騙し絵の牙のレビュー・感想・評価
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ドドーーンという感じではない
原作を読まずに映画のみ鑑賞。
色んな人の思惑が交錯して、テンポよく話が進んでいくのが良かった。
出演されている役者さん方の演技が本当に素晴らしかった。
特に好きだったのは、二階堂先生(ビジュアルが京極夏彦先生っぽくて・・笑)、ラスト付近の大泉さんと松岡茉優さん駆け引き。
ただ、以下の二点は残念だと思った。
①途中で「この人、多分違うんだろうな~」と先が読めてしまった。
②ラストに向けて怒涛の大どんでん返し!!みたいな感じではなく、ヌルっと反撃みたいに感じた事。
でも、とても面白かったので原作を読んでみたいと思えた作品でした。
大泉洋ありき
大泉洋のチャーミングさが当て書きだけに最高に生かされている。
松岡茉優やリリーフランキーの安定感。
そして、池田エライザの危うげな美しさが映像に花を添えた。
佐藤浩市はタバコを吸う昔の男だ。営業から叩き上げであの地位まで上り詰めて尚、雑誌購入者を競馬馬のように見つめているところが面白かった。
騙し絵の牙というタイトル的にはそんなに騙された感じはしないのだが宮沢氷魚には騙されました。
リアルタイムの出版業界あるあるネタが、なかなか楽しめました。
これから目まぐるしく変わっていくであろう出版業界を鑑みて数年後この映画を観たら、感慨深いかもしれないなと思いながら観ました。
テンポよく楽しめて、鑑賞後は楽しいと思うことを仕事にしたいとしみじみ思いました。
本は書店で買いたい派です
出版社の内部で権力争いがあるのは想像できますが、雑誌間でも足の引っ張り合いがあるんですね。業界自体が存続の危機なんだから、いがみ合ってる場合ではないよ、せめて仲良くケンカしな、って感じです。
電子書籍は読んだことがありません。欲しい本をダウンロードするんですよね。それじゃあ本屋にふらっと入って偶然見かけた本の表紙が気に入って手に取り、ページをめくってみる、なんて出来ませんね。途中でまた前に戻る、とかもやりにくい。どうか紙媒体も残してください。
本作の権力闘争についてはあまり興味が持てなかったんですが、キャストは良かったし、ちょいちょい笑えました。一番の収穫は國村隼さん。以前から、クールな物腰の中にお茶目な顔がある、と思っていましたが、本作は最高でした。長髪が似合っていて笑えたし、また新たな魅力を見せてもらいました。
KIBAと書いてケイバと読むんですね。走っていたつもりが走らされていた、と。
面白い事をしたやつが勝つ。
この一言に集約される映画だったと思う。
だからこそ大泉洋が躍動するのだと考えると、大泉洋という人間の魅力そのものによって成立する物語だった。
権力争いに揺れる出版会社を舞台に 一番面白い事を仕掛けたやつが勝つ というルール設定の中で話が進むわけだが、今日本で 面白い ということにおいて大泉洋以上の華を持っている役者はいないだろう。
本作は大泉洋に主役をあて書きするというアイデアでスタートした小説が原作ということだけど、そのことが単なる人気俳優キャスティングとしての意味だけでなく、物語の根幹のルールの部分にまで背骨を通す意味合いが込められた内容に映画が仕上げられているところがよくできてると思う(原作小説からはかなり改変されてるようなので、映画ならではの印象なのかもしれないが)
音楽面の貢献も大きくて、大泉さん演じる速水が 面白い 事を始めると、シンプルながらもカタルシスを生じさせる的確な音楽が話のテンポをサポートするように流れてくるのがまた良い。
その他豪華役者陣たちも手だれ揃いで流石の存在感だが、特に國村隼! 何だこいつ笑 という独特すぎる動きが本当に良かった。
