影踏みのレビュー・感想・評価
全66件中、41~60件目を表示
主題歌は良かったけど
原作のイメージとはかけ離れた下手な映画だと思いました。
主人公役は切れ者のノビ師にはまるで見えず、間の抜けた感じ。
歌はすごくいいのに。
唯一、鶴見辰吾さんだけが違和感なく見れたというか、ほっとしました。
難しいのは分かるけど適当な映画化は感心できません。
生まれた瞬間から、鏡を見ているような兄弟だ。
双子であることの功罪の数々。おそらく当人同士は、考えも好みも同じ人間と対峙し、鏡を見ているような気分で常に意識し、時に嫌悪してきたのか。だから山崎まさよし演じる主人公が、滝藤賢一演じる双子を目の前にしたとき、断罪する感情よりも、まるで我が身を見せつけられているような同質者への惜念しか湧いてこなかったんじゃないだろうか。
双子は2人であり、1人にはなれない。それが全編通してのテーマ。それを先に知っていれば、この映画が犯罪ミステリーなどではなくファンタジーであることを理解できる。なぜ北村匠海が常に山崎まさよしにまとわりついているのかを。でも、それは映画を観ながら各自それぞれの時点で気付く方が楽しめるであろう。
山崎まさよしが、過去の自分と向き合え、尾野真千子の存在を受け入れ、北村匠海への自分なりの贖罪が済んだ時、彼は成仏できた。それは、山崎まさよし自身がこれまでの自分を赦すことができた、ということだ。その清々しさはあった。
ちなみに、火事現場に残された焼死体の死因が、焼死か絞殺死かは調べればわかることなので、無駄に苦しんだ人生を送ってしまっていたんじゃないの?って、ちょっと焦れた。
焼ける臭いの記憶
深夜に忍び込んだ議員邸で火を放とうとしている女を発見し止めるも、そこに現れた刑事に逮捕された主人公が、出所後に真相を追う話。
深夜寝静まった住宅に侵入し窃盗を行う凄腕ノビ師の真壁、通称「ノビカベ」が彼を慕う青年と行動を共にしながら、昔のツテや忍び込みにより、旦那を殺そうとしていた女の現在と、タイミング良く同級生の刑事が現れた裏を調べて行くストーリー。
ツテを辿ると裏の構図の概要的なものを簡略だけど、あっさり教えて貰えて後は自分で詳細をという展開。
サスペンスフルな物語で直接的な話でも結構登場人物が多く複雑なのに、さらに伏線と説明の為に詰め込まれたエピソードが色々とややこしい。
姿が見えない中で色々と名前を並べられてもイメージ出来ないって。
啓二で何とか空気感を保っているけれど、主要な人物はみんな闇を抱えて陰鬱だし、合っているといえば合っているけれど、主演の感情の乏しさとか心許ないし。
原作は知らないけれど、この尺のこの内容でこれだけ詰め込まれると面白さより面倒くささを強く感じるし、火事ぐらいは良いけれど、ストーカーとか主人公の過去の話とか取って付けた様に感じてしまった。
山崎まさよしはミュージシャンとして天才
山崎まさよしが久しぶりに映画主演とのことで楽しみにしてみました。曲も大好きなので。
主題歌も山崎まさよしなら、音楽も山崎将義なんですね。天才。
ただ、演技は厳しい。特に竹原ピストルとのシーンはなんでしょう。。。
演技が上手い人とのシーンはより厳しい。差が大きくて。
ミュージシャン「なのに」演技がうまいとも言えますが、ほかの俳優さんならもっといい作品になったのにとも言える。
それとも、演出の方の問題かな。なんか、しっくりこなかった。
とはいえ、主演、主題歌、音楽までやってしまう山崎まさよしは天才。
映画としては予想を裏切る展開が良かった。
「そういう事か!」と、アハ体験。
切ないね。。。
原作 難しい‥‥再度 観に行きます♪オススメ
原作読み、難しいしファタジーもありで‥‥まさやん演じれるのか‥‥と不安でした。
