騙し絵の牙のレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★ 原作読了済み。 流石に原作者の証言で、事前から映像化を...
☆☆☆★★
原作読了済み。
流石に原作者の証言で、事前から映像化を想定し。主人公に大泉洋をあてて描いた小説は、まさにピッタリと言ったところで。読みながらも、元から映像化を当て込んだと思え。小説自体が、様々なキャラクターから発せられる丁々発止な会話の妙であり。魑魅魍魎な人物達の暗躍は、読み応え満点ではありました。
原作自体は、一見すると紙媒体が著しく衰退を招き、それと同時に暗躍するネットウエブ事業。
何処となく映画産業にも通じる様な、そんな出版業界の苦悩を巧みに利用しては、自社の社長ポストを狙っての勢力争い…に見せかけて。主人公が本当に望んでいた事が、最後の最後に明らかになる。
それが本当は…
まさかまさかの『◯の器』逆バージョンだったとは驚いたものです。
『砂の◯』は、自分の過去を絶対に知られたくない人生の成功者が。それを知り〝 過去の自分 〟に会いに来た男。
それを助ける者等を排除して行く…とは言いつつも、心の何処かに犯人には、父親の無事を祈る心が有ったのではないか?…とゆう。執念で連続殺人事件を解決に導いた、刑事の気持ちが感動を呼び込む作品でした。
『騙し絵の牙』は、その『砂の器』の根底にある部分を再構築し。逆転の発想を押し進めた様なエンディングになっており。どうしても、若くして生き別れてしまった父親に…
「お父さん!僕はここに居るよ!僕はここに居るよ!」
…と、呼びかけながら。だからこそどうしても紙媒体であり。自分が編集長を務める雑誌を、廃刊にしてはならない!
お父さんとの唯一と言える連絡手段を失いたく無かった、、、とゆう物語でした。
だからこそ、原作を読み終えた時に。映像化に於いて単なる社長ポストに絡む騙し合いバトルにだけは、ならなければ良いな〜と思ったものです。
自分は決して原作至上主義では無いのですが。この作品に於いては、主人公が1番守りたかった父親との連絡手段…それが雑誌だった。
それこそがこの作品の【肝】だと思ったから。
それだけに、読了後に公式サイトの人物相関図を見た瞬間、呆気に取られてしまい。途端に嫌〜な予感に襲われてしまった。
「これ?絶対に別物だな!」…と。
尤も、それでより面白くなるならば、それも良いとは思いつつも。考えれば考える程に…
「それは(ほとんど)無いな!」と。
これはもう、長年に渡って映画を観て来たこちらの【カン】って奴ですね。
どんなに他人が面白かろうが、お金を払って観た自分が満足出来なければ意味は無い…って事なんですけどね。
果たして結果は、、、
まあ、思った程には悪くは無い…って言うか。そこそこは楽しんだってところでしようか。
多分ですけど、原作通りのところって。おそらくですけど、薫風社・トリニティ・宮藤の失脚(失脚の仕方は違うけど)後は何だろう?登場人物達のキャラクター等を、原作を読んでいると分かるアレコレ。
それらを、あっちへこっちへ…と、振り分けている部分を別物とすると。それくらいだっただろうか?
あ?二階堂大作の「忍びの本懐」の、コミック化の一部分だけは原作通りだったかも。
この部分を巡る原作の騙し合いこそは、大物作家を抱え込み。テレビ局・コミック・実写・パチンコ・アニメ業界等。そこから派生する2次使用によって生み出される大金を巡っての出版業界。そこに擦り寄りつつ、お互いの利権の為に暗躍する、騙し合いこそ。原作部分での、1番ワクワクするところでした。
でも、ほんの1部分で驚いたのは。原作での父親関係の部分を、リリーフランキーに振り当てていたところ。
予告編や、人物相関図に於いて。「こいつは一体どうゆう立ち位置?」…と思っていただけに。この部分だけは、正直予想外ではありました。
(ほんの少しだけ、高野の父親像に振り当てている気もしましたが)
※ それにしても、原作通りのところは、全体の2%程度だったかも?