あとは、 一番面白いやつは誰だパワーゲーム の最後の勝者となるあの人。若いけどやっぱり良い役者さんです。 作中最強のツッコミワード お前誰なんだよ! では劇場が爆笑に包まれてた笑
あとはもう少し物語推進力の上で縦軸になる事柄を盛り込めたらよりわかりやすく魅力的なプロットにはなったかなぁと思う。
ただ肝になる どんでん返し もちゃんと話のルールに沿った上での着地なので、無理矢理取ってつけた感が無いのも非常に好感を持つ。
予告を見るだけだと少し不安になるような部分もあったけど 吉田大八ならまぁ心配ないだろうという期待感にきっちり答えてくれた一本だった。
馬の様に
駆け出しの編集者が、面白いこと(野心)に情熱を注ぐ編集長に振り回されることで自身の立ち位置(道)を決める物語です。
本(雑誌)を通して心に寄り添うこと、そして編集者の決断に痛快さを感じられます。
どんなサラブレッドでもいつまでも走り続けることは出来ないってことかな。転じて立ち止まる勇気(情熱)も必要だと。
腑に落ちないのは流れからモデルが襲われることを予想できる点で、事務所側にどんな利点があったのか❓ってことがスルーされてることでした。私が見抜けなかっただけかもしれませんが💦
「騙し」要素は…?!
この作品の根幹に有る近年の日本の出版業界の厳しい状況は、その世界の人間ではない私にでも容易に想像できる。
読書を愛する者の一人としても、この物語が提示している諸問題は非常に心を傷めているし、未来を考えると暗澹たる気分に成る。コメディではあるが、この部分だけは真剣に私達が突き付けられている課題だと思った。
さてそれはさておき、大泉洋主演、大泉洋の為に作られた原作だが、実質的に松岡茉優さんが主演と考えて差し支えないと思う。
本を愛して、生真面目に突っ走る新米編集者役の彼女は出色の演技。
最近は「ど真ん中の主役」が減ってきた感が有るが、彼女の実力を過小評価しているテレビや映画関係者には、怒りすら憶える。
また脇役も手堅いキャストで、國村隼さんや小林聡美さん等、大いに笑わせてくれた。
…と、ここまでベタ褒めしてきたのですが、星三つの理由は「騙し」の要素が薄過ぎること。
騙し展開が全く無いとは言わないが、良く整理された脚本のお陰なのか、かなりスムーズに物語が展開するため、「ホホ~ゥ」と話の捻りを楽しんでいる内に「おしまい」。
「アッと驚かされる展開」を期待してきた自分としては、正直エンドロールで「これで終わり?!」と呟いてしまった。
その点だけが残念…。でも、茉優ちゃん、これからも頑張れ!!
騙しも牙もないことに騙されました。
敵も味方も騙し騙される企業内コンゲームを期待していたんですが、大泉洋のとぼけたキャラに周囲が振り回される企業再建ものでした。フツーに観ている分には面白いんだけど、脚本の掘り下げが浅く、表面的にストーリーをなぞるだけなので、盛り上がりにイマイチ欠けるし、タイトルにあるような『騙し』もないのが残念。それでも最後まで観ていられるのは、何があっても懲りない編集者のしたたかさを演じた大泉洋のキャラに負うこと大ですね。
騙し絵とかじゃなくて、これは現代経済の・・
なぁんか、伏線を色々ひっくり返して騙して見せてくれる? ってつもりでみたら、
ん?
だからこその前半のあれこれ、
っていうか、いきなり、あぁ、K社ですか、わ、小説家といえば、T氏ですか、と、(彼ならパロディにしても本人が喜ぶだろうしね 書いちゃおう、筒井康隆様~風貌が、ですよ、ワインとか、そうじゃない、と思う多分ww)って言うのに加え、松岡茉優が、東大生として、クイズやプレバトで実力をみせつけてくれてる、鈴木ひかるちゃんにしか見えない!