でも、原作の通り、ぼくとつな感じで自然体で良かったです。ノビとして動いてるとこはハラハラしました。
北村匠海さんが、双子役を素晴らしく演じていて、これからの役者世界を引っ張る若手No.1だと、思います‥‥ビックリしました。
中村さんや尾野さんが、綺麗でさすがです‥‥
脇を固める俳優さんは皆さん、すごいです‥‥
尾野さんの高校生の頃の女優さんは、もう少し細身で可愛い感じ方がよかったかな‥‥少し違和感がありました。
まやさんの映画音楽、こだわりのボーイソプラノをこの場面で使うのか‥‥♪とか、主題歌も、最高に良いです‥‥ラスト 私も手を繋ぎたくなりました。皆さん 一度観て下さい。
「月とキャベツ」と同じくらい好きになっちゃったかも。
ちょっと…ポスターや予告編からは想像出来なかったくらいめちゃくちゃ良い映画でした。というかマジで良い映画作品過ぎて鳥肌立ちました。かなりやばいです。私が観てる本数は少ないし偏ってますが、2019年のベスト5には確実に入りました。
ストーリー。ノビ師と呼ばれる泥棒に扮する主人公・修一(山崎まさよし)がある日侵入した家で放火殺人を起こそうとしていた女を発見し未遂の状態で止め、そのせいで自分は警察に捕まってしまい…。その事件をきっかけに自身の過去、家族に起きた事件の記憶が呼び起こされて服役後に放火殺人未遂の事件とそこから派生した別の事件の紐を解いていく修一。そしてその弟・啓二(北村匠海)、修一とお互い想いを寄せてからそのまま20年以上も経つ幼馴染の女性・久子(尾野真千子)との話。ミステリーと人間ドラマ、家族、恋愛のストーリーが何重にも重なっていく…フタを開けてみればかなり深い濃厚な内容だった。
・修一はなぜノビ師になったのか
・修一の家族に起こった過去の事件
・修一と久子の関係はなぜ進展していないのか
・修一と啓二は兄弟だけどかなり年が離れていないか
観ている最初は↑この辺の気になる事や疑問をふまえながら観ていたのですが、徐々に色々分かり紐解かれていき、悲しい過去や兄弟の絆や幼馴染との関係性がはっきりと出て来て、良い意味でも切ない意味でもかなり心にきます。そこで初めて分かる弟啓二の謎や関係性も見もののひとつ。小説を読んでいる人は分かっていることだけど、私は映画の途中の段階で「あーーー!!!!」と、この映画の仕掛けに超驚きました。
その驚きは、この映画内の驚きでもありますし、映画の「月とキャベツ」ファンとしてもめちゃくちゃグッとくる驚きでした。
月キャベを観てない人は分からないのですが、「月とキャベツ」は篠原哲雄監督・山崎まさよし主演(初俳優デビュー作)の映画であり、映画好きの間では結構カルト的な人気のある作品であり、そんなファンにとって今回の「影踏み」は監督と主演がまた再タッグを組んだめちゃくちゃ興奮する作品。
多少ネタバレになるかもしれませんが、「影踏み」の不思議な見せ方というか仕掛けが分かった瞬間、篠原哲雄監督がこの映画を撮った意味を深来る考えてしまったり、篠原監督がこの映画を撮ってくれて、しかも山崎まさよしを主演にしてくれて本当に良かったとめちゃくちゃ胸があつくなります。すっごくすっっっ…ごく興奮して、泣きました。
この作品の良いところはキャストもそうです。山崎まさよし、鶴見辰吾、そしてカメオ出演の真田麻垂美は勿論良いですし、全体的なキャスティングも絶妙でした…。それぞれの役にばっちりハマる人間とその俳優陣のもつ演技力、が本当絶妙。皆んな良かったんですが、特にメインキャストの山崎まさよし・北村匠海・尾野真千子。3人は幼馴染の役どころなんですが、この3人がマジで良かった。これ以上も以下も考えられないぐらいでした。3人の、それぞれの考え方が物事をこじらせる原因になる時があったり、それぞれのお互いへの想いがめちゃくちゃ丁寧に、それでいてとても熱く描かれていて、終始胸のドキドキや感動が観てるこっち側もこみ上げてきました。