パウロ 愛と赦しの物語

劇場公開日:

パウロ 愛と赦しの物語

解説・あらすじ

新約聖書に収めらたパウロ書簡で知られ、キリスト教を迫害する立場から回心した使徒パウロの物語を、パウロの言葉を書き記し続けた医者ルカの目を通して描いた歴史ドラマ。「アトミック・ブロンド」などに出演するイギリスの俳優ジェームズ・フォークナーがパウロ役、「パッション」でイエス・キリストに扮したジム・カビーゼルがルカ役を務めた。紀元67年、ローマの街が大火事に見舞われる。皇帝ネロはキリスト教徒による放火であるとし、タルソのサウロ(パウロ)を首謀者として逮捕する。パウロは投獄されるが、そんな彼を医者のルカが訪ね、パウロの言葉を民衆に伝えるため筆記していく。ネロのキリスト教徒に対する迫害は激しさを増していき、そんななかでもパウロは、匿われているキリスト教徒たちに愛を持って戦うことを伝えるが、血気にはやった一部の者たちが剣を取ってローマ軍に立ち向かおうとする。そしてパウロも、回心前の自分が迫害していたキリスト教徒たちの夢を見て苦悩する。

2018年製作/108分/G/アメリカ
原題または英題:Paul, Apostle of Christ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2018年11月3日

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映画レビュー

3.0誠に申し訳ございません。

2025年4月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

おもいっきり聖書の世界の物語なので、こんな映画だと思わなかったみたいな、迷える子羊的な人もいないようで、さすがに人気ない。
信仰心など毛ほども持ち合わせていない自分には実にバカバカしい物語だけど、人はなぜ信仰するのか、信仰によってどうなるのか、信仰の対立、なんかに興味があるので中々面白く観ることができた。

愛と赦しの物語が示すように、パウロが赦し赦されることが格になっていて、それを拡散するような内容だったかなと思う。
普通にみれば、パウロの愛と懐の深さ、キリスト教信者の懐の深さ、ひいてはキリストの愛の大きさを感じるのだろうが、自分には、どのように人は落ちていくのかの物語に見えてしまった。

そもそも非暴力を訴えているパウロだが、キリスト教の布教という行為が最大の侵略であり暴力行為となんらかわらないということに気付いてないんだよな。まあ信徒はそう考えてないだろうけどね。

観終わってエンドロール中に妻が「パウロとルカのBLだったな」と言った。
いやいやいや、これ聖書の話よ?何言っちゃってんの?と思ったあたりでエンドロールが終わりDVDのトップ画面になった。
そこに映っていたのは頬を擦りよせるようなルカとパウロのどアップ。なんかもうそれ系にしか見えなくなってしまった。
続けて妻のヤツは、「パウロが閉じ込められてる牢に夜な夜な忍び込んで何してるの?」と追い討ちをかけてきた。
いやいやいや、だからパウロの言葉をね、書き記してるはずなんだよ。多分ね。

あっさり競り負けてしまったので今のキリスト教の同性愛に対するスタンスをちょっと調べてみた中で、聖書関係にそれについての記述はほとんどないことを知った。
しかしそんな中で本作のパウロが記したパウロ書簡では良くないこととして書かれているらしいことも知った。

ふーむ、なるほどね。これはもしかしたら本当にBL物だったのかもしれないなと思った。
というのも、何かを書くときに思い付かないことは当然書けないわけで、だからこそ聖書に同性愛についての記述がない。裏を返せば、それを書けたパウロは自身が同性愛者だったのではないかと疑うに充分な証拠のような気もする。

ベタベタな聖書物を装いつつ、同性愛擁護の拡散を目論んだリベラルの巧妙な作品だったのではないか?同性愛者も天国に行けまーす的なね。だとしたら・・・いや、さすがにないか。

よーし、とりあえず全方位に謝っといたほうが良さそうだ。ごめんなさい。

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つとみ

4.0「目から鱗なり」

2025年3月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0終盤はストーリーが読めたかなあ

2024年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

宗教を取り扱う映画って本当に難しいと思う。
宗教の教え自体、深い深いものでありわずか2時間足らずの映画を通して視聴者に伝えるのは至難の業と思う。
そういう意味ではキリスト教に興味を持ち聖書でも読んでみようかと思う人がいたらそれでこの映画は成功かも知れない。
響く人有れば全く響かない人がいて当然だろう。
まして日本は八百万の神から始まって色んな宗教が混在し信仰という言葉がなじみ薄い国と思う。
結構な大作なのにレビューも少ないし評価が低いのはそのためかも知れない。
「空海」や「パッション」もレビューが少なく評価が低いのは同様なのかなあ?

獄舎の長官マウリティウスの娘が瀕死の病となり最終的にルカに助けて貰い親子共々幸せに浸るがその裏で多くのキリスト教徒が処刑されてた。
長官の自分勝手さにあきれた。

「怖いのは一瞬、天国に行ったらずっと生き続けれる」と言われたら死ぬのがなんだか怖くなくなった気がしたのは私だけだろうか?
「隣人を愛しながら毎日を一生懸命生きる」ということを教えてくれた気がする。
それにしても人間をろうそくの代わりにするなんてネロが出てきたらぼろくそに文句言いたかった。

歴史上では宗教で戦争がなくなると言うより宗教が戦争や迫害に繋がっているように思えて仕方が無い。
ルカよ、「宗教」てなんなんや?!

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♪エルトン シン

3.5Love is the only way

2020年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ほぼルカとパウロを中心に、原因不明の病に臥せっている娘を持つ監獄の長官マウリティウスの物語。最初から悪人には見えなかったマウリティウス。収監されたパウロに決死の覚悟で面会するルカ。歴史的に暴君と呼ばれたネロ皇帝ですが、彼は登場しない。

 ローマの大火によって家族を失った人々。もちろんキリスト教徒だって同じだ。ネロによるでっち上げだということはローマ兵でさえ知る事実でもあり、それだけキリスト教徒が迫害されていた時代。冤罪を訴えるわけでもなく、人の罪を赦すことが背景にあり、中には復讐のためにパウロを救おうとする若者カシウスもいたけど、基本的には運命を主に委ねている様子がうかがえる。

 パウロの人生も知りたくなるほど、過去には罪深い行いでキリスト教を迫害した経緯もあったが、回心してイエスの言葉を伝えることが天命と知った。ルカがギリシアの医者ということも知らないほどキリスト教音痴な自分ですが、この二人の面白いほどの運命がわかる作品になっていました。『パッション』ではイエスを演じたジム・カビーゼルでしたが、この作品は全編英語になっているのでわかりやすかったです。

 復讐はよくない。愛をもって相手に向かう。こんなキリスト教の基本的なことが守られていれば、キリスト教がメインの国が戦争を起こすわけがない。長い歴史の中で歪められたり、政治利用されたりで随分変わったんだろうなぁ・・・とつくづく思う。

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kossy