見逃せない作品だと思いました。

ホワイトベア