過去と現在のシーンが行き来する時にどんどんこの3人の過去や今の想いに共感し、そして自分の心に入り込んで来て心が掻き乱されて涙が止まらなかった。ラストシーンも最高過ぎた。でもやっぱ一番グッとくるのは何度も出て来る、山崎まさよし演じる修一と北村匠海演じる啓二の自転車二人乗りのシーン。観た人皆んなこのシーンが好きだと思う。過去を知ったら更にこのシーンが大好きになってしまう。尾野真千子が演じる幼馴染の久子も、あるシーンにて、自身の職場で同僚へ修一に対する変わらない想いを真っ直ぐに吐露するところは本気で泣けた…。思い出しただけでやばい…。この映画内のBGMを山崎まさよしちょいちょいかけたら、あざといけれど何だか凄くしっくりするし更に泣いちゃうかも、って思った。
凄く良い作品で、大好きな映画です。
オール群馬ロケも最高でした。
好きだーーーー!!!!!
悪くはないけど今ひとつ
原作は読んだことあるけどほとんど記憶にない。
原作が横山秀夫なので話が破綻はしていないし、出演している俳優たちも意外と豪華(竹原ピストルの演技はかなりひどかったけど)。それなりに面白くなると期待していたが、今ひとつな印象になってしまった。
山崎まさよしの演技は気にならない。上手いとは思えないけど、下手ではなかった。山崎まさよしファンであれば必見。それ以外の人には微妙かも。
群馬県内でオールロケーション撮影ということで話題になっていたので、...
群馬県内でオールロケーション撮影ということで話題になっていたので、どんな感じかなーって軽い気持ちでの観賞でした。
しかし、内容はとても良かったし、キャスティングも豪華!
親として胸にくるものもあります。
じっくり味わい深い映画だと思います。
期待を超えてきた。
全く、事前情報なく、時間があって飛び込んだ映画です。
当然はじめは、分からずじまい。
ノビ師って何? 修一と啓二ってどういう関係?
啓二って何者?
でも、話が進むにつれ、わかってくるこの関係性。
脇を固める名優達に味のある芝居。
全く飽きずに最後まで、見れました。
双子の気持ち、関係などが 複雑に時にはシンプルに描かれていました。そこが、おもしろい。
味わいある映画でした。
中村さんの幸薄い女性の演技最高でした。
男達が、くらっといく気持ちちょっと分かります。笑
騙された
予告から本格ミステリーを予想していたのですが…
騙された!!
序盤あまり盛り上がりがないと思ったのですが
ある事に気付いてからはどんどん感情移入してしまった
個人的には大満足でした
ただ最近の誤解させる予告には不満がある
この映画のキモは過去との決着と人間模様でミステリー部分はどうでもよいと思うのです(よくはないけど)。でも本格ミステリーを期待して観に行ったお客さんからは不満が出てもおかしくないと思いました
過去の因縁をチラ見させてくれたら客層はガラッと変わるのではないでしょうか
なるほどそういう事なんだ。
意味深なタイトルでした。原作未読なので初見の新鮮さを充分味わいました。
双子の一体感、良い方に作用するか、それとも落ちて行くか?を問う。映像化の難しさをうまくカバーできた方だと思います。
時代の行ったり来たりも違和感なくエッセンスになっています。
それにしても中村ゆりさんは美しくチャーミングです。今後の活躍も期待してます。
是非映画館で🎦
いい役者さん揃いで面白かったと思います
