「異色観光映画」旅のおわり世界のはじまり Hideaki Yamaneさんの映画レビュー(感想・評価)
異色観光映画
洒落た映画タイトルをつけていますが、私の観終わっての感想からだと“世界の果てまで跋扈する恥かしい日本人達”というタイトルをつけたくなりました。
ホラー映画ではない黒沢清の作品でしたが、前田敦子の役柄がまるまるホラー映画の様な挙動不審、徘徊癖、情緒不安定、な演出だったので、逆に何故ホラー映画にしなかったのか不思議で、普通のドラマとして見るとあの主役の行動だけが気持ち悪過ぎました。その他が全てモキュメンタリー的な自然体の演出だったので、前田敦子の演技というより物語上での行動だけが際立って異常に感じてしまい、黒沢映画としては今までと違う路線での失敗作(ヘンテコリンな魅力はありましたが)という印象で、私的にはノレませんでしたね。
しかし、ウズベキスタンの風景や映像は非常に美しく観光映画としての価値はありましたが…
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