騙し絵の牙のレビュー・感想・評価
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予告編の印象とは違って
1年観続けた予告編。やっと上映です。
それこそハードル上げすぎて、騙されちゃったかな?
出版業界といえば斜陽産業の代表だと個人的には思っている。その中でも小説がメインの出版社が舞台。そりゃ厳しいはず。
W主演の1人、松岡茉優ちゃん演じる高野は最初は小説雑誌の編集にいたんだけど、問題を起こして総務に移動になる。そこにもう1人の主役、大泉洋演じる速水がカルチャー雑誌に引き抜く。そこから物語が展開していく。
チョコチョコ笑えるんだけど、基本は古い物差しと新しい価値観のぶつかり合いだった。宣伝ほど騙し合ってる感は無かったかな。
少し気になったのは、主役の2人が、優秀過ぎって事かな。周囲との衝突なんて気にもせず自分の信じる事に突き進む。かっこよすぎです。
スピーディーな展開であっと言う間にエンディング。楽しかった〜。
出版業界の「アウトレイジ」
面白いのは確かだけど、どこが騙し合いなの?
騙し合い?
ルクアのせい
尺が足りてないが伸ばすとそれはそれで退屈
原作を超えた良質のエンタメ作品
原作は読了済。
廃刊寸前の雑誌を立て直すために奔走する編集長・速水を描く。
出版業界の裏話的なエピソードは原作通りでそれなりに面白い。予告で言っていた「騙し合いバトル」という感じではない(原作を知っていたからそうではないことはわかっていたけど)。雑誌トリニティが部数を伸ばすためにどんな企画を立ち上げ、話題作りをしていくかが個人的に面白いところ。
出演者は豪華だし、話の展開もテンポがいい。原作で当て書きされていたくらいだから大泉洋のとぼけた感じもハマっていた。
でも原作を読んでいたのに、こんな話だっけ?という感覚がたびたび。そしてラスト。原作は違うものになっていて驚いた。でも不満はない。原作の結末にはそれほど驚かなかったので、むしろ映画の方がいいと思えるくらい。
原作がそれなりのページ量なので映画ではかなり削られた部分があって深みはなくなってしまっているのかもしれない。でも、エンタメ作品としてはスッキリしててよくなったんじゃないか。原作超えする映画も珍しい。
実質、松岡さんが主人公
映画単体としては、良い出来で面白い。
映画を先に観て、原作小説への導線を作るセールスプランとしては上手くまとまっている。
ただ、塩田作品ってより、大八作品って感じ。
大泉洋主演ではなく、松岡茉優とのW主人公っぽい仕上がり。
原作にあった速水(大泉洋)の過去や、小説に対する愛の部分がスッパリなくなったので、速水の魅力の「核」がなくなってしまっていた。
先見性はあるが、社のパワーゲームを操るちっぽけな男にキャラ変してないかな、という。
代わりに、原作小説では速水の単なるセフレの中堅女性編集者にすぎなかった高野が、若い新人編集者(松岡茉優)に変えられて、その背景を丁寧に描いていた。
実質松岡が主人公だよこれ。
原作を先に読んでいる人にはつらいだろう。
先に映画観てから小説を読めばよかったと、私は後悔したのでした。
スタイリッシュでおもしろい
とにかくテンポが良い
テンポとBGMにぐんぐん引き込まれる
前情報なしに見たのですが、テンポがよくサクサクと話が進んでいきます。
楽器のみで構成されたBGMもテンポを生み出す大切な役割を担っていて、いかにも邦楽!な映画音楽よりも存在感が増す不思議な感覚。
音楽の力とテンポの良さ、そしてなんといっても豪華な役者さんたちの細かい演技に引き込まれラストまではあっという間でした。
物語全体も騙し合いを超えて深いテーマがあったり何気ない一言がとても考えさせられるものだったり。見た後も余韻で『なるほど』と思う箇所が多々ありました。
さすが吉田監督の映画だなぁ、と。
2回目を見ても違う視点で楽しめそうなので早くも楽しみです。
会場からは爆笑ではなく、クスクスという笑い声が響いていたのも吉田監督らしく居心地が良かったです。
とボケた感じでテンポ良くオススメします。大泉洋がハマり役。ただし留意事項あります。
老舗の出版社、薫風社の「小説薫風」(文藝春秋というより、「文学界」というか今時流行るわけがない文芸オンリーの正統派)となんだか、散歩の達人だかじゃらんだか、サライだかの類のカルチャー誌「トリニティ」の一騎打ち。
格好だけの文壇の重鎮。
謎の小説家、エセ小説家の登場。現実的利己的な専務→代取の佐藤浩市と保守的な常務佐野史郎の一騎打ち。
廃刊危機、カルチャー誌トリニティ編集長の大泉洋が、もともと小説薫風にいた松岡茉優を巻き込んでのトラブル込み込みの大勝負。
私は劇場の事前の無料チラシ見て人物背景頭に入っていたから容易にスクリーンに没入できたのですが、コレから観る人はホームページか何かで人物相関図あるだろうから、一応目を通しておいた方が内容が細部まで楽しめます。
現実の業界の動向?主人公の器がでかいというか奇抜な攻めの姿勢に魅せられる。あとどこの会社や組織でも程度の違いこそあれある内部の力学、対立が面白い。現実の出版業界知らないので、現実に則しているかは分からない。いわゆる「取次」システムもそうだ。
ただ文書のペーパレス化やAmazonとの提携は現実的。今電車に乗って、日経新聞の朝刊以外は稀に、スポーツ新聞の爺さんや図書館のバーコード入った本読む人いる以外は、受験生の参考書除き、雑誌含め本読む人皆無に近いからなぁ。
確かにスマホ便利だしゲームで暇潰す方が楽だから仕方がない。大泉洋がハマり役。とボケたキャラでもやるときはやる。
でも結局は創業家の社長の息子かよ!っていうのがちと残念。
最後の亡き父を偲んで、謎の小説家都市伝説の小説家の作品を、松岡茉優が、書店から@3万5000円でハードカバー販売はちょっと理解できない。今どき所詮作り物の小説にそんな高額払う人はいないと思うよ。もう、さまざまな娯楽情報の中で、新聞ですらアップアップで先行き不透明なのだから、ハードカバーの小説、あり得ないと思いました。町の個人経営の本屋が壊滅していくのは寂しいし、辛い現実だけども。仕事に必要な専門書なら高額でも買うけど。映像配信だけで十分な時代だよなぁと思いました。虚構の創作物はね。
あと、社長の佐藤浩市のキバ計画がよくわからないのが残念。描写が不十分。
ただ、事前に軽くネットで人物相関図入れておけば、テンポも良いし、とボケた感じで楽しめます。カップルにも一人様にもオススメします。監督吉田大八によるところは大。
そんな中大泉洋演じる雑誌編集長が強行突破のどんでん返し。面白いことは面白い。
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