アメリカに、って、おいおい、今のあの御方みたいで、どうなん、って勝手に良くはない想像させるのも、うまいね~~ww
(ちなみに、エンドロールで、KADOKAWA って出てきて笑っちゃった ww)
ま、前半、たいくつだったんですけどね・・
彼がでてきて、会社を案内、っていうとこから、もう、あ、これは、と思っちゃったから、彼の正体は、予想どおりだったんだけど、 へ? リリーさん、っていうのは、予想外でしたよ ww
そんなこんなで、なぁんか、臭いセリフ、そこまでやる? ってのが、
あ~~~わざとだったんだ、っていう、その先、ここぞの、逆転
ただね、逆転って、騙しとは限らないから、これは、予告宣伝が、騙しでしょ、と。
ここも、鈴木ひかるちゃんくらいの頭脳なら、できるかも、と勝手に納得してしまいました。w
アメリカ帰りのご子息が、意外というか、頭いいキャラで、ほぉ~~~~www
たまたまこの日、「ノマドランド」を観た後だったんで、アマゾンが現代経済構造の新手の象徴、というか、マジで、新構造のひとつの要なんだな、と。 つくづく
ってことで、この映画の主役は、実は、彼女・・・ 松岡、だし、小林聡美だし、 ブレないのって強いね、って話になるのよね、自分がどういう仕事していくか、っていう場合。。。
つまるところ、この映画は、 これからの時代に、どう対応していくの? っていうホントに、ためになるお話しだった、とワタシは思います。 編集者も、本屋も、だけど、あなたも、どういう仕事をしてるの? 生き抜かなきゃいけない、そのために、どうしていかなきゃなんないのか、という。。
結果、楽しかった映画でした。 ワタシもガンバロっ w
派閥争い。なの?
観る予定のなかった作品。時間が~原作は未読です。
何故か。引き込まれなかった。どうしてだろう。出演者たちは良かったのに。?
出版会社の生き残こりを掛けて挑んでいくが……。これからはネットを使い世界に展開していく。
と。思っていたら
ちいさな本屋さんで編集出版を兼ねた売れる本を出した。速水から知恵をもらった戦略。
勝者は誰。
最後 出版業界が生き残りをかけての展開を示されないまま終わってしまったので
残念。
本に限った事ではなくて音楽の世界もその一つ。
今や(BTS)のようにネットを使って打って出ないと時代に遅れをとってしまう。
今の時代は先が読みずらい世の中、失敗すると命とりになってしまう。最後に感動が…… 待っていなかった。
それほどの騙しあいではなかったが、不覚にも
それほどの騙しあいではなかったが、不覚にも、大泉洋がかっこよく見えてしまった(笑)。
ちゃらんぽらんに見えるように行動していた大泉洋ではあったが、実は裏では冷静に計算していたという話で、純粋に楽しめました。
採点は伸び悩み。
騙し合いのどんでん返しを期待したが、落ち目の出版社の生き残りをかけて引き抜かれてきた熱血な速水が雑誌を手掛かりに立て直すというもの。
これ、主人公は松岡茉優だと思うくらいの活躍ぶり。最終的には勝ち組か!?と思わせる。
どんでん返し、騙し合いの場面と言えば、小説の連載をどっちの雑誌でするのか、というところあたりでそれ以外は割とスムーズに進んだような気がする。
新時代の渡り方
率直に言って超面白かったです。
意外とシリアスめいたスタートだなと思って雲行き怪しくなっていましたが、会社内での話がスタートすると途端にテンポが良くなり、心躍らされました。
役者陣が全員役にハマっており、大泉洋さんの飄々とした演技が物語を引き立たせていて、松岡茉優さんや國村隼さんが序盤の物語を作り上げて、決してふざけていないのになんだか笑えてくるという素晴らしい一幕目でした。
大量の登場人物が出てきますが、ほとんどの人物が霞むことなく、それぞれの役目を全うしつつも物語に絡んできてくれるので楽しいの極みです。