原作未読で観ました。山崎まさよしさんの演技力を色々言われる方々もいらっしゃるようですが、朴訥としたセリフまわしがかえっていい味出してたんじゃないかとも思えます。しかしながらいい役者さんを揃えましたね〜。尾野真千子さんの、一途な昭和の女性のごとく、不幸を一手に背負ったような姿は、本来の彼女の素顔とは対極のような気がしますがそう見えてしまうのは素晴らしい女優さんであることの証なのでしょうね。大竹しのぶさんにはもう少し長く演じて欲しかったですね!?贅沢な配役です。北村匠海さん、「君の膵臓を食べたい」でも原作を読んだ時より映画の方がいいと思ったように若手のホープなんじゃないかなって思います。中村ゆりさんも影のある美女を演じたら右に出る人はいない気がします。ストーリー的にはさすが横山秀夫さんですね、色々と布石を打ったエピソードがつながって観終わってなるほど!ってついうなづいてしまいます。双子の兄弟の不思議な関係もなるほどタッちゃんとカッちゃんみたいだねって南は思います!なかなか面白くいい映画だなっていうのが率直な感想です。それにしても館内に15人くらいしか観客がいなかったことが心配です。ここのレビューも少なめですし。たくさんの人に観ていただき感想を聞きたいです。
もう一度、見たくなる
不思議なテンポ感の映画。
山崎まさよしと北村匠海のコンビがよく、
そのグルーブなのか・・・
あのテンポ感をまた感じたくて、
もう一度、観たいと思う作品。
大人の男の『ラブ ファンタジー』
山崎まさよしと拓海くんの🚲2人乗りはなんて気持ちが良さそうなんだろう…(ホントはいけない)
原作未読の方が楽しめるんじゃないかな?(俺は未読)
なるほど!って思える部分が楽しい。
大竹しのぶの気がふれるシーンがイマイチ弱いけど二組の双子の葛藤はよく描かれているんじゃないかと。
双子の見せ方は映像的には…(汗)
耐える女って感じの尾野さんの演技は抜群です。
浴衣の帯を自らほどくシーンはめっちゃ萌えたw(個人的に『がんばれ元気』のワンシーンを思い出した)
全体的に画面が暗くこの手の日本映画らしい見せ方です。
北村匠海君の役者としての幅がどんどん広がっていく…(期待)
事前情報が無いと少し難解かも
事前に原作を読んでから鑑賞しました
原作内の幾つかの話を一本に纏めた映画です
時系列等に違和感は特になく、上手く纏められてるなと思いました
久能のストーリーに関してはだいぶ改変されてるので「おや?」と思いましたけど、これがラストの伏線になっている感じなので良かったと思います
ラストシーンですが、原作に続きがあるとしたらこういうラストがいいなと思っていたものだったので、かなり満足した映画でした
俳優陣も役どころに合った配役といった感じで、山崎まさよしは影を負った役がよく合ってました
ただ残念な所は、原作等で事前情報を入れて鑑賞しないと話が難解で最初から躓く所ですね(原作でも導入部分が少し難解なので)
異なる視点だが…、
一人の泥棒と、その過去、そして取り巻く人々の物語だ。
警察側ではなく、泥棒側の視点で事件を見つめようとする異なる視点は、修一の悪人とは異なる人間性もあり、物語に別の深さも与えてると思う…、しかし。
この原作は、修一と中耳に住みつく亡くなった一卵性双生児の弟啓二のやり取りを中心にした複数のエピソードを描く、短編小説集のような物語だ。
その一部を再構成して映画化した作品だが、原作と比較すると、今ひとつだった。
横山作品の好きなところの一つは、登場人物の会話だ。
耳の奥に声だけで住みつく啓二を映像として、どうやって見せるのか興味があったが、原作のような声だけで登場する啓二と修一の会話のテンポや、両者の葛藤は出てなかった気がする。
また、ピックアップされたエピソードの中には、対比される火災の事件などもあり、ひねりを少し排除しても、原作をもう少し活かして欲しかったところもあった。
興味のある人は原作を読んでください。
映画を観た後でも十分楽しめる作品です。
僕は、原作の影踏みは大好きです。
そのせいで、評価は少し低くなりました。
全66件中、41~60件目を表示