何よりも、話の縦軸が、社内の覇権争いで有り。1人1人がそれに振り回される図式。
でも、出来上がった作品では。それらの覇権争いが、それほど深く描けていたとは思えず…と。
寧ろ、登場する1人1人が、自分自身を保身する事の方が強く。
(タバコの灰皿を持って来る描写は秀逸でしたが)
その辺りの面白さ自体も、それ程だったかなあ〜…とすら。
我が家坪倉は頑張ってはいたが。そんな柴崎のキャラも、原作では素知らぬ顔を保ちながらの、狸振りが面白いキャラクターだったのですが。この映像化では、その都度その都度、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、ブレブレなキャラクターになっていたのは、実に残念なところでした。
逆に、原作だとほんのちょい役な小林聡美のキャラクターは、存分に生かされていた。
そんな此方の思いは。その昔に、山本薩夫作品等を観て来た映画フアンだったならば、多少は理解して貰えるのかな?と。
つい最近に、『桐島…』を観返して、思わず号泣してしまったのですが。当時の松岡茉優を全然覚えていなくて、今、改めて彼女を観た時に。
「当時は何故注目しなかったのか〜〜〜〜〜!」
…と、自分自身を責め立てたのでした。
それだけに、原作だと主人公速水の愛人でも有る高野の役柄を。松岡茉優を当てたのは、「一体、どうなるのだろう?」と。映画フアンとして観る前の楽しみ…いや喜びでも有りました。
何しろ、原作だと高野は。話の途中から消えてしまい、単なる脇役キャラでしかなかっただけに。
そして、主人公である速水役の大泉洋。
確かに原作自体が、彼を想定しているだけに。内容自体を変更したとしても、このキャラクター自体にはそれ程の違和感は無かった。
但し、このレビューの最初の方に記した様に。原作の【肝】である 〝 父親への想い 〟を切って捨て。自分の能力を認めてくれる人。又は、出版社があるならば、ドンドンと其方へ舵を切る人物像とゆう(映像化に於いての)描き方は。ある程度は面白くはなるのでしょうが。ありとあらゆる人の心に入り込める人物像では無いのでは?…とは思う次第。
その辺りが。自分としては、そこそこは楽しんだものの、今一つ映像化に於いて、のめり込む程では無かったのが本音。
それにしても見たかったなあ〜!
愛人関係に有る速水と高野のベッドシーンと。速水のとっておきの秘技でも有る◯リ◯ン土下座(´Д` )
2021年 4月29日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン5
※ 流石に(今思うと)10〜15%くらいは有るとは思いますが💧
3万5000円の小説は売れない
出版業界じたい、よくわからないから異世界みたいなもの
だから内情もよくわかったし、面白かった
出版業界というのは、紙媒体じたい必要なくなっていくだろうから業態の変更は必須でしょう
貴重な酸素発生源の樹木の消費も減らせられる
電子媒体への変更、販売方法の刷新、多角経営化
乗り遅れた企業はもちろん廃業していくことになる
うかうかしてられない業界ですね
同じ事が映画館にもいえる
配信が当たり前になれば、映画の価値観も変わっていく
今回の映画はたしかに面白かったけど、サブスクの配信があるなら、わざわざ時間と交通をかけて1800円を出す価値があるだろうか?
昔なら手段が一つしかなかったから価値はあったけど、今は無い
作品自体に、迫力のあるシーンがあるわけでもない
だから、この手の作品は映画館では観ない
配信ならエライザちゃんのシーンを何度でも見返せるしね
その上迫力という点においても、映画館のメリットは風前のともしびです
ゴーグルによるバーチャル空間は没入感があり、映画を超えてきています
映画製作も、バーチャル空間に対応した作品が出てくるでしょう
ゴーグルの軽量化を含めた性能の向上によっては映画館の必要性は無くなるのは意外に早いかも
素人なので、なんでもなるほどと感心していましたが、さすがに35000円の小説は売れないと思いますよ
投資狙いで買う人はいるかもですが、
当たっても一時的なものでょう
まあ、彼女は生きていける程度の収入が稼げれば、あとは好きな仕事で生きていければ満足なんでしょうが
大手はそうはいかないという事です
本屋はほとんど無くなるかな
映画館もなくなるだろうし、ガソリンスタンドも無くなっていくだろうな
なんて、話の内容とは別の事を考えていました
割と難しい
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大手出版社の社長が死に、一族外の佐藤が社長になる。
赤字だが100年以上の歴史を持つ小説部門(佐野・木村)と、
新しく来た編集長(大泉)のいる雑誌部門が何かと対決。
小説部門にいた松岡は、斬新な新人を発掘し推すが却下される。
100年の歴史の風格に合わない的な理不尽な理由だった。
やがて松岡はベテラン作家への態度が問題視され雑誌部門に異動。
大泉はその新人の作品を雑誌に載せると言って連れて来る。
二枚目だったので色んな手を使ってメディアに売り込んだ。
それで有名になったので、佐野らがこの二枚目を横取りする。
そして小説部門からデビューさせると記者会見を開く。
でも全ては大泉の罠だった。会見中に二枚目が突然の告白。
その作品は行方不明の友人が書いたものだったとのこと。
これにより佐野は失脚する。二枚目は大泉が用意した俳優だった。
しかも本物も見つかってて、雑誌部門に連載する方向となった。
そして先代社長の息子がアメリカから帰って来る。
大泉は実はそことつながっており、佐藤も失脚させる。
そして松岡が突然の退職、実家の小さな本屋を継ぐ。
上記本物に気に入られており、その本を出版までした。
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何かと騙し合いばかりで、コロコロ変わっておもろいのやが、
何かよう分からん部分も残ったなあ。
まず大泉は何故偽作家まで用意して佐野を失脚させたのか?