様々な人を吸収していきつつも、着々と物語を進めていき、常に新しい・面白いを求める速水の生き様がかっこよく見えてきます。1番面白かったのは八代聖が本物ではなく偽物だったという小説薫風への逆襲のシナリオです。今までの怒りや葛藤が演技だったんだなと思うと笑けてきます。逃亡のシーンも面白かったです。
最後は高野が速水に対しての逆襲でアイデアを奪取する流れもうまく騙されたなぁと思いました。
全編に渡っての音楽も最高でしたし、濃密な113分でした。
鑑賞日 3/29
鑑賞時間 13:20〜15:25
座席 E-6
映画としては面白いけど
役者さんも全員頑張っていて上手いです。が、原作の方が100倍面白いです。原作、私は最後まで速水(大泉洋)に騙されました。高野(松岡茉優)じゃないです。高野は端役なのに。最後、大泉洋さんに全てもってかれたくて見に行ったのに、残念です。
意外性に欠けるが静かにアツい
レビューを2、3、目を通しても似たような感想もみられるようだが、予告は『ダマされ率97%』などと謳っているが本編は結構王道で、これこそが最大のダマシ。
雑誌編集の業界ものとしてはよくできている。原作未読だが大泉洋(速水)に当て書きされたはずだったが、映画では新人編集者の高野(松岡茉優)目線で描かれており松岡びいきの私にとっては良かったが、大多数の大泉洋ちゃんサイドでは特有のユーモアもなく面白味に欠けると思われた方も居られるのでは。
活字離れで業界を取り巻く環境は厳しさが際立ってきているが、終盤で速水がミリタリーオタクのモデル城島咲(池田エライザ)に作品を創るよう刑務所の面会室で説得していた事に象徴される通り、結局、編集の使命としては原点の面白いものを生み出す事の探求を極めることに尽きるんだというメッセージが伝わってきて、大泉洋のもう一つの特性である静かにアツい作品となっている。
Fake Picture!!!!!?????
イオンに郵便局があるところもあるから。(笑)
本屋さんのとなりに図書館も欲しい??(笑)(笑)
市役所の出張所的なところもイオンにあったりするから??(笑)(笑)
投票もイオンでしたい???(笑)(笑)
そんな??映画でした。(笑)(笑)(笑)(笑)
組織はもう並列なのかどうなのか??(笑)(笑)
いまいち出版はわからない??けれど。(笑)
セスナとかでてきて、いろいろとやってみたく、なってしまった人も
少なくないのかどうなのか??(笑)(笑)(笑)
適当でかるい感じとサクサク感と。
トーマスの布石と。(笑)(笑)(笑)
宣伝の短い映像とのギャップがいい感じに感じてしまったような。(笑)(笑)(笑)
Tooth de Fake Drawing!!!????
やっぱり、本屋さんと図書館は併設してもよいかと。(笑)(笑)
実際にあったし、そんなとこ。(笑)(笑)
雑誌はPDFで一か月遅れでいいから、全世界の雑誌をPDFで連結して8000ページくらいにして
がーーーとかみたいとか??(笑)(笑)
そんなかんなで。(笑)(笑)
まあ、お金もってたら、上手く書けない訳で。(笑)(笑)
もう食事等で贅沢したい、領域は過ぎているのかどうなのか??(笑)(笑)
なんか難しくて、いまいち、だまし絵がわからなかったけれど。(笑)(笑)
プリキュアの方がおすすめかもとか。(笑)(笑)(笑)
プリキュア推しで、お願いします。(笑)(笑)(笑)(笑)
騙し合いバトルかどうかは人それぞれですが、テンポが良く小気味良い良作です。
本来であれば去年の6月に公開されていた筈ですが、コロナ禍の影響で約9ヶ月の延期。まだコロナ禍の影響が予断を許さない状況ですがやっと公開。
この作品の予告編を上映前予告で何度観たか分かんないぐらいw
とりあえず以前から興味があったので鑑賞しました。
で、感想はと言うと、面白い!
