若おかみは小学生!のレビュー・感想・評価
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劇場アニメ作品最盛期の隠れた名作の一つ
正直、キャラデザが完全に子供向け感が強く、食わず嫌いしていましたが、ふと見てみると面白かったです。
「茄子アンダルシアの夏」などの高坂監督らしく、魅力あふれるキャラクター達、ジブリクオリティの作画で最後まで楽しく見れました。
両親が亡くなったわりに、おっこがあまりにケロッとしている印象が気になりましたが、確かに物語序盤では彼女自身、両親の他界という現実をふわっとしか理解できていなかったのだろうと納得しました。
悪い点をあげるとすると脚本が少し残念ですかね。
ベテランの方なので、まとめ方は上手ですが、美陽、特に鈴鬼はいなくても話が成立しそうです。
尺合わせの関係か、最後の方はすべてを無理やりに解決という印象を受けました。
お話の大前提のツッコミになりますが、登場人物が死亡するお話が苦手な私としては、なぜうり坊はおっこだけしか助けられなかったのか。
とまあ少し気になる点を述べましたが、作品としては十分楽しめる出来で、大人でも楽しく見れ、感動できる作品だと思います。
機会があれば原作を読んでみたいと思います。
露天風呂プリン。
無駄のないストーリー
子ども向けかと思いきや、いやに高評価の本作。 来た来たお涙頂戴展開...
レビュー
繊細さと躍動感を両立させた高坂監督の描写力、そして水樹奈々さんの名人芸は劇場でこそ映えます。
かなり長い原作とテレビアニメシリーズを背景に持つ本作ですが、一つの完結した物語となっています。原作にもアニメにも接していない観客でも物語として楽しむことができる脚本の練り込みは素晴らしいです。
それに加えて、どこまでも美しく繊細な画像、計算された音使いは、劇場の大画面でこそ味わうべきものだと実感しました。例えば食事の場面で、単に美味しそうな食事を美味しそうに描写するだけでなく、お客の口に合わない料理を出してしまった、という状況において、不思議に観ている側も箸を付けずに下げて欲しくなるような気持ちにさせます。恐らく食事だけでなく人物の微妙な表情の変化、間の取り方、箸や椀を持つ所作の微細な変化で、登場人物が感じた食事の違和感を表現したのでしょうが…。
そうかと思えば、冒頭の道路での一場面では、思わず身体が硬直してしまうほどの現実感、迫力がありました。この緩急自在の演出はすごいと思っていたら、高坂監督は『茄子 アンダルシアの夏』で自転車ロードレースを描いていたり、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』などのジブリ作品でも作画監督を務められていたんですね。『千と千尋』を思い浮かべれば、あの美味しそうな食べ物や疾走感のある描写も納得できます。
アニメ作品と言うことで、必然的に声優の方々についても意識が向いたのですが、主人公・おっこ役の小林星蘭さんの一体化ぶりにも感動しつつ、おっこのライバル的な存在である秋野真月を担当した水樹奈々さんの、幼さと威厳の両方を、声で演じ分ける力量には、達人の風格を感じました。
アニメでは泣かないだろう(失礼)、という浅はかな先入観を易々と覆す後半の展開に、画面がよく見えなくなる状況に。物語上様々な形で伏線が示されていたので意外性という側面はあまり強くないのですが、それでも実際の展開に耐えられるほど強固な涙腺は持ってませんでした。
封切り時の興行収入がそれほど振るわなかったということですが、あまりにも惜しすぎる。この再上映の機会に、一人でも多くの人に鑑賞してもらいたい作品です。
泣けた
NHK好きの子供向き
良作…だけど、ちゃんとまじめに作った映画で、ザNHKという感じ。大人や流行が好きな子供ウケを狙っていないところが良くも悪くもと思いました。
プリキュアやYouTubeが好きな子供には、食わず嫌いされそう。ジブリ好きな大人にも絵柄やタイトルで子供向きと判断されてしまうと思うので、それがもったいない!!
ウケを狙ってないところが本当に偉いんだけど、絵柄をもっとかわいくして欲しかったな…。タイトルもださい。
エンドロールの絵がまさに、ジブリ!!だったので、悔しい…。
両親の事故死をきっかけに…というわりに悲壮感が全くなく子供に見せやすいのでマル。ですが、そのままスルーではなく、ラストにしっかりかかれているところがよかったです。
子供向きなので短いのは仕方ないけど、ちょっと足りない印象。ウリ坊が峰子の側にいる理由など不明な点が多かったです。もう一歩踏み込んで欲しかった。見返したくなる印象的なシーンがなく残念。
主人公のおっこはちょっと賢過ぎるかな。若女将姿が自然体なのがかえって不自然。大人みたいに振る舞える子供の不自然さが感じられませんでした。
大人がひとりで観てもおもしろかったです。良作なのは間違いない。じゃあ、これを勧めるかと言われると、真面目なあまりテレビを見せないタイプの親になら喜ばれそうだなと思いました。
あくまで児童文学の映画化ということ
ダメ。
けなげすぎる
若おかみは小学生!
春の屋のような社会が必要
アニメ映画の長所である、美しい世界観、癖のあるキャラクター、繊細な脚本。この全てを網羅した作品。
題名は子供向けだけど、これは大人それも人生経験の多い人ほど刺さる気がする。それぞれの事情を抱えた訪問者とトラウマから立ち直る少女の姿を見事に描ききっている。これは本当に文字通り"描いている"としか言えない。
主人公がトラウマから立ち直っていく過程や幽霊たちとの別れがやや雑に感じるけどそれ以外は文句なし!
車好きの目線から見ると占い師の乗っていたポルシェ911やライバル的存在のお嬢様の乗っていたロールスロイスなど、細かいところまで丁寧に描いていた。
子供向けに作ったからかややあっさり感があった。
大人をターゲットにした作品として作っていたらどうなっていたのか?おそらく涙腺崩壊していた。
心が洗われた
気に掛けるということ
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