佐野が横取りのようなことをしたから佐野が失脚したが、
もししなかったら、自分が失脚することになるんやけど・・?
刺し違えてでも失脚させたい、という仇ならともかく、
佐野はそこまで悪ではないと思うのやが・・・。
あと松岡が偶然落とした原稿から大泉はこれを思いついただけで、
それまでは佐野を失脚させようとかしてなかったと思うのやが、
先代の息子との話を聞く限り、佐藤の失脚中心に動いてたっぽいし。
それに先代の息子がアメリカでアマゾンと契約して来て、
それにより今後この人が社長になって佐藤が失脚するんやろけど、
その契約ができなかったらどうすんの?
既に社長になってる以上、そのまま佐藤が居座ると思うのやが・・。
何かホンマに色々分からんかったなあ。
言葉遊びは日本語の粋だ
大泉洋劇場……
展開が早く飽きずに楽しめる
どんでん返し作品が好きな方はとても楽しめると思います。
最後の最後は「そうきたか!」となりました。
映画作品の展開が面白く、原作があるとのことで原作も読んでみました。
映画は“おもしろさ”が強い印象でしたが、原作は”感動”が強かったです。
原作は、大泉洋さん演じる速水輝也が編集者を目指したきっかけが最後に描かれていて、それが涙なしでは読み進めることができませんでした。
そのため、速水輝也がおもしろい人間であることに変わりはないのですが、小説と映画では作品の雰囲気が大きく違っている印象を受けました。
また、松岡茉優さん演じる高野恵は、映画で最後の最後に成功を収める人物でありましたが、小説では速水輝也が成功を収めています。映画を見て、「速水さんが大成した姿を見たい!」という方は絶対に小説を読むべきな気がします笑
映画としての感想というより、原作と映画を比較しての違いを語る部分が多くなってしまいましたが、結論を言ってしまえば、映画も原作もどちらを見ても(読んでも)、“おもしろい”ということです。ぜひ、見て、読んでみてください。
高級小説
監督の演出のセンス〇
この映画の中で松岡茉優はとても輝いている。 個人的にはこの映画は松岡茉優のベスト作品だと思う。
動画配信で映画「騙し絵の牙」を見た。
劇場公開日:2021年3月26日
2021年製作/113分/G/日本
配給:松竹
大泉洋
松岡茉優
宮沢氷魚
池田エライザ
斎藤工
中村倫也
坪倉由幸
佐野史郎
リリー・フランキー
塚本晋也
國村隼
木村佳乃
小林聡美
佐藤浩市
新社長である東松(佐藤浩市)が進める大改革によって、売れない雑誌は次々と廃刊のピンチに陥る。カルチャー誌「トリニティ」の編集長・速水も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが……。
速水(大泉洋)は何でもお見通しの敏腕編集者。
常に他人の考えの先の先を行っている。
どうしてこんなに優秀なのかは説明がない。
高野(松岡茉優)は有能な女性編集者。
この映画の中で松岡茉優はとても輝いている。
個人的にはこの映画は松岡茉優のベスト作品だと思う。
國村隼と佐藤浩市はこの映画の中でとても生き生きとしていたと思う。
上手い役者は映画の屋台骨だと思った。
終盤は意外な展開でストーリーが予想できなかった。
安定したいい脚本だと思った。
犯罪者や怖い人の役が多い木村佳乃だが、
この映画での終盤でいい笑顔を見せた。
見応えのあるいい映画だった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
ええ、面白いですよ!