テンポが良くて、いろんな問題や仕掛けがサクサクと出てくるので観ていて飽きさせない。
主演の大泉洋さんを始め、豪華キャストで物語がどっしりしっかり感が満載で邦画の面白さが詰まったエンタメ作品です。
ただ、最初に難点を言うとすると…予告編で散々煽られた「騙し合いバトル」と言う程騙し合いはしてないw
大泉洋さん演じる速水があの手この手でスカしたり戦略を張り巡らしたりしているだけで騙し合いと言う程ではない。
他のキャラにしてもそう。一筋縄でいかない癖のある連中なので「あ~言えばこ~言う」と言うか、狡猾かつ巧妙なだけで、騙していると言う感じではないんですよね。
ラストで松岡茉優さん演じる高野が速水を出し抜くのも騙している訳ではなくて、単に高野のアイデアが速水より秀逸だったと言うだけ。
この辺りが過剰に煽っている分、観ると肩透かしされた感があって、ちょっとなんだかなぁ~と思ったしますが如何でしょうか?
また、宮沢氷魚さん演じる矢尻聖が小説家なのかタレントなのかがよく分からん。
新人の小説家でイケメンだと思うんですが、過剰にイケメン振りを煽られているし振る舞いもタレントっぽい。
薫風社に訪れた時も女性社員が色めきだった騒ぎは今話題のイケメン俳優が訪ねてきた!ぐらいでないとああはならないとおもうんですよね。
また、池田エライザさん演じる城島咲が逮捕された際のコメントもタレント扱いに近い。
実はゴーストライターがいて、単に売れてない廃業を決めていた俳優でしたと言うのはちょっと無理がありません?と思うんですよね。
この辺りが巧妙に組まれていた割りには浅いと言うか、雑い。
惜しいなぁ~と個人的には思います。
大手出版社の社長が急死した事で新しい社長が就任するが改革として雑誌廃刊の余儀なくされる所に就任した新編集長の速水と歴史ある文芸誌から配属された高野があの手この手で雑誌「TRINITY」を盛り上げようとする。
だが、社内での権力争いや策略・陰謀が張り巡らされるがTRINITYは様々な戦略でトラブルも逆手にとって売り上げを伸ばしていく。また裏では名門文芸雑誌の復活と社内権力争いが暗躍していた…
と言うのがざっくりなあらすじ。
キャストは大泉洋さん、松岡茉優さん、宮沢氷魚さん、池田エライザさん、斎藤工さん、中村倫也さん、佐野史郎さん、リリー・フランキーさん、塚本晋也さん、國村隼さん、木村佳乃さん、小林聡美さん、佐藤浩市さんと超豪華メンバー。
大泉洋さんの速水は大泉さんをイメージして当て書きされただけあって、もうぴったり過ぎ♪
劇中の最後に高野にしてやられた際に屋上で憤慨からコーヒーカップを叩きつける様は今まで何処か痛快に映りますw
クールで策略を十重二十重に張り巡らせているルパン三世の様ですがw、まさかの元部下にしてやられる様は何処か人間臭さがあって割りと好きなんですよね♪
松岡茉優さんの高野も新人社員らしいポカをしたりしますが、松岡茉優さんってスカすか、感情の高ぶりの時の演技が絶妙なんですよね。
二階堂の接待でのワインで酔っぱらうのとか、矢尻の招待がバレた時の「お前誰だよ!」は絶品w
大御所小説家の二階堂役の國村隼さんも良い味出しているんですよね♪
原作の塩田武士さんは昨年公開された「罪の声」の原作者でもありますが、前作でも重厚かつテンポの良い流れが好きでしたが今業界的にも一番「気になる」小説家なんではないでしょうか?
