騙し絵の牙のレビュー・感想・評価
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派手さは無いが最後まで惹きつけられる映画
意図を隠しているだけ.....
騙し合いバトルは見応え十分
ベストセラー小説の実写映画で目移りするような豪華キャストが勢ぞろい。大泉洋と松岡茉優を中心とした安定感抜群のキャスト陣に安心して鑑賞できる作品。
個人的には美貌と演技力を兼ね添えている池田エライザの役どころが抜群に良い印象を受けた。彼女にはもっともっと活躍して欲しい女優の一人です。
2021-46
巧みな構成
タイトルと予告編から、コンゲームの映画として構えて観たが、騙し騙されと言う展開はそれほど深くないし、その点での爽快感は薄い。どちらかと言えば、斜陽産業である出版人のビジネス奮闘記と表現した方が合いそうだ。
文芸誌で出版社としての地位を築いた「薫風社」。看板の文芸誌は落ち目で、雑誌その他の出版で存続している。しかし、社内では文芸誌の地位が1番で、役員も派閥が分かれる。ところが、創業社長の急死で、社内は揺れ始める。
そこへ、カルチャー紙トリニティの編集長として雇われたのが速水(大泉洋)。改革派の東松(佐藤浩市)の差金だ。故人である社長の側近で、文芸誌の地位に固執する伝統派の宮藤(佐野史郎)、伝統の文芸誌を守り続ける編集長江波(木村佳乃)、看板作家の二階堂(國村隼)、創業者の息子伊庭(中村倫也)、東松と密談している外資ファンド(斎藤工)など、曲者が入れ替わり立ち替わり暗躍する。出版に夢を見て働く本屋の娘、高野恵(松岡茉優)が、そんな薫風社で一編集者として、新しい才能を世に出すため日々奮闘する。
社内の権力争いの騙し合いと、作家や編集者の、裏に隠れた思いが交錯し、いくつものエピソードが物語を織り上げていく。個々のエピソードや設定は目新しさは無いが、それらを差し込むタイミングや全体の物語との絡ませ方は、お見事。テレビドラマ1クール分くらいの要素を、違和感なく配置、構成している。あまりに緻密に整然と進行するので、逆に掴みどころが無い感じを受けた。
例えると、とても丁寧に手入れをされている、ビジネスホテルの部屋といった感じか。細部に至るまで、綺麗に拭き掃除がされていて、小物の配置や部屋の空気まできちんと整頓されている。一級の技が施されているのに、どこにでもあるかなり狭いビジネスホテルの一室。田舎の貧相な旅館の窓から、大パノラマが見えた感動や驚きとは、対照的な感覚で、心地よさの質が違う。
どんでん返しとしての伏線・回収はたしかに沢山ある。しかし、大泉洋と松岡茉優の出版にかける情熱の部分が、物語の底流にありラストに繋がる部分だったので、全体を崩しても、その心情面に表現を割いても良かったと思う。この辺は好みの分かれるところだろう。
とはいえ、構成力抜群の佳作であることは間違いない。
困難だから面白い。難しいから面白い。
大泉洋さん演じる速水の、倫理観無視でメキメキと必要な物、人、を利用して仕掛けを施し、それが種明かし的に展開する様子は本当に痛快。
最高の笑顔でやることエゲツなくて何故か笑えて来ました。
一方で松岡茉優さんは本当に本が好きなのであろう、原稿に鉛筆を入れる際の文をチェックする目の動きは読むことへの集中力を感じましたし、映画冒頭の原稿にあることをしてしまったことへのアドリブにも、物語や小説と言った作品に対するリスペクトを感じました。
大泉洋さん速水は面白い事象の追求
松岡茉優さん高野は面白い作品の追求
それぞれが一貫して異なる価値観で生きている。
そんな彼等だからこその、最後の選択とその結末にも説得力あり、物語全体を通して、上手い落とし所だと思いました。
最後のどんでん返し?
と言うより隠れた事実に鳥肌。
一度見通し、より背景や相関などを明確に再認識したうえでもう一度初めから観たい作品だと思いました。
それと劇中出てくる小説作品のタイトル秀逸過ぎ、読みたすぎ。
大泉洋がカッコよすぎる!
主人公
こういう大泉さんじゃないの。
たしかにそう来たか、という展開ではあったけれど大どんでん返しでもなく宣伝で煽り過ぎた感じは否めない。原作の方が大泉さんに演じてもらうつもりで書いた内容であったという事だけど私が見たいのはこういう大泉さんではないけどなぁ、という感想。もっとおチャラケて欲しかった。ふり幅大きく楽しく残念で愉快なお話を期待していました。ちょっと大泉さんが作られた感がすごくてあんまり役に陶酔できていないように見えたのは私だけかしら。こういう役は、他の人だったらもっと面白かったかも。松岡茉優さんが本当に上手くて、それを追いながら最後まで楽しめました。
映像で織り成す騙し絵
大泉洋は、こうでなくては!
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謀略というより企業の新陳代謝そのもの
タイトル「めちゃくちゃ面白いです」にしようかと思いましたが、カブりそうなのでやめました。
新陳代謝というのは、エロオヤジに象徴される古い体質とか既得権のような特権階級VSパワハラもモラハラもしないよう気を付けている今風のリーダーという意味です。
観る前には読んではいなかったのですが、こちらのインタビューではラブシーンは全カットといっていましたが、、、セクハラがないということが、大先生との対比で必要だったのでしょう。
お父さんに孫の顔が見たいといわれて、その直後の屋上で昔話をしながらもたれかかるように距離を詰めるようなカットがあれば、そういうことなんだろうなと想像はできますが。
ところで犬ってあんなに言うこと聞かないものなのでしょうか。
警察犬で使われる犬種だと思うんですが・・・
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