大泉洋が存在感あるのですぐに映画の世界観に
飛び込める。
ただそれだけでやっと平均点以上の出来。
てことはキャスティングの勝利ということか。
最後もある程度予想できたし
うわーびっくりしたぁ
までは届かなかったかな。
70点
イオンシネマ近江八幡 20210407
失礼ながら、ここまでつまらない作品も珍しい・・・
自分の感覚がおかしくなってきているのか?
と心配になるぐらい、失礼ながら、全く面白くなく、退屈すぎて何度か寝落ちしそうになってしまいました
全く盛上がるところがなく、終始抑揚のない平坦で間延びした展開が続きます
思い起こせばストーリーはそれほど悪くはない気がしますが、ということは演出がイマイチということでしょうか
主役級の役者によるアンサンブルキャストが実にもったいない
廃刊に追い詰められた人達が大逆転を起こすのに、いろんな人が騙されまくるという様な、池井戸潤さんの原作作品や「コンフィデンスマンズJP」シリーズみたいな痛快娯楽作品を”勝手に”期待していたので文句は言えませんね
池田エライザさんが色っぽくて魅力的だったのと、松岡茉優さんも負けずに魅力的、それ以外には何も残らない作品でした
うーん
この作品だけ
大泉洋さん出演でいいなと思えただ一つの作品です。ファンの方には申し訳ないですが、大泉洋さんは苦手でした。
自分が観たい出演者が出ているので観た作品に出てられて、なぜこの人を起用するのだろう、と思ってました。
しかし、この作品では見た目や演じ方がピッタリ合っていて、まさかのことにカッコよくさえ映ります。ただ、終盤松岡茉優に出し抜かれて屋上でコーヒーカップを蹴っていたのはいただけなかった。いつもの速水らしく動じず落ち着いて景色を見ながらゆっくりとコーヒーを飲み干す姿が見たかった。速水のカッコよさが際立ったと思う。
結局、騙し絵とは、出し抜き出し抜かれ騙し騙される過酷な出版界を描いたという事?
牙は期待させたわりに、K.IBAだったりKoとばのK、〇〇のI、〇〇のB、A‥‥この時代でローマ字の頭文字?
鋭い牙?あったかなあ。
引き込まれた
主人公は誰?
大泉洋なのか、松岡茉優なのか。
誰に感情移入すればいいのか。
騙し絵と言ってるぐらいだから、大泉洋がめちゃくちゃ胡散臭く見えて、松岡茉優がとにかく騙されていくのではないかとか、いろいろ邪推してしまう。
そしてまたしても現れる中村倫也。
何故か、おれのみる映画にかなりの頻度で出てくる。何故なのか。笑
出版業界をかき回す大泉洋。
雑誌を売り上げる為に、いろんな才能を集めてくる流れはなかなかの盛り上がりを見せて面白い。
あの有名なムキムキ女装コスプレ外国人が出てきたときは笑った。
ただ、オチがちょっと難しかった。
マネーゲーム?的な経営戦略についていけなくなってしまい、気持ちが離れてしまった。
どんでん返し的な流れなんだが、いまいち乗り切れなかった。
まあ、松岡茉優の最後の決断は、応援したくなるので良かったんだけどね。
わざとなのか
✅佐藤浩市さんのタバコで調子づくシーンが凄く良かった。
騙し絵の牙
🇯🇵東京都
大手出版業界、薫風社の社長が亡くなる。
これを機に雑誌関係者が次々に廃刊に追い込まれる中、カルチャー誌の『トリニティー』が生き残りをかけて奮闘する!
遺族、専務、常務、薫風社の編集部、カルチャー誌の編集長、外資ファンド、新人作家、連載中の大御所小説家、文芸評論家、書店主、謎男
などが複雑に絡み合う中、秘策は見つかるのか⁉️
✅佐藤浩市さんのタバコで調子づくシーンが凄く良かった。
◉70E点。
★彡普通に面白いのだが、大泉さんも佐藤浩一さんも見たことある感じのキャラでした。
松岡さんは良かったです。
★彡酔ったシーンはお気に入り!
🟡見所。
1️⃣タバコ🚬を調子に乗ってるアイテムに!⭕️
★彡この感じ凄く良いと思いました。
2️⃣騙し騙され、誰が笑って勝利するのか?🔺
★彡そんなにすげ〜ってオチではなかったかな?
3️⃣人物が多いので、ネットで相関図を見ておくと割とすんなり楽しめます。⭕️
時間の流れは思っているよりも早い、、、
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