騙し絵の牙のレビュー・感想・評価
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面白さを追求する時代へ
企業の中の派閥争いのようなものがあって、騙しに騙して進んでいく軽やかさは、テンポが良くてたちまちラストまでもって行かれました。どんでん返しの応酬です。昔は修行して深くないものは、評価に値するものでないという価値観が王道でしたが、新しい世代が、楽しいこと、面白いことにシフトして行っている世の中に変わりつつあることを、強く連想させる作品でした。大泉は面白いことであればなんでもあり、というタイプです。しかも用意周到でのなんでもありなのです。確かに出版業界も激変しています。編集の仕事も様変わりです。自分のことですが、出版、記者、広報の世界に携わってきたものとしては、複雑な気持ちです。細かい作業は変わらないとしても、電子化の波は全てを変えています。それは面白いことを瞬時に得たいという欲望に答える姿で進化してきています。それでもなお生き残るのは、画期的な面白さを先鋭化した人たちだけなのでしょうか?そのことを肌感覚として感じました。いずれにしても新しい世代の人たちが、喜び、面白さを感じてに幸せになって行く時代をこれからも見ていきたい。最後に中村と松岡の二人もとても良かった。
クセのある名優たちの競演
音楽、ただうるさいだけ
騙し合いというよりは出版業界を題材にした社会派ドラマ
原作は正直分かりづらく読み進められなかったのですが、
大泉洋目当てで見たら思ってたのと違って、
ストーリーが面白かった!
役者の皆様も大泉洋を筆頭にまあ楽しそうだし、うまいし、ずるい。國村隼さんなんて完全にあの作家先生ですよね。
出版社、作家、小さな本屋とAmazon、様々な本に関わる出来事が複雑に絡み合い、
なるほどと頷き、
自分ならどうするか考えながらあっという間の2時間弱でした。
本が好きな人はぜひ!
淡々と、だがスピーディー
美味しいところは松岡茉優さん
表題の騙し絵の「絵」とは、いわゆる絵画作品というよりも…、な一作。
原作の塩田武士は主人公の速水を大泉洋の想定で執筆したとのこと。当たり前だけど彼の風貌、振る舞いに違和感は皆無。それにちょっとした「得体の知れなさ」が付きまとっているところが本作の「味」となっています。
予告を見てたら、大泉洋の役どころはもっと軽快な詐欺師で、内容もいわゆる「コンゲーム(瞞し映画)」なのかな、と思っていたら、想像以上に出版業界を舞台にした企業物語でした。ガチガチに企業意識やコスト観念に囚われた薫風社の社員に対して発する大泉の台詞は、決して多弁ではないがはっとさせられるものがあります。「薫風社はあなたのおもちゃじゃない!」と激高する社員に対する大泉の返しは最高。仕事に対してはこんな姿勢で臨みたいもの。
吉田大八監督らしく、脇を固める役者達の人物像の掘り下げ方が見事で、ある程度性格や人となりは理解できるように演出しているものの)、その行動には事前に読み切れない部分もちゃんとあって、ラストまで良い意味での緊張感が持続しています。中でもやはり初登場場面から松岡茉優の演技は素晴らしく、大泉洋に全くひけを取っていません。また旧態依然とした薫風社で権力闘争に明け暮れる、旧弊の経営者像を演じる佐藤浩市の、一片の愛嬌を匂わせつつも、修羅場をくぐり抜けてきたような風貌も見事。そして國村隼は面白すぎました!
面白いの言葉の意味
騙される快感を味わっては?
『スティング』には勝てないか〜
水曜どうでしょうでは騙され芸人などと言われていた頃が懐かしい
あの頃の大泉洋さんは気持ちいいほどどうでしょう幹部達にあの手この手で黙られてまんまとあちこち拉致られていましたね〜
ある時は隠し台本の通りにまんまとカブの買い物をしたりまたある時はアメフトの方々に担ぎ出されたりそしてまたある時はなかなか夏野菜料理を作れなかったりと数え上げればキリがありません
そうそう「ジャングルリベンジ」の時はカップ麺を手からするりと落としておられましたね
人は本当に驚いたりすると物も持てなくなる事をリアルに知りました
今や洋ちゃん… もとい洋さんも騙す側に回られたこという事でいいですね
ということでいざ映画館へ出陣してまいりました
これでもかというほど隅々まで余すところなく前のめりで見ていましたからそりゃー騙されましたよ、必ず皆んなが騙されるとの思いで見ていたので頭もフル回転です、まだコイツは騙されてないぞ〜とか、いやいやそんなもんじゃ済まないでしょ〜などなどと見ていたら疲れちゃってね
で見えてきたのがどうやら主役は大泉洋ではないなとね
高野を演じる松岡茉優ではなかろうか?
だとするとまだまだ先があるぞ〜とかね
そんな事を思いつつやっぱり私はまんまと騙されてしまったってわけですよ
最後のオチは薄々見えちゃってたんですけど相手の落とし方がどれもこれも唸るほどの理由でそこらへんはかなり緻密に考えられたところなのではないでしょうか
理詰めではなくこの映画のコンセプトの一つ「面白い」を有効に使っていたのでしょう
「おもしろきこともなき世をおもしろく」ですな
伏線を残さないところがよかった
かなりに遅れてのレビューだが… 小耳に挟んだ話によると…
想像を超えて面白い!!
大泉洋さん、こっちの方が面白いです!
三国志の笑いよりも真面目な演技の大泉さんは強い!
松岡茉優さんも演技うまいし。
観てて、こんな人生楽しいだろうな〜と思いました。
ラストもワクワクで終わって爽快!
映画館で見る価値ありでした。
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