個人的には実のお姉さんの塩田えみさんとお仕事をしてた事があるので、それも含めて気になります♪
監督の吉田大八さんは映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」や「パーマネント野ばら」「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」等の「なんか気になる」作品を幾つ手掛けられていてます。
脚本の楠野一郎さんは「ケンとメリー 雨あがりの夜空に」「天空の蜂」「東京喰種トーキョーグール」なんかを担当されていますが、個人的に気になるのはカルト映画としてちょいと話題になった「ゴーストマスター」の脚本を担当されていたのはビックリ。…今までの毛色と全然ちゃうやん!w
雑誌が売れないと言うのは、以前から言われていた事ですが、紙媒体には紙媒体の良さがあると思ってます。
ですが、それでも費用を回収出来なくて、コスト削減で廃刊していく雑誌が多い中、「聖域」の様に守られている文芸誌は口も手も出す事は御法度な感じはそれなりに分かるだけに面白いし、小難しくないのも良い。
ただ、最初にも書きましたが騙し合いと言う程でも無いし、ラストもめちゃくちゃ意外か?と言われるとそうでもない。
「あ~そう来たか~」ぐらいかなぁと思うのと、薫風社の一大事業「プロジェクトKIBA」のタイトルっていろんな意味合いが含まれているんですが、ちょっとダサいかな?と思うのとw、エンタメ・カルチャー雑誌としてはちょっと秘策のパンチが弱いかな。
やっぱり文芸頼りじゃん!的なのが多いので、それなら劇中で出演された「義足モデル」の折茂昌美さんにもう少しスポットを当てた方が良かったのでないかな?と思いますが如何でしょうかw
それでも観る価値は十分にあると思う作品なので、是非是非です♪
うーん…
出演者豪華だし大泉さんもさすがだし、個性的な役柄揃い。演技はみなさん面白かった。
でもラストが弱すぎる。
いくら伝説の作家でも32000円の本を売る書店がうまく行くわけがない。
たいして騙されなかったし。
だまし絵ではなかったよ。
あおり文句に期待しすぎた。雑誌や文学や出版への熱い思いは良かったのにね。
それに佐藤浩市のキバの企画がわかりにくい。あの維持費がかかりそうな箱物が、本当に出版社の再起に必要だと思ったんだろうか。五年かけて時代が変わったというが、キバの内容があまり具体的でないから説得力がない。大泉さんのトリニティーはまだ具体的で理解しやすかったけど。
キャッチコピーが違えば、まだ違った感想になったと思う。
大泉洋よ。
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ある編集社の社長が死んだことで社内が権力争いに巻き込まれていく中、「トリニティ」という雑誌の編集長がいろんな企画を立ち上げていく話。
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この大泉洋が『コンフィデンスマン』のダー子的な、何にも囚われない自分の目的のために突き進んで、驚く仕掛けをしてくれてるキャラもの映画だと思っていた(というか中盤までほぼそう)。
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なので、あー!騙された!!ってスカッと劇場を後にするつもりだったんだけど、意外とこの編集長自由にやってるつもりでも結局は一企業の下で働く者の1人っていう重い雰囲気も残してて良い意味で予告に騙された。
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この役原作者が大泉洋で当て書きして書いたって言ってたけど、原作者にとって大泉洋はあー見えていろんなところに忖度してる人に見えてるのかなとか思った(笑).
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やっぱり私は池田エライザちゃんの話めっちゃ好きで、劇中で小説家の大先生に松岡茉優が女性観が古いと言う場面が出てくるんだけど、そう言うからにはちゃんとこの映画で更新してて良かった。
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単純にか弱い女性が狂った男に襲われるという今までの作品にありがちな流れじゃなくて、守りたい可愛い女性に作り上げられたことで男性に勝手に女性への幻想を抱かせた末に、、というとこがすごい